毎月の数字を出す手順|30分で終わらせて、一つ決める
公開: 2026年7月29日最終更新: 2026年8月1日
Summary
サロンが毎月の数字を集計し、判断に使うまでの手順を整理します。見る数字を四つに絞る理由、客単価の計算、新規と再来を分ける意味、集計の日を固定して30分で終える方法、日々の記録と予約の記録の活用、前年の同じ月との比較を扱います。
月末になると、レシートを集めて電卓を叩き、半日が消えます。出した数字は、税理士に渡すだけで、自分では見ていません。
集計に時間をかけて、判断に使っていない。これが最も多い形です。

出す目的を決める
まず、何のために出すのかを決めてください。税務のために出すのか、経営の判断に使うのか。前者だけなら最低限で足りますし、後者なら見る数字が変わるためです。
見る数字は四つで足りる
たくさん出す必要は、ありません。売上、来店の人数、新規と再来の別、主な支出。この四つがあれば、判断できます。
| 数字 | 分かること |
|---|---|
| 売上 | 全体の規模 |
| 来店の人数 | 忙しさの実態 |
| 新規と再来 | 集客と定着のどちらが課題か |
| 主な支出 | 残る金額 |

客単価を計算する
必要なのは、割り算が一つだけです。売上を来店の人数で割ることで、客単価が出ます。売上が同じでも単価が下がっていれば、それだけ人数が増えているということで、忙しさも増しているはずです。
新規と再来を分ける
最も重要な区別が、新規と再来です。新規が多く再来が少ないなら定着に課題があり、再来が多く新規が少ないなら集客に課題があります。合計だけを見ていては、どちらか分かりません。
毎月同じ形で出す
比べるための条件として、集計の方法を変えないでください。先月と同じ方法で、今月も出す。方法が変わると、そもそも比較にならないためです。
前年の同じ月と比べる
先月と比べても、季節の影響で数字は動きます。一方で前年の同じ月と比べることで、その影響を除けます。2年目からしか使えませんが、最も確かな比較になります。
集計の日を決める
続けるには、日を固定するのが有効です。「毎月3日」のように、月の初めの決まった日に行ってください。決めていないと、後回しになるためです。
30分で終わらせる
半日かけるやり方では、続きません。30分で終わる形に、してください。そのためには、日々の記録を残しておくことが前提になります。

日々の記録が前提
その日の終わりに、来店の人数と売上を書いてください。月末にまとめてやろうとすると、思い出す時間だけで消耗するためです。
予約の記録から拾う
予約を画面で受けている場合は、その記録からそのまま集計できます。来店の人数も新規の別も分かるため、手で数える作業がなくなります。
支出は口座を分ける
店の支出を専用の口座から出すことで、その口座の記録がそのまま支出の一覧になります。私生活の支出と混ざると、分ける作業が毎月発生するためです。
領収書をその日に処理する
領収書は、溜めないでください。その日のうちに、決めた場所へ入れること。これだけで、月末に探す作業がなくなります。なお写真に撮って保存する方法も、あります。
紙1枚に書く
特別な道具は、要りません。四つの数字を紙1枚に書き、12か月分を並べれば傾向が見えます。むしろ複雑な道具ほど、続きません。
メニュー別に見る
一段深く見るなら、どのメニューが何件出たかを売上の大きい順に並べてください。たいてい上位の3つで、売上の大半を占めるはずです。
曜日と時間帯で見る
どの曜日、どの時間が埋まっているか。空いている枠が固定していないか。ここが分かることで、枠を減らす判断もできます。
来店の間隔を見る
前回から何週間で来ているかを見ることで、再来の質が分かります。間隔が延びていれば、その方は離れかけている。平均を出すことで、全体の傾向も見えます。
離れた方を数える
見落とされやすいのが、離れた方の数です。3か月来ていない方が、何人いるか。その数が増えていれば、定着に課題があります。新規を追うより、先に見るべき数字になります。
原価率を出す
材料費を売上で割ることで、原価率が出ます。この割合が上がっていないかを、見てください。仕入れの価格が上がると、ここに表れるためです。
人件費の割合を見る
雇っている場合は、人件費を売上で割ってください。売上が落ちても人件費は固定のため、割合が上がった月は注意が要ります。
固定費を把握する
家賃、通信、道具の利用料、保険。毎月かかるものを、合計してください。その金額を稼がないと、赤字になるためです。
損益の分かれ目を出す
固定費を粗利の割合で割ることで、赤字にならない最低の売上が出ます。この線を把握しておくことで、判断の基準になります。
見て、一つだけ決める
集計の目的は、判断です。数字を見て、来月やることを一つ決めてください。「新規が減っているから、投稿を増やす」といった形。決めないなら、集計する意味がありません。
数字が悪い月も記録する
悪い月を飛ばすと、傾向が見えなくなります。ですからそのまま記録し、なぜ悪かったかも一言添えてください。
特殊な事情を書き添える
長期の休みを取った月、大きな催しがあった月。その旨を書いておくことで、後から読み返したときに数字の意味が分かります。
見なくてよい数字
細かく、分けすぎないでください。商品ごとの利益、時間帯ごとの単価。判断に使わない数字は、出さなくて構いません。出す数字が増えるほど、続かなくなるためです。
数字を毎日見ない
毎日見ても、判断は変わりません。かえって、疲れるだけです。見るのは、月に1回で足ります。日々は、記録するだけにしてください。
目標を決めるか
目標があると、達成の可否で一喜一憂することになります。ですからまずは、いまの数字を把握することを優先してください。3か月分たまってから目標を決めても、遅くはありません。
他店と比べない
規模も立地も客層も違うため、他店と比べても意味がありません。比べるのは、自分の過去の数字だけにしてください。
数字に出ない変化も見る
常連の方の反応、スタッフの様子、店の空気。こうした変化が数字に出るまでには、時間がかかります。ですから気づいたことを、一言書き添えてください。
記録の場所を決める
毎月の記録は、同じ場所に置いてください。紙なら1冊の帳面、画面なら1つの書類。分散すると、後から見返せないためです。
税理士に渡す形を確認する
税理士がいる場合は、どの形で渡せばよいかを聞いてください。最初からその形で記録することで、二度手間が減ります。
忘れた月があっても続ける
1か月飛ばしても、翌月から再開してください。完璧に続けようとすると、途切れた時点でやめてしまうためです。
現金と利益は別物
見落とされやすいのが、手元の現金と利益の違いです。売上が立っていても、材料をまとめて仕入れた月や機器の支払いがあった月は、手元の現金が減ります。逆に回数券を売った月は現金が増えますが、その分の施術はこれから提供することになる。利益が出ているのに資金が足りない、という状況はここから生まれます。ですから売上と、実際に口座にある金額を、それぞれ記録してください。
3か月先の入りと出を書く
四つの数字に慣れたら、もう一つだけ足してください。3か月先までの、大きな入金と支払いの予定です。機器の支払い、税金、更新の費用。あらかじめ書き出しておくことで、その月に慌てずに済みます。過去を振り返るだけの集計から、先に備える集計へ変わるはずです。
年に1回、全体を見る
12か月分を並べて、1年を振り返ってください。考え方は、サロンの売上を伸ばす前にで整理しています。伸びた月と落ちた月、その理由を考えてください。
VANNAでできること
VANNAでは予約の件数と顧客の記録が管理画面に残り、新規と再来の別も確認できるため、手で数える作業が減ります。顧客の記録は、CSV形式で取り出せます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。
一方で経理の集計や、確定申告の書類を作る機能は、ありません。税務の処理は、別に行うことになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
今日やる一つ
先月の売上と、来店の人数を書いてください。それを割り算して、客単価を出すこと。この3つの数字から、始まります。
よくある質問
何のために出しますか
税務のためか、経営の判断に使うためか。前者だけなら最低限で足り、後者なら見る数字が変わります。
どの数字を見ますか
売上、来店の人数、新規と再来の別、主な支出。この四つで判断できます。
客単価はどう計算しますか
売上を来店の人数で割ってください。売上が同じでも単価が下がっていれば、人数が増えています。
新規と再来を分ける意味は
新規が多く再来が少ないなら定着、再来が多く新規が少ないなら集客に課題があります。合計だけでは分かりません。
毎月同じ方法で出しますか
方法が変わると、比べられません。先月と同じ方法で、今月も出してください。
いつと比べますか
前年の同じ月です。先月と比べても、季節で変わります。2年目から使えます。
いつ集計しますか
月の初めの決まった日です。「毎月3日」のように固定してください。決めていないと、後回しになります。
どのくらい時間をかけますか
30分です。半日かけるなら、続きません。そのために、日々の記録を残しておいてください。
日々の記録は何を書きますか
その日の終わりに、来店の人数と売上を書いてください。月末にまとめてやると、時間がかかります。
予約の記録は使えますか
画面で受けている場合、その記録から集計できます。手で数える作業がなくなります。
支出はどう管理しますか
店の支出を専用の口座から出してください。その記録が、そのまま支出の一覧になります。
領収書はどうしますか
その日のうちに決めた場所に入れてください。月末に探す作業がなくなります。写真に撮る方法もあります。
道具は必要ですか
紙1枚で足ります。四つの数字を書き、12か月分を並べると傾向が見えます。複雑な道具は続きません。
メニュー別に見ますか
どのメニューが何件出たかを、売上の大きい順に並べてください。上位の3つで、売上の大半を占めます。
曜日や時間帯は
どの曜日、どの時間が埋まっているか。空いている枠が固定していれば、その枠を減らす判断もできます。
来店の間隔は見ますか
前回から何週間で来ているか。その間隔が延びていれば、離れかけています。
離れた方は数えますか
3か月来ていない方が何人いるか。その数が増えていれば、定着に課題があります。新規を追うより、先に見る数字です。
原価率はどう出しますか
材料費を売上で割ってください。仕入れの価格が上がると、ここに出ます。
人件費の割合は
人件費を売上で割ってください。売上が落ちても人件費は固定です。割合が上がった月は、注意が要ります。
固定費は把握しますか
家賃、通信、道具の利用料、保険。合計した金額を稼がないと、赤字になります。
赤字にならない売上は
固定費を、粗利の割合で割ってください。その売上が、最低の線です。
出した後は何をしますか
来月やることを一つ決めてください。決めないなら、集計する意味がありません。
悪い月も記録しますか
飛ばすと、傾向が見えません。そのまま記録し、なぜ悪かったかも一言書いてください。
特殊な月は
長期の休みを取った月、大きな催しがあった月。その旨を書いておくと、数字の意味が分かります。
細かく分けたほうがよいですか
判断に使わない数字は、出さなくて構いません。出す数字が増えるほど、続かなくなります。
毎日見ますか
毎日見ても、判断は変わりません。月に1回で足ります。日々は、記録するだけにしてください。
目標は決めますか
まず、いまの数字を把握することを優先してください。3か月分たまってから決めても、遅くありません。
他店と比べますか
規模も立地も客層も違います。比べるのは、自分の過去の数字だけにしてください。
数字以外は見ますか
常連の方の反応、スタッフの様子、店の空気。数字に出るまでに時間がかかります。気づいたことを書き添えてください。
記録はどこに置きますか
同じ場所に置いてください。紙なら1冊の帳面、画面なら1つの書類。分散すると、見返せません。
税理士に渡す形は
どの形で渡せばよいかを聞いてください。その形で記録すれば、二度手間が減ります。
1か月忘れました
翌月から再開してください。完璧に続けようとすると、途切れたときにやめます。
年に1回は何をしますか
12か月分を並べて振り返ってください。伸びた月と落ちた月、その理由を考えてください。
利益は出ているのに現金がありません
売上と手元の現金は別物です。まとめて仕入れた月や機器の支払いがあった月は現金が減り、回数券を売った月は先に現金が入ります。売上と、口座にある金額を別々に記録してください。
先の予定も書きますか
3か月先までの大きな入金と支払いを書き出してください。機器の支払い、税金、更新の費用。その月に慌てずに済みます。
今日は何をしますか
先月の売上と来店の人数を書き、割り算して客単価を出してください。この3つの数字から始まります。
出典
本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。税務の処理と必要な書類は、事業の形態と個別の事情によって変わります。税務の判断は、税理士や税務署にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。



