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接客・カウンセリング

お客様からの贈り物をどうするか|断るなら最初、受け取るなら扱いを決める

公開: 2026年8月5日

Summary

贈り物への方針を先に決める方法を整理します。全員に対して統一する必要、受け取る場合の上限と扱い、断る言葉の型、お返しをしない理由、高額なものと現金の線引き、手作りの食品、頻度が上がったときの止め方、取引先からの贈答との区別、距離が近づきすぎる問題を扱います。

お菓子をいただきました。ありがたいのですが、受け取ってよいのか迷いました。そして次の来店で、また持ってこられました。

一度受け取ると、次からも持ってこられます。断るなら最初で、受け取ると決めるなら扱いを決めておく必要があります。

方針は3つのどれかに決める
方針は3つのどれかに決める

受け取るかどうかを先に決める

その場で考えないでください。迷った顔が出ると、相手に気を使わせます。

受け取ると決めるなら、全員から受け取ってください。人によって変えると、見られたときに説明できませんし、受け取ってもらえなかった側にはそれが伝わります。

受け取らないと決めるなら、それも全員に対してです。「お気持ちだけいただきます」と言える形にしておけば、その場で言葉に詰まらずに済みます。

判断の基準は、店の性質で変わります。小さな個人店なら受け取るほうが自然ですし、複数人がいる店なら断るほうが揃えやすくなります。どちらでも構いませんが、決めておいてください。

方針向いている店決めること
受け取る個人店・関係が近い上限/扱い/お返しの有無
受け取らないスタッフが複数・公平さを重視断り方の言葉
一部だけ受け取る中間何を受け取り、何を断るか

受け取ると決めた場合

決めることが、いくつかあります。曖昧にすると、そのつど判断が要ります。

まず、上限です。菓子折り程度までなら受け取り、それを超えるものは断る、という線が引けます。金額で決めると聞きにくくなるので、種類で決めてください。

迷いやすいのは、その中間にあるものです。判断に困ったら、いったん受け取って責任者に相談する形にしておけば、その場では止まりません。

次に、扱いです。スタッフがいるなら、全員で分けるという形が分かりやすくなります。個人で持ち帰ると誰が受け取ったかで差が出ますし、指名で持ってこられたものの扱いも曖昧になります。

食品なら休憩の場に置く、という形が最も簡単です。誰のものかを決めなくて済みます。

そして、記録するかどうかです。いただいたことを残しておくと次の来店で触れられますが、これは義務にしないでください。全員分を残そうとすると、負担のほうが大きくなります。

なお、開店祝いや周年の贈答は、また別の扱いになります。取引先からのものは関係の性質が違うため、後の節で分けて扱います。

断ると決めた場合

言葉を決めておいてください。その場で考えると、断りきれません。

「お気持ちだけいただきます。ありがとうございます」。これで足ります。理由を並べると、かえって重くなります。

一度断ると、二度目は持ってこられません。だからこそ、最初が大事になります。逆に、一度受け取ってから断るほうが、はるかに難しくなります。

そして、断ったことを引きずらないでください。すぐに次の話に移れば、気まずさは残りません。

どうしても引き下がっていただけない場合は、受け取ってから方針を伝える手もあります。「今回はありがたく頂戴しますが、以後はお気持ちだけで」と言えば、次に持ってこられずに済みます。

受け取ると決めたら決めること
受け取ると決めたら決めること

お返しをするか

受け取った場合、次に出てくる問題です。ここも決めておいてください。

お返しをすると、往復が始まります。相手も返そうとされるため、どこかで止めない限り終わりません。

そのため、お返しはしないという方針が現実的です。代わりに、その場でお礼を伝えることで済ませてください。

最初にお返しをしてしまうと、以後も期待されます。始めないという判断が、いちばん簡単です。

どうしても何かしたい場合は、施術の中で完結させる方法があります。ただし、無料で何かを追加すると、それが標準になります。この問題は、「いつもので」が起こす事故で整理しています。

高額なものへの対応

まれに、扱いに困るものをいただくことがあります。ここは線を先に引いてください。

明らかに高価なものは、受け取らないでください。金額が大きいほど返礼の期待が生じますし、こちらの判断も鈍ります。

断るときは、そのまま伝えて構いません。「恐れ入りますが、こちらはお受けできません」。理由を説明する必要はありません。

現金や商品券も、同じです。受け取ると、その扱いが別の問題になります。

そして、置いて帰られた場合の対応も決めておいてください。連絡してお返しする、というのが基本になります。渡す機会が無いなら、次の来店でお返しする形でも構いません。

手作りのものへの対応

判断が難しいのが、この種類です。方針を決めておいてください。

食品については、受け取る側の判断です。断ってよい理由が明確にあるためです。「お気持ちだけで」と言える場面になります。

受け取ると決めた場合も、無理に食べる必要はありません。その場でお礼を伝えれば足ります。

そして、感想を求められた場合の答え方も考えておいてください。曖昧にせず、「ありがとうございました」で終える形が無難です。詳しく述べると、次も持ってこられることになります。

受け取らない線
受け取らない線

頻度が上がってきたら

最初は年に1回だったものが、毎回になることがあります。ここで一度止めてください。

頻度が上がるのは、こちらが喜んでいると受け取られているためです。悪意はありませんし、むしろ好意です。

ただし、続くほど双方の負担になります。相手にとっては出費で、こちらにとっては断りにくさです。

止めるなら、感謝を先に置いてください。「いつもありがとうございます。ただ、お気を使わせてしまうので、以後はどうぞお構いなく」。この形なら、拒絶にはなりません。

記録に残すか

いただいたことを記録するかどうかは、判断が分かれます。

残すなら、次の来店で触れられます。「先日はありがとうございました」の一言が出ると覚えていることが伝わりますし、その場で思い出そうとする手間もかかりません。

ただし、残す項目を増やすと記録の作業が重くなります。すべての方について書こうとすると、そのうち書かなくなります。

現実的なのは、次に触れたいものだけ残す形です。全部を残す必要はありません。記録の考え方は、顧客台帳をどう作るかで整理しています。

そして、金額に関わる情報は書かないでください。書いたものが本人の目に触れる可能性があります。

スタッフがいる場合

ここが最も揃える必要のある部分です。人によって違うと、必ず表に出ることになります。

受け取るかどうかを、全員で統一してください。1人だけ受け取っていると、その人だけに持ってこられるようになります。

受け取ると決めるなら、扱いも統一してください。全員で分ける形にすれば、誰が受け取ったかで差が出ませんし、指名で持ってこられた場合の扱いも決まります。

そして、断り方の言葉も共有してください。新人ほど断れず、その場で受け取ってしまいます。言葉が決まっていれば、言えるようになります。

判断に迷う場面では、いったん預かって責任者に確認する形でも構いません。その場で決めさせないほうが、本人を守れますし、判断も揃います。

決めること内容
受け取るか全員で統一する。人によって変えない
上限金額ではなく種類で決める
扱いスタッフがいるなら全員で分ける
お返ししない。その場のお礼で完結させる
高額なもの・現金受け取らない。置いて帰られたら連絡して返す

VANNAでできること

VANNAでは、顧客の記録に次回触れたいことをメモとして残せます。来店の履歴と同じ場所に置けるため、次の予約の直前に確認できます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。

一方で、贈答の管理を行う機能はありません。記録するかどうかも含めて、店で決めることになります。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

距離が近づきすぎる問題

贈り物が続くと、関係の性質が変わることがあります。ここは自覚しておいてください。

いただく回数が増えるほど、断りにくくなります。施術の内容についても料金についても言いにくくなり、値上げの案内すら出しにくくなります。

そうなると、専門家としての判断がしにくくなります。関係を保つために基準を曲げる、という形は避けたいところです。

線を引くことは、冷たいことではありません。むしろ、長く続けるために必要な部分です。距離の考え方は、お客様との距離の設計で整理しています。

お客様以外からの贈答

混同しやすいのが、取引先からのものです。ここは扱いが違います。

業者から高額なものを受け取ると、仕入れの判断に影響します。安いから選んだのか、贈答があったから選んだのか、自分でも分からなくなります。

そのため、取引先からは受け取らないという線を引くほうが安全です。判断を保つための線であって、関係を拒むものではありません。

開店祝いや周年のように、慣習として行われるものは別に考えて構いません。ただし、その後の仕入れの判断は、数字で説明できる形にしておいてください。

他の方に見られる場面

受け取る場面は、他の来店者にも見えます。ここも考慮してください。

目の前で受け取ると、特別扱いに見えることがあります。奥で受け取る、後で触れる、といった配慮が要ります。とくに待合の席が近い店では、会話がそのまま聞こえます。

そして、いただいた話を他の方にしないでください。誰が何を持ってきたかは、その方の情報です。

お礼を伝える場面も、同じです。他の方に聞こえる場所では、短く済ませてください。

常連の方ほど気を使われる

長く来ていただいている方ほど、贈り物が増える傾向があります。ここには理由があります。

関係が続くほど、してもらっていると感じられるためです。実際には料金をいただいているのですが、それとは別の感覚が生じます。

そのため、感謝の伝え方をこちらから変える方法があります。「長く来ていただいていることが、いちばんありがたいです」と言葉で伝えれば、物で示す必要が減ります。

そして、こちらから何かを渡すのも控えてください。渡せば、返そうとされます。長く続く関係ほど、この往復は重くなります。

今日やる一つ

受け取るか受け取らないかを、いま決めてください。そして、受け取らないと決めたなら、断る言葉を1つ書いてください。書いておけば、次にその場面が来たときに言えます。受け取ると決めたなら、代わりに上限を1行だけ書いてください。

よくある質問

受け取ってよいですか

決まりはありません。ただし、その場で迷わないよう先に決めておいてください。個人店なら受け取るほうが自然ですし、複数人がいる店なら断るほうが揃えやすくなります。

断り方は

「お気持ちだけいただきます。ありがとうございます」で足ります。理由を並べると、かえって重くなります。一度断れば、二度目は持ってこられません。

お返しはしますか

しない方針が現実的です。お返しをすると往復が始まり、終わりません。その場でお礼を伝えることで完結させてください。

高額なものは

受け取らないでください。金額が大きいほど、返礼の期待が生じます。現金や商品券も同じです。「恐れ入りますが、こちらはお受けできません」で足ります。

置いて帰られたら

連絡してお返しするのが基本です。その場でお断りできなかった場合も、後から返すことはできます。

手作りの食品は

受け取る側の判断で構いません。断ってよい理由が明確にあるためです。受け取った場合も、無理に食べる必要はありません。その場でお礼を伝えれば足ります。

記録に残しますか

次に触れたいものだけで足ります。全部を残そうとすると続きません。ただし、金額に関わる情報は書かないでください。本人の目に触れる可能性があります。

常連の方ほど贈り物が増えます

関係が続くほど、してもらっていると感じられるためです。「長く来ていただいていることが、いちばんありがたいです」と言葉で伝えれば、物で示す必要が減ります。こちらから何かを渡すのも控えてください。渡せば、返そうとされます。

取引先からの贈答は

お客様からのものとは分けて考えてください。業者から高額なものを受け取ると、仕入れの判断に影響します。受け取らないという線を引くほうが安全です。開店祝いのような慣習は別ですが、その後の判断は数字で説明できる形にしておいてください。

頻度が上がってきたら

一度止めてください。「いつもありがとうございます。ただ、お気を使わせてしまうので、以後はどうぞお構いなく」。感謝を先に置けば、拒絶にはなりません。続くほど、相手にとっては出費で、こちらにとっては断りにくさになります。

他の方に見られる場面は

目の前で受け取ると、特別扱いに見えることがあります。奥で受け取る、後で触れる、といった配慮が要ります。いただいた話を他の方にしないでください。誰が何を持ってきたかは、その方の情報です。

スタッフとの統一は

受け取るかどうかも、扱いも、断り方の言葉も統一してください。1人だけ受け取っていると、その人だけに持ってこられるようになります。新人ほど断れないので、言葉を決めておいてください。