ポータルと自店で料金を変えるか|違えば、来店時に食い違う
公開: 2026年7月29日最終更新: 2026年8月1日
Summary
掲載先と自店で料金を分けるかの判断を整理します。規約の確認、手数料を料金で埋める場合の問題、特典で差を付ける形、表示の統一と改定時に直す場所の一覧、初回と再来の分け方、説明の時期、経路ごとの利益の出し方を扱います。
掲載には手数料がかかるから、そちら経由の料金を高くした。来店された方が、自店のサイトを見て「こちらのほうが安い」と気づきます。
料金を分けるかどうかは、実務と規約と信頼の三つに関わります。決める前に、確認することがあります。

まず規約を確認する
自由に決められない場合があります。掲載先の規約に、料金に関する定めがあるためです。「他の経路より高い料金を掲載しない」という条件が、含まれていることもあります。
契約書と規約を、確認してください。規約に反すると、掲載が止まる場合があります。決める前に、ここを確認してください。
分ける理由は手数料
事情としては、分かります。掲載を経由すると、予約ごとに費用が発生するためです。同じ料金なら、掲載経由のほうが手元に残る額が少なくなります。その差を、料金で埋めたくなるでしょう。
ただし、来店される方から見ると、理由が分かりません。
| 料金の設計 | 起きること |
|---|---|
| 同じにする | 手元に残る額が経路で違う |
| 掲載を高くする | 気づかれると不信になる。規約の確認が必要 |
| 自店を安くする | 実質は同じ。伝え方で印象が変わる |
| 特典で差を付ける | 料金は同じ。分かりやすい |

気づかれる前提で考える
隠せません。来店される方は、複数の場所を見ています。掲載と自店のサイトを並べて見る方もいるので、差があれば気づきます。気づいたときに説明できる形なら、問題になりません。説明できない差は、作らないでください。
説明できる差とは、理由が伝わる形です。「自店から予約された方には、次回に使える特典があります」。これは、料金ではなく特典の差です。理由も分かりやすくなります。「掲載経由は高い」という形にすると、理由が伝わりません。
料金は同じにして、特典で差を付ける
現実的な形です。表示する料金は、どこでも同じにしてください。そのうえで、自店から予約された方に別の価値を付けます。次回に使える割引、施術の時間の延長、小さな贈り物。これなら、規約にも触れにくくなります。
特典を付けるときは、表示の決まりがあります。特典の内容と条件を、明示してください。「先着」「期間限定」と書く場合は、その範囲も示します。過大な特典は景品に関する規制の対象になる場合があり、金額の上限が定められています。表示の考え方は、美容サロンの効果表現とコンプライアンスで整理しています。
料金の表示を統一する
差を付けない場合も、確認が要ります。掲載と自店のサイトで、料金の表示が食い違っていませんか。税込か税抜かは、揃っていますか。「〜円から」の起点は、同じですか。含まれるものと別料金のものが、同じ説明になっていますか。食い違いは、意図しなくても起きます。
最も多い原因は、更新のずれです。料金を改定したとき、片方だけ直す場合があります。自店のサイトは直したが、掲載は古いまま。その逆も起きます。改定のときに、直す場所の一覧を作ってください。
直す場所の一覧を作る
漏れを防ぎます。自店のサイト。掲載先。地図の情報。店内の掲示。印刷物。投稿。料金を変えたら、この全部を直してください。一覧を作って直した箇所に印を付けると、確実です。一箇所でも残ると、その場で食い違います。
掲載先の都合も、あります。掲載の内容を変えるのに、日数がかかる場合があるためです。即日で反映されない場合、その期間の扱いを決めてください。古い料金で来店された方に、どう対応するか。多くの場合、掲載の料金で受けることになります。改定の日は、余裕を持って設定してください。
割引の重複に注意する
計算が合わなくなります。掲載の割引と、自店の特典が重なる場合があります。重ねてよいかを、先に決めてください。決めていないと、その場で判断することになります。重ねられない場合は、その旨を明示してください。

初回と再来で分ける
これは、自然な差です。初回の方と2回目以降の方で料金が違うことは、一般的です。掲載は初回の方が多く見るので、初回の料金だけを掲載する形も成立します。
ただし、2回目以降の料金も、どこかで示してください。初回だけ安い形は、来店後に不満につながる場合があります。
掲載に最も安い料金だけを出して、実際は高くなる。この形は、避けてください。追加の費用が発生する条件を、明示します。「長さによって追加」と書くなら、その額も示してください。
会計のときに説明する
食い違いを防ぐ、最後の場面です。予約の経路によって料金が違う場合、施術の前に説明してください。会計のときに初めて伝えると、不信になります。説明する言葉も、決めておいてください。スタッフ全員が、同じ説明をできる形にします。
自店へ移ってもらう伝え方
料金以外の理由を示してください。「こちらからだと、日時の変更がしやすくなります」「次回の予約を、その場で取れます」。料金の差だけで誘導すると、料金でしか選ばれなくなります。利便で選ばれる形を、作ってください。
移った後に、料金を上げないでください。移った理由が、失われます。改定する場合は、経路に関係なく同じ時期に行ってください。
手数料の分を単価で吸収する
別の考え方です。掲載経由の料金を上げるのではなく、全体の単価を見直す方法もあります。手数料を含めた費用で、成立する料金を設定してください。その料金を、どの経路でも同じにします。分かりやすく、揉めにくい形になります。
指名の料金も揃える
見落とされます。指名にかかる料金を設定している場合、経路で揃えてください。掲載側だけ指名の料金が表示されていないと、来店時に加算された時点で食い違います。指名の条件と金額を、どちらにも明示してください。
追加のメニューの扱い
来店してから増える部分です。掲載に載せていない追加のメニューを、その場で提案する場合があります。提案すること自体は、問題ありません。ただし、金額を先に伝えてください。施術が終わってから伝えると、断れません。追加の可否を、予約の時点で確認しておく形もあります。
素材や薬剤による差も、業種によって発生します。長さ、量、使う薬剤によって、料金が変わる場合があります。その条件を、どちらにも同じ書き方で示してください。「〇〇の場合は追加〇〇円」と、具体的に書きます。「応相談」とだけ書くと、来店時に食い違います。
学生や年齢による割引も、条件を揃えてください。適用の条件と、確認の方法を明示します。掲載側だけに書いてあると、自店から予約した方が受けられません。どちらにも、同じ条件で書いてください。
経路ごとの利益を出す
判断の材料です。経路ごとに、1件あたり手元に残る額を出してください。売上から、材料費と手数料を引いた額です。その差がどのくらいかを確認して、小さいなら料金を分ける必要はありません。試算は、ホットペッパー手数料シミュレーションで整理しています。
分けないという判断
多くの店で、これが答えになります。料金を分けると、管理も説明も食い違いの危険も増えるためです。同じにして特典で差を付けるほうが、簡単で揉めません。
自分で掲載を確認する
掲載の内容は、更新したつもりでも反映されていないことがあります。管理画面で直しても、公開されている画面が古いまま、という事態が起きます。
月に一度、来店される方と同じ画面で自店の掲載を見てください。管理画面ではなく、公開されている側です。料金、メニュー、営業時間、割引の条件。自店のサイトと並べて、一つずつ確認します。5分で終わる作業ですが、気づかないまま数か月放置するより、はるかに安く済みます。
VANNAでできること
VANNAでは、メニューと料金をサイト上で一元管理でき、改定があれば管理画面から更新できます。掲載先の料金と揃っているかを確認する際の、正しい版として使えます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。
掲載先の料金を自動で同期したり、差を検出したりする機能はありません。掲載先の更新は、別に行うことになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
今日確認する三つ
これだけ見てください。掲載先の規約に、料金に関する定めがあるか。掲載と自店のサイトで、料金が一致しているか。税込か税抜かの表示が、揃っているか。食い違いがあれば、今日直してください。
よくある質問
掲載と自店で料金を変えてよいですか
まず規約を確認してください。「他の経路より高い料金を掲載しない」という条件が含まれている場合があります。反すると、掲載が止まる場合があります。
なぜ分けたくなるのですか
掲載を経由すると予約ごとに費用が発生し、同じ料金なら手元に残る額が少なくなります。その差を料金で埋めたくなります。
気づかれませんか
来店される方は複数の場所を見ています。差があれば気づきます。説明できない差は、作らないでください。
説明できる差とは
「自店から予約された方には、次回に使える特典があります」のような形です。料金ではなく特典の差なら、理由が伝わります。
現実的な形は
表示する料金はどこでも同じにして、自店から予約された方に別の価値を付けてください。規約にも触れにくくなります。
特典の注意点は
内容と条件を明示してください。「先着」「期間限定」ならその範囲を示し、過大な特典は景品に関する規制の対象になる場合があります。
同じ料金でも確認は必要ですか
必要です。税込か税抜か、「〜円から」の起点、含まれるものと別料金のもの。食い違いは、意図しなくても起きます。
食い違いの原因は
改定のときに、片方だけ直すことです。自店のサイトは直したが掲載は古いまま。その逆も起きます。
直す場所は
自店のサイト、掲載先、地図の情報、店内の掲示、印刷物、投稿。一覧を作って、直した箇所に印を付けてください。
反映に時間がかかる場合は
即日で反映されない場合、その期間の扱いを決めてください。多くの場合、掲載の料金で受けることになります。改定の日は余裕を持って設定してください。
割引が重なったら
重ねてよいかを先に決めてください。決めていないと、その場で判断することになります。重ねられない場合、その旨を明示してください。
初回と再来で分けてよいですか
一般的な形です。掲載は初回の方が多く見ます。ただし、2回目以降の料金も、どこかで示してください。
安い料金だけを掲載してよいですか
避けてください。追加の費用が発生する条件を明示し、「長さによって追加」と書くならその額も示してください。
いつ説明しますか
施術の前です。会計のときに初めて伝えると、不信になります。説明する言葉を決めて、全員が同じ説明をできる形にしてください。
自店へどう誘導しますか
料金以外の理由を示してください。「日時の変更がしやすい」「次回の予約をその場で取れる」。料金の差だけで誘導すると、料金でしか選ばれなくなります。
移った後に上げてよいですか
上げないでください。移った理由が失われます。改定する場合、経路に関係なく同じ時期に行ってください。
手数料をどう吸収しますか
掲載経由だけを上げるのではなく、全体の単価を見直す方法があります。手数料を含めた費用で成立する料金を、どの経路でも同じにしてください。
指名の料金も揃えますか
揃えてください。掲載側だけ表示されていない場合があります。来店時に加算されると、その場で食い違います。条件と金額を、どちらにも明示してください。
追加のメニューは
提案すること自体は問題ありませんが、金額を先に伝えてください。施術が終わってから伝えると、断れません。
長さや量で変わる場合は
「〇〇の場合は追加〇〇円」と具体的に書いてください。「応相談」とだけ書くと、来店時に食い違います。
割引の条件は
学生や年齢による割引は、適用の条件と確認の方法を明示してください。掲載側だけに書いてあると、自店から予約した方が受けられません。
経路ごとの利益は出しますか
出してください。売上から材料費と手数料を引いた額です。差が小さいなら、料金を分ける必要はありません。
結局、分けるべきですか
多くの店で、分けないほうが簡単で揉めません。同じにして、特典で差を付けてください。
今日は何を確認しますか
規約に料金の定めがあるか、掲載と自店の料金が一致しているか、税込か税抜かが揃っているか。食い違いがあれば、今日直してください。
出典
本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。掲載先の規約は事業者によって異なり、予告なく変更されます。料金の設定や特典の可否については、契約書と専門家にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。



