ポータル経由客の再来率を測る|掲載費に見合うかを、数字で判定する
公開: 2026年7月29日最終更新: 2026年8月1日
Summary
ポータル経由で来た新規のうち、二回目が来た割合の測り方を整理します。分母と分子の取り方、3か月後に確定させる理由、経由別と割引の有無で分ける方法、一人あたりの獲得の費用と生涯の売上の比べ方、判定後にやることの三分岐を扱います。
新規は毎月入ってきます。それでも売上が増えないのは、同じ数だけ出ていっているからです。
入る数ではなく、残る割合を見てください。掲載費に見合うかは、そこで決まります。

新規の数だけを見ない
まず、この前提です。掲載の報告は、新規の人数で示されます。ただしその数が多くても、残っていなければ売上は増えません。見るべきは、二回目に来た割合になります。
再来率の出し方
計算は、単純です。ある月に来た新規の人数を分母にして、そのうち二回目が来た人数を分子にします。割った数字が、その月の再来率になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分母 | その月の新規の人数 |
| 分子 | そのうち二回目が来た人数 |
| 期間 | 3か月後に確定させる |
| 単位 | ポータル経由と、それ以外を分ける |

いつ確定させるか
期間を、決めてください。翌月に数えると、まだ来ていない方が入るためです。3か月後に数えるのが、現実的になります。ただしその代わり、判断は3か月遅れます。
経由別に分ける
ここが、最も重要な点です。ポータル経由の方と、それ以外の方を分けてください。全体で見ると、差が見えないためです。経由ごとに、再来率は変わります。
そのためには、来店時にどこで知ったかを聞いて記録してください。記録がないと、経由別に分けられないためです。一行、記録するだけで足ります。
注意点も、あります。ポータルで見て電話で予約する方は、記録上「電話」になります。ですから「どこで知ったか」を聞かないと、実態と合いません。
三回目まで見る
これは、さらに先の数字です。二回目に来ても、三回目に来ない方がいます。ですから二回目の再来率と三回目の再来率は、別のものです。常連になるかは、三回目で決まります。
原因も、分けて考えてください。二回目が来ないのは初回の体験の問題で、三回目が来ないのは間隔か料金の問題になります。打つ手が、変わるためです。
割引の有無で分ける
ここは、さらに細かく見ます。割引を使って来た方と、通常の料金で来た方。この二つは、再来率が違う場合があります。分けて数えることで、割引の効果が判定できます。
割引の再来率が低いなら、判断の材料になります。割引だけを目当てにした方は、次に来ないためです。その場合は、割引の設計を見直すことになります。考え方は、ホットペッパーのクーポン客がリピートしない理由で整理しています。

何割なら合格か
これは、基準の話です。業種と地域で変わるため、一律の基準はありません。ですから自店の過去と、比べてください。去年より上がっていれば、改善しています。
目標も、自分で決めてください。いまの数字を出してから、目標を決めます。いきなり高い目標を置くと、達成できないためです。まずは5ポイント上げることを、目指してください。
平均ではなく分布を見る
これは、見落とされる観点です。再来率が3割でも、中身は二通りあります。全員が薄く来ている場合と、一部が濃く来ている場合。後者なら、その一部の共通点を探してください。
残った方の年齢層、選んだメニュー、来店の曜日。共通点があれば、そこが自店に合う層になります。その層に向けて、掲載を作り直せます。
一人あたりの回収を計算する
ここが、費用の判断につながります。新規一人にかかった掲載の費用と、その方が生む生涯の売上。後者が前者を上回らないと、続けられません。
生涯の売上は、客単価に来店の回数を掛けて見込みます。来店の回数は、再来率から見込めるものです。再来率が低いと、この数字が小さくなります。
構造としては、同じ掲載の費用でも再来率が高ければ回収できます。逆に低ければ、払い続けることになる。順位や新規の数より、ここが効きます。
掲載費と比べる
これが、具体的な判定です。月の掲載の費用を、その月の経由の新規で割ってください。一人あたりの獲得の費用が、出ます。それをその方の生涯の売上と、比べてください。
判定の結果で、やることが三つに分かれます。回収できているなら続ける、回収できていないが再来率を上げられるならそこを直す、上げる余地がないなら掲載を見直す。
掲載の報告の数字と自分の数字
食い違う場合が、あります。ポータルの報告は、そのポータルの基準で作られているためです。自店で数えた数字と、一致しないことがあります。ですから判断は、自分で数えた数字で行ってください。
分母にも、注意が要ります。予約が入っても、来店しない方がいるためです。分母を予約の数にすると、実態より低く出ます。来店した方の数で、数えてください。
スタッフのいる店では、指名の有無でも分けてください。初回に担当した方が辞めると、その顧客が離れるためです。担当ごとに再来率を出すことで、その影響が見えます。
再来率を上げる先は限られる
これは、現実的な認識です。初回の体験を変える、次回の予約をその場で取る、来店後に連絡を残す。この三つが、主な打ち手になります。
なかでも、次回の予約をその場で取ることが最も効きます。帰るときに、次の日を決める。決まっていることで、来る確率が上がるためです。考え方は、次回予約をその場で取るで整理しています。
連絡先を自店で持つ
これは、構造の問題です。ポータル経由の方の連絡先は、ポータルが持っているためです。自店から連絡が取れない場合も、あります。ですから来店時に、自店の予約の方法を伝えてください。
初回はポータル、二回目からは自店。この形にすることで、二回目以降に手数料がかかりません。考え方は、ポータルの顧客リストを自社台帳に取り戻すで整理しています。
ただし、注意が必要です。ポータルによっては、経由の顧客の誘導に制限があるためです。契約の条件を、確認してください。違反すると、掲載が止まる場合があります。
初回に何を伝えるか
ここが、再来率を左右します。次に来る目安の時期と、自店で予約する方法。この二つを伝えないと、二回目のきっかけがないためです。
口頭だけだと、伝え忘れます。会計時に渡すものに書いておけば、毎回同じ形で渡せるはずです。
掲載を止めた後の再来率
これも、判断の材料になります。掲載を止めると、新規は減ります。ただし残っていた方は、来続けます。その人数で成り立つかを、先に計算してください。
数え続けることに意味がある
これは、続け方の話です。一度出しただけでは、良し悪しが判断できません。ですから毎月出して、並べてください。半年並ぶことで、傾向が見えます。
離れた方に理由を聞く
数字は、何割が離れたかを示します。ただしなぜ離れたかは、示しません。ここは、聞くしかないものです。
二回目が来ていない方のうち、連絡先が分かる方に一度だけ連絡する方法があります。売り込みではなく、案内として。返信がなくても、構いません。数人でも返ってくれば、そこに理由があります。「予約が取れなかった」「思ったより時間がかかった」。数字からは見えない原因が、出てきます。
初回の枠を確保しておく
再来率が低い店には、よくある原因があります。二回目に予約しようとしたときに、枠が空いていない。
初回に来た方が次に来る時期は、施術の内容からおおよそ読めます。ですからその時期の枠を、少し残しておいてください。すべてを埋めてしまうと、来ようとした方が入れないためです。一度断られた方は、次に連絡してきません。空けておく枠は失った売上ではなく、再来のための投資になります。
VANNAでできること
VANNAでは、顧客の記録と来店の履歴が管理画面に残ります。初回の日と二回目の日が分かるため、再来率を自分の数字で出せます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。
一方で再来率を自動で計算したり、ポータルの顧客データを取り込んだりする機能は、ありません。集計は、記録をもとに自分で行うことになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
今日やる一つ
3か月前の新規の人数を、数えてください。そのうち何人が二回目に来たかを、数えます。その割合が、いまの再来率になります。
よくある質問
新規の数では判断できませんか
その数が多くても、残っていなければ売上は増えません。見るべきは、二回目に来た割合です。
どう計算しますか
ある月の新規の人数を分母、そのうち二回目が来た人数を分子にします。割った数字が再来率です。
いつ数えますか
翌月に数えると、まだ来ていない方が入ります。3か月後に数えるのが現実的です。
全体で見てよいですか
ポータル経由の方と、それ以外の方を分けてください。全体で見ると、差が見えません。
分けるには何が要りますか
来店時に、どこで知ったかを聞いて記録してください。記録がないと、経由別に分けられません。
記録がずれます
ポータルで見て電話で予約する方がいます。「どこで知ったか」を聞かないと、実態と合いません。
割引の有無も分けますか
割引を使って来た方と通常の料金の方では、再来率が違う場合があります。分けると、割引の効果が判定できます。
割引の再来率が低い場合は
割引だけを目当てにした方は、次に来ません。割引の設計を見直す必要があります。
何割なら合格ですか
業種と地域で変わるため、一律の基準はありません。自店の過去と比べてください。
目標はどう決めますか
いまの数字を出してから決めてください。まず5ポイント上げることを目指してください。
費用対効果はどう見ますか
新規一人にかかった掲載の費用と、その方が生む生涯の売上を比べてください。
生涯の売上はどう見込みますか
客単価に来店の回数を掛けます。来店の回数は、再来率から見込めます。
なぜ再来率が重要ですか
同じ掲載の費用でも、再来率が高ければ回収できます。低ければ、払い続けることになります。
判定の後は何をしますか
回収できているなら続ける。できていないが上げられるなら直す。上げる余地がないなら掲載を見直す。
上げる方法は
初回の体験を変える、次回の予約をその場で取る、来店後に連絡を残す。この三つが主な打ち手です。
どれが最も効きますか
次回の予約を、その場で取ることです。決まっていれば、来る確率が上がります。
連絡先はどうなりますか
ポータル経由の方の連絡先は、ポータルが持っています。自店から連絡が取れない場合があります。
二回目から自店で受けられますか
その形にすると、二回目以降に手数料がかかりません。ただし、契約の条件を確認してください。
誘導してよいですか
ポータルによっては、経由の顧客の誘導に制限があります。違反すると、掲載が止まる場合があります。
一度出せば十分ですか
一度では良し悪しが判断できません。毎月出して並べてください。半年並ぶと、傾向が見えます。
三回目まで見ますか
二回目に来ても、三回目に来ない方がいます。常連になるかは、三回目で決まります。
二回目と三回目で違いますか
二回目が来ないのは初回の体験、三回目が来ないのは間隔か料金の問題です。打つ手が変わります。
平均だけ見てよいですか
再来率が3割でも、全員が薄く来ている場合と、一部が濃く来ている場合があります。後者なら、その一部の共通点を探してください。
残った方の何を見ますか
年齢層、選んだメニュー、来店の曜日。共通点があれば、そこが自店に合う層です。掲載を作り直せます。
初回に何を伝えますか
次に来る目安の時期と、自店で予約する方法。この二つを伝えないと、二回目のきっかけがありません。
口頭で伝えてよいですか
伝え忘れます。会計時に渡すものに書いておくと、毎回同じ形で渡せます。
掲載を止めたらどうなりますか
新規は減りますが、残っていた方は来続けます。その人数で成り立つかを、先に計算してください。
ポータルの報告と数字が違います
報告は、そのポータルの基準で作られています。判断は、自分で数えた数字で行ってください。
予約の数で数えてよいですか
予約が入っても、来店しない方がいます。分母を予約の数にすると、実態より低く出ます。来店した方の数で数えてください。
担当別に見ますか
初回に担当した方が辞めると、その顧客が離れます。担当ごとに出すと、その影響が見えます。
数える手間を減らせますか
来店の記録が残っていれば、初回と二回目の日を突き合わせるだけです。月末にまとめて行ってください。
今日は何をしますか
3か月前の新規の人数と、そのうち二回目に来た人数を数えてください。その割合が、いまの再来率です。
出典
本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。再来率の水準は業種・地域・料金帯によって変わります。ポータルの契約の条件は各社によって異なるため、原本でご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。



