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まつげサロン運営ガイド

眉のメニューと免許の範囲|調べても答えが揃わない理由

公開: 2026年8月6日

Summary

眉の施術で何をしてよいかを確認する手順をまとめます。美容師免許と医療行為という2つの軸、業として行うという前提、保健所への具体的な聞き方、自治体で扱いが違う理由、医療にあたる可能性のある領域、広告表現を別に確認する必要、保険の範囲、講習や他店を根拠にしない理由を扱います。

眉のメニューを増やそうとして、手が止まりました。ワックスで脱毛するのは免許の範囲なのか。毛抜きで抜くのはどうなのか。調べても、書いてあることが揃いません。

ここは、始める前に確認すべき部分です。後から問題になると、メニューを下ろすことになります。

なお、まつげと眉を組み合わせるメニューの設計はまつげ+眉毛の複合メニューの単価とセット割で扱っています。この記事は、何をしてよいかの線に絞ります。

線を引く2つの軸
線を引く2つの軸

何で線が引かれるか

まず、判断の軸を持ってください。ここが分かると、個別の技術も判断できます。

軸になるのは、2つです。美容師免許が要る行為かどうか。そして、医療行為にあたるかどうか。

この2つは別の話になります。免許があっても医療行為はできませんし、免許が不要でも医療にあたれば行えません。

そして、どちらの判断も、こちらが決めるものではありません。最終的な確認先は、保健所と、必要に応じて専門家になります。

この記事では、確認すべき論点を整理します。個別の可否は、必ずご自身で確認してください。

問い確認先
美容師免許業として行うのに免許が要る行為か保健所
医療行為医師でなければ行えない行為か保健所・専門家

業として行うという前提

見落とされやすい点です。ここを先に押さえてください。

免許が問題になるのは、業として行う場合です。友人にしてあげる場合と、店で料金をいただいて行う場合とでは、扱いが違うためです。

つまり、「自分もやったことがある」は根拠になりません。店として提供する以上、その前提で確認が要ります。

そして、無料で行う場合も、集客の一環なら業とみなされる可能性があります。「サービスだから」は説明になりません。

なお、施設の要件も関わります。美容の業を行う場所には、届出が必要になる場合があります。開業の手続きは、美容所登録の申請から開業までで扱っています。

確認するときの聞き方

保健所に電話する前に、聞き方を整えてください。曖昧に聞くと、曖昧な答えが返ります。

まず、具体的な行為で聞いてください。「眉のケアはできますか」ではなく、「ワックスを用いて眉周りの毛を除去する施術を、料金をいただいて行いたい」と伝えます。

そして、使う道具と方法も伝えてください。同じ「脱毛」でも、方法によって扱いが変わる可能性があるためです。

さらに、自分が持っている免許も伝えてください。美容師免許があるのか、無いのか。ここで答えが変わります。

答えは、メモに残してください。誰に、いつ、何を聞いて、どう答えられたか。後から確認できる形にします。

保健所への聞き方
保健所への聞き方

自治体で扱いが違う場合がある

ここが、調べても答えが揃わない理由です。知っておいてください。

法令の解釈や運用の細部は、自治体によって異なる場合があります。そのため、他県の情報がそのまま自分の地域に当てはまるとは限りません。

そのため、必ず管轄の保健所に確認してください。インターネット上の情報や、他店の実例を根拠にしないでください。

そして、移転した場合は再確認してください。管轄が変われば、扱いも変わる可能性があります。

なお、確認した内容は日付とともに残してください。運用が変わることもあるためです。

医療にあたる可能性がある領域

こちらは、免許の有無に関わらず行えない部分です。線を知っておいてください。

針を用いて色素を入れる施術は、医師法の対象とされています。いわゆるアートメイクがこれにあたるとされています。

そして、光や熱を用いる機器についても、扱いに注意が要ります。使用する機器と方法によっては、医療の領域に入る可能性があるためです。

さらに、皮膚を傷つける可能性のある行為も同様です。「軽いから」という判断は、こちらがするものではありません。

判断に迷う機器やメニューについては、導入する前に確認してください。入れてから聞くと、費用が無駄になります。

広告の表現も別に確認する

行えることと、書いてよいことは別です。ここも見てください。

施術そのものが問題なくても、効果を断定する表現は使えません。「必ず整います」「これで悩みが解決します」といった書き方が、これにあたります。

そして、医療的な印象を与える表現も避けてください。治療や改善を思わせる言葉は、実際に行っていなくても問題になりえます。

表現の範囲は、美容サロンの効果表現とコンプライアンスで整理しています。

なお、他店の広告を参考にしないでください。その店が確認している保証はありません。

根拠にならないもの
根拠にならないもの

できないと分かった場合

確認の結果、行えないと分かることもあります。ここも想定しておいてください。

メニューを下ろすのは、始めてからより前のほうが軽く済みます。看板もサイトもまだ作っていない段階なら、損失は小さくて済みます。

そして、代わりにできることを探してください。整えるところまでなら行える、といった線が引ける場合があります。

なお、資格を取るという選択もあります。ただし時間と費用がかかるため、需要を見てから判断してください。

一方、無理に続ける判断はしないでください。指摘を受けてから止めると、それまでの信用も失います。

なお、まつげエクステについては免許の要否がはっきりしています。根拠と資格の扱いはまつげエクステと美容師法で扱っています。

保険の範囲も確認する

行える施術でも、事故は起こりえます。ここも見ておいてください。

加入している賠償責任保険が、その施術を対象にしているかを確認してください。メニューを増やしたときに、範囲から外れる場合があります。

そして、増やした時点で保険会社に伝えてください。後から「対象外でした」と言われても、遡れません。

なお、免許の確認と保険の確認は別の作業です。行えることと、事故のときに守られることは、同じではありません。

保険の考え方は、サロン向け施術者賠償責任保険で整理しています。

記録を残す

確認した内容は、形にしておいてください。数年後に自分でも忘れます。

残すのは、いつ・どこに・何を聞き・どう答えられたか。この4つです。

そして、スタッフにも共有してください。「これはできる」「これはできない」を、根拠とともに伝えます。

新しいメニューを検討するたびに、この記録を見返してください。同じ確認を繰り返さずに済みます。

なお、運用が変わる可能性もあるため、数年に一度は確認し直してください。

やること内容
聞き方具体的な行為・道具・方法・自分の免許を伝える
確認先管轄の保健所。他県や他店の情報を根拠にしない
記録いつ・どこに・何を聞き・どう答えられたか
広告施術が可能でも、表現は別に確認する
再確認移転したとき/数年ごと

VANNAでできること

VANNAでは、メニューごとに所要時間や説明を設定できます。行える範囲が確定してから登録する形になります。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。

顧客の記録には、施術の内容や避けた部位を残せます。次回の判断に使えます。

一方で、施術の可否や表現の適法性を判定する機能はありません。確認は、保健所や専門家に対して行うことになります。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

研修や講習の扱い

技術を学ぶ場は多くあります。ただし、受けたことが根拠にはなりません。

民間の講習を修了しても、それで免許が要る行為を行えるようになるわけではありません。ここは混同しやすい部分です。

そして、講習の主催者が「これで開業できます」と言っていても、そのまま信じないでください。確認先は保健所です。

なお、技術を学ぶこと自体は必要です。行える範囲が確定してから、その範囲の技術を高める順序になります。

学ぶ費用をかける前に、確認を済ませてください。順番を逆にすると、使えない技術に費用を払うことになります。

スタッフに任せる場合

人が増えると、確認する項目も増えます。ここは仕組みにしてください。

まず、免許を確認してください。持っていない方に、免許が要る行為をさせることはできません。

そして、行える範囲を紙にしてください。「これはしてよい」「これはしない」を、見て確認できる状態にします。

新しく入った方には、入った時点で伝えてください。前の店での経験を基準にされると、扱いがずれます。

なお、判断に迷ったら止めて確認する、という決まりも作ってください。その場で判断させないことが、本人を守ることにもなります。

他店がやっているという理由

最も危険な根拠です。ここは切り離してください。

近隣の店が同じ施術を出していても、それが適法である保証はありません。確認していない場合も、確認したうえで別の判断をしている場合もあります。

そして、その店の免許や設備の状況は分かりません。同じ条件だと決めつけないでください。

さらに、指摘は一斉には来ません。他店が続けているうちに自分だけ止められることも、その逆もあります。

判断の根拠は、自分が確認した内容だけにしてください。他店の実例は、確認すべき論点を見つける手がかりにはなりますが、根拠にはなりません。

需要を確かめてから広げる

確認が済んでも、すぐに設備を揃えないでください。順番があります。

まず、いま来ている方に聞いてみてください。眉について困っていることがあるか。ここに需要があるなら、始める理由になります。無ければ、確認の手間をかける前に止められます。

そして、小さく始めてください。既存の道具でできる範囲から試し、出るようになってから広げる順序が安全です。

なお、需要が読めないうちに機器を入れると、確認の手間と費用の両方を失います。

使う道具を先に決める

確認の質は、聞く内容の具体性で決まります。道具を決めてから聞いてください。

「ワックス脱毛」といっても、使う材料も温度も方法も複数あります。どれを使うかで、確認すべき点が変わる可能性があります。

そして、仕入れ先に成分や用途を確認してください。体に使う前提で作られているかどうかは、表示で分かります。

なお、道具を変えたときは、確認し直してください。同じメニュー名でも、方法が変われば別の話になります。

考え方は、施術で使うオイル・アロマの扱いでも触れています。業種は違いますが、仕入れ先の説明をそのまま根拠にしない点は共通です。

今日やる一つ

いま出しているメニューと、これから出したいメニューを紙に書き出してください。そして、それぞれについて「保健所に確認したか」を記入してください。空欄が残ったものが、最初に電話する対象です。

よくある質問

何で線が引かれますか

2つの軸です。美容師免許が要る行為かどうかと、医療行為にあたるかどうか。この2つは別で、免許があっても医療行為はできません。どちらの判断も、こちらが決めるものではありません。

どこに確認しますか

管轄の保健所です。法令の解釈や運用の細部は自治体によって異なる場合があるため、他県の情報や他店の実例を根拠にしないでください。移転したときは再確認が要ります。

どう聞けばよいですか

具体的な行為で聞いてください。「眉のケアはできますか」ではなく「ワックスを用いて眉周りの毛を除去する施術を、料金をいただいて行いたい」と伝えます。使う道具と方法、自分が持っている免許も伝えてください。

無料なら問題ありませんか

集客の一環なら、業とみなされる可能性があります。「サービスだから」は説明になりません。店として提供する以上、その前提で確認してください。

医療にあたるのはどこからですか

針を用いて色素を入れる施術は医師法の対象とされています。光や熱を用いる機器も、使用する機器と方法によっては医療の領域に入る可能性があります。導入する前に確認してください。

施術できれば広告も自由ですか

別です。効果を断定する表現や、治療・改善を思わせる言葉は、実際に行っていなくても問題になりえます。他店の広告を参考にしないでください。その店が確認している保証はありません。

できないと分かったら

始める前に分かったのなら、損失は小さく済みます。整えるところまでなら行えるといった線が引ける場合もあります。無理に続けて指摘を受けると、それまでの信用も失います。

保険は確認しますか

行える施術でも事故は起こりえます。加入している賠償責任保険がその施術を対象にしているかを確認し、メニューを増やした時点で保険会社に伝えてください。免許の確認と保険の確認は、別の作業です。

講習を受ければ行えますか

民間の講習を修了しても、それで免許が要る行為を行えるようになるわけではありません。主催者が「これで開業できます」と言っていても、確認先は保健所です。学ぶ費用をかける前に、確認を済ませてください。

近隣の店がやっています

それが適法である保証はありません。確認していない場合も、確認したうえで別の判断をしている場合もあります。免許や設備の状況も分かりません。他店の実例は論点を見つける手がかりにはなりますが、根拠にはなりません。

道具はいつ決めますか

確認より先に決めてください。同じ「ワックス脱毛」でも材料も温度も方法も複数あり、どれを使うかで確認すべき点が変わる可能性があります。道具を変えたときは、確認し直してください。

記録は何を残しますか

いつ・どこに・何を聞き・どう答えられたか。この4つです。スタッフにも根拠とともに共有し、新しいメニューを検討するたびに見返してください。運用が変わることもあるため、数年に一度は確認し直します。