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面貸し・フリーランス独立

フリーランス美容師の価格の決め方|面貸し料から逆算する

最終更新: 2026年7月29日

前の店と同じ料金にしました。3か月後、手元に残る金額の少なさに驚きました。計算していなかったからです。

雇われていたときの料金は、店の経費を店が負担していた前提の金額です。同じにはできません。

必要な手取りから単価を逆算する四段階を、手取り・引かれるもの・稼働の件数・必要な単価で整理した図
必要な手取りから単価を逆算する四段階を、手取り・引かれるもの・稼働の件数・必要な単価で整理した図

前の店の料金を写さない

まず、この前提です。

前の勤務先の料金には、その店の家賃と人件費が含まれています。

自分の場合、構造が違います。

面貸しの利用料、材料費、社会保険。

これらを、自分で負担します。

手元に残る金額から逆算する

順番を変えてください。

「いくらで売るか」ではなく「いくら残したいか」から始めてください。

月にいくら必要か。

そこから、必要な売上が決まります。

売上から、単価と件数が決まります。

月に必要な金額を書く

出発点です。

生活に必要な金額。

税金と社会保険の分。

将来のための積み立て。

この三つを足してください。

項目月の目安
生活費実際にかかる額
税・社会保険売上の2〜3割
積み立て手元に残す分
合計必要な手取り
1施術の原価を、材料費・時間の費用・合計の三点で整理した図
1施術の原価を、材料費・時間の費用・合計の三点で整理した図

面貸しの利用料を引く

固定の費用です。

固定の月額なら、その金額。

売上に対する割合なら、その率。

時間あたりなら、想定の稼働から計算してください。

これが、最初に引かれる金額です。

材料費を計算する

見落とされます。

1人あたりに使う薬剤の量。

その原価。

タオルやリネンの費用。

1施術あたりで、いくらかかるかを出してください。

1施術あたりの原価を出す

ここが基準になります。

材料費に、面貸しの時間あたりの費用を足してください。

その合計が、その施術の原価です。

料金がこれを下回ると、やるほど損をします。

稼働できる件数を数える

上限があります。

1日に何人施術できるか。

月に何日働くか。

掛け算すると、月の上限が出ます。

この件数を超えることは、できません。

満席にならない前提で計算する

現実的な見通しです。

上限の件数で計算しないでください。

7割から8割で、計算してください。

空く枠が、必ず出ます。

満席の前提だと、届きません。

単価を計算する

ここで金額が出ます。

必要な売上を、想定の件数で割ってください。

その金額が、必要な平均の単価です。

いまの料金と比べてください。

差があるなら、料金か件数を変えることになります。

安く始めない理由を、後から上げにくい・前の店より下げない・割引は利益から・3か月で見直すの四つに分けた図
安く始めない理由を、後から上げにくい・前の店より下げない・割引は利益から・3か月で見直すの四つに分けた図

相場を確認する

判断の材料です。

地域の同業の料金を、調べてください。

高すぎると、選ばれません。

安すぎると、続きません。

相場の中で、どこに置くかを決めてください。

安くしない

最も多い失敗です。

独立したばかりで不安だと、安くしがちです。

しかし、後から上げるほうが難しくなります。

最初の料金が、その後の基準になります。

安く始めると、その価格で来た方が離れます。

前の店より安くしない

避けてください。

前の勤務先より安くすると、顧客を奪ったと見られます。

関係を悪くする原因になります。

同等か、それ以上にしてください。

指名料の考え方

分けて考えてください。

面貸しの場合、指名という概念がない場合があります。

すべてが自分の顧客です。

その分、単価そのものを適切に設定してください。

材料の差で価格を変えるか

判断が要ります。

使う薬剤によって、原価が変わります。

その差を、料金に反映するか。

反映する場合、選べる形にしてください。

反映しない場合、平均の原価で計算してください。

時間で価格を決める

一つの方法です。

施術にかかる時間で、料金を決める方法があります。

時間あたりの目標額を決め、それに時間を掛けます。

長い施術ほど、料金が上がります。

分かりやすく、計算もしやすい形です。

割引を作らない

利益を削ります。

初回の割引、紹介の割引、回数の割引。

これらは、すべて利益から出ます。

面貸しの利用料は、割引されません。

作るなら、その分を計算に入れてください。

交通費と時間も考える

複数の施設を使う場合です。

移動の時間は、収入になりません。

交通費も、自分の負担です。

複数の施設を掛け持ちする場合、この分を計算に入れてください。

稼働しない日の負担

固定費の場合です。

休んだ日も、固定の利用料はかかります。

体調を崩した月の負担を、想定してください。

考え方は、面貸し利用者が怪我で稼働できない時のリスク管理で整理しています。

税金の分を先に取り分ける

後で困らないためです。

売上の2割から3割を、別の口座に移してください。

確定申告のときに、まとめて払うことになります。

手元にあると、使ってしまいます。

社会保険の負担を知る

雇われていたときと違います。

会社が半分を負担していた分が、なくなります。

国民健康保険と国民年金を、自分で払います。

金額を、事前に確認してください。

考え方は、面貸し・フリーランス美容師の税務・社保手続きで整理しています。

消費税の扱いを確認する

売上の規模で変わります。

一定の売上を超えると、消費税を納める義務が生じます。

その場合、料金の設定に影響します。

取引先から求められて、登録する場合もあります。

税理士に確認してください。

税込で表示する

表示の決まりです。

料金は、税込で表示してください。

税抜きで書いて、会計時に足す形は、避けてください。

来店時の食い違いになります。

支払いの手段を決める

顧客の利便に関わります。

現金だけにするか、カードも受けるか。

カードを受ける場合、手数料が発生します。

その分を、原価に含めてください。

事前の決済を使うか

判断があります。

無断のキャンセルが続く場合、事前に一部を受け取る形があります。

その場合、規定を明示してください。

導入すると、キャンセルは減ります。

高い施術と安い施術を混ぜない

構成の話です。

安いメニューだけが埋まると、必要な売上に届きません。

主力にするメニューを決めて、そこに誘導してください。

すべてのメニューを、同じ扱いにしないでください。

物販を収入に入れるか

補助的な収入です。

商品の販売を、収入の一部にする方法があります。

ただし、在庫を抱える負担があります。

施術の収入で成り立つ設計を、先に作ってください。

3か月ごとに見直す

決めっぱなしにしないでください。

実際の件数と、実際の残った金額を確認してください。

想定と違う場合、単価か件数を調整します。

年に1回では、遅すぎます。

記録を残す

判断の材料になります。

月ごとの件数、売上、残った金額。

この三つを、毎月書き留めてください。

3か月分たまると、傾向が見えます。

上げるときの伝え方

いつか必要になります。

料金を上げる場合、1か月以上前に伝えてください。

理由を、正確に伝えてください。

考え方は、サロンの価格設定と値上げで整理しています。

VANNAでできること

VANNAでは、メニューと料金を管理画面から設定し、自分のサイトと予約の画面に反映できます。施設とは別に、自分の料金体系を持てます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。

原価を計算したり、適正な単価を提示したりする機能はありません。価格の判断は、別に行うことになります。この点は把握しておいてください。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

今日書く一つ

これだけです。

月に必要な手取りの金額を、書いてください。

生活費、税と社会保険、積み立て。

そこから、すべての計算が始まります。

よくある質問

前の店と同じ料金でよいですか

前の店の料金には、その店の家賃と人件費が含まれています。自分の場合、構造が違います。

どこから計算しますか

「いくらで売るか」ではなく「いくら残したいか」からです。必要な手取りから、必要な売上、単価と件数が決まります。

必要な手取りには何を含めますか

生活に必要な金額、税金と社会保険の分、将来のための積み立て。この三つを足してください。

面貸しの利用料は

固定なら金額、割合ならその率、時間あたりなら想定の稼働から計算してください。最初に引かれる金額です。

材料費はどう出しますか

1人あたりに使う薬剤の量とその原価、タオルやリネンの費用。1施術あたりでいくらかかるかを出してください。

原価はどう計算しますか

材料費に、面貸しの時間あたりの費用を足してください。料金がこれを下回ると、やるほど損をします。

件数の上限は

1日に何人施術できるかと、月に何日働くかを掛けてください。この件数を超えることはできません。

満席で計算してよいですか

いけません。7割から8割で計算してください。空く枠が必ず出ます。満席の前提だと、届きません。

単価はどう出しますか

必要な売上を、想定の件数で割ってください。その金額が、必要な平均の単価です。

相場は調べますか

地域の同業の料金を調べてください。高すぎると選ばれず、安すぎると続きません。

安く始めてよいですか

後から上げるほうが難しくなります。最初の料金がその後の基準になり、安く始めると、その価格で来た方が離れます。

前の店より安くしてよいですか

避けてください。顧客を奪ったと見られ、関係を悪くする原因になります。同等か、それ以上にしてください。

指名料は設定しますか

面貸しの場合、指名という概念がない場合があります。すべてが自分の顧客です。単価そのものを適切に設定してください。

材料の差は料金に反映しますか

反映する場合、選べる形にしてください。反映しない場合、平均の原価で計算してください。

時間で決める方法もありますか

時間あたりの目標額を決め、それに時間を掛けます。分かりやすく、計算もしやすい形です。

割引は作ってよいですか

すべて利益から出ます。面貸しの利用料は割引されません。作るなら、その分を計算に入れてください。

移動の時間はどう考えますか

収入になりません。交通費も自分の負担です。複数の施設を掛け持ちする場合、この分を計算に入れてください。

休んだ月はどうなりますか

固定の利用料はかかります。体調を崩した月の負担を、想定してください。

税金はどう備えますか

売上の2割から3割を、別の口座に移してください。手元にあると、使ってしまいます。

社会保険はどう変わりますか

会社が半分を負担していた分がなくなります。国民健康保険と国民年金を自分で払います。金額を事前に確認してください。

消費税はどうなりますか

一定の売上を超えると、納める義務が生じます。取引先から求められて登録する場合もあります。税理士に確認してください。

表示は税込ですか

税込で表示してください。税抜きで書いて会計時に足す形は、来店時の食い違いになります。

カード決済は受けますか

手数料が発生します。その分を原価に含めてください。

事前の決済は使えますか

無断のキャンセルが続く場合、一部を先に受け取る形があります。規定を明示してください。導入すると、キャンセルは減ります。

メニューの構成は

安いメニューだけが埋まると、必要な売上に届きません。主力にするメニューを決めて、そこに誘導してください。

物販も収入にしますか

在庫を抱える負担があります。施術の収入で成り立つ設計を、先に作ってください。

見直しの頻度は

3か月ごとです。実際の件数と残った金額を確認し、想定と違う場合は調整してください。年に1回では遅すぎます。

何を記録しますか

月ごとの件数、売上、残った金額。この三つを毎月書き留めてください。3か月分たまると、傾向が見えます。

上げるときは

1か月以上前に伝えてください。理由を、正確に伝えてください。

今日は何をしますか

月に必要な手取りの金額を書いてください。生活費、税と社会保険、積み立て。そこからすべての計算が始まります。

出典

本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。税率、社会保険の金額、利用料の相場は個別の事情と地域によって変わります。税務の判断は、税理士や税務署にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。