オーナーの時間配分|考える時間がないから、店は変わらない
公開: 2026年7月29日最終更新: 2026年8月7日
Summary
サロンのオーナーが施術・事務・経営を考える時間をどう配分するかを整理します。三つに分けて数える方法、事務と考えることの違い、週2時間を先に確保する手順、その時間に何をするか、事務を減らし任せる判断、一人の店での作り方を扱います。
朝から晩まで施術に入り、閉店後に事務をしています。売上は伸びていますが、去年から店は何も変わっていません。
考える時間がないから、変わらないのです。時間の配分は、意識しない限り変わりません。

施術と経営を分けて数える
まず、いまを把握してください。1週間のうち、施術に何時間使っていますか。経営のことを考える時間は、何時間ですか。多くの場合、後者はゼロになっています。
三つに分ける
整理の枠として、時間を三つに分けてください。施術する時間は、売上を作る時間。事務の時間は、作業をこなす時間です。そして考える時間が、判断を作る時間になります。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 施術 | 直接、売上になる |
| 事務 | 必要だが、売上にならない |
| 考える | 将来の売上を作る |

事務と考えるは違う
この二つは、混同されがちです。予約の確認や経理の入力は、事務にあたります。一方で「値上げをするか」「2店舗目を出すか」は、考える時間です。事務をいくらこなしても、判断は生まれません。
考える時間を先に確保する
空いた時間で考えようとすると、その時間は永久に来ません。だから、先に予定へ入れてください。週に2時間で、足ります。
予約を入れない枠を作る
具体的には、週に半日、予約を入れない時間を作ります。その時間を、考えることに充ててください。埋めればその分の売上は得られたはずですが、それを手放すことが将来への投資になります。
その時間に何をするか
やることは、決めておいてください。数字を見る。うまくいっていないことを、一つ挙げる。来月やることを、一つ決める。この三つで、足ります。
なお、技術を教えることを収入の柱に足す道もあります。整理はサロンの技術を教えるという選択で扱っています。
施術を減らす判断
いつか、施術を減らす判断が必要になります。すべての時間を施術に使っていると、店は伸びないためです。自分がいないと回らない状態そのものが、上限を作ります。
減らす前に仕組みを作る
ただし、順番があります。いきなり施術を減らせば、売上が落ちるためです。先に他の方が施術できる状態を作るか、単価を上げてください。

事務の時間を減らす
考える時間を作るには、事務を減らすのが早道です。そして事務は、減らせます。予約の確認を、画面で受ける形にする。記録を、その日のうちに済ませる。考え方は、サロンの手作業を棚卸しして自動化する順序で整理しています。
誰かに任せる
任せる作業にも、段階があります。受付、清掃、経理の入力。これらは、任せられます。すべてを自分でやる必要は、ありません。
費用と時間を比べる
判断の基準は、単純です。任せる費用と、自分の時間の価値を比べてください。1時間あたりの施術の売上と比べて、その時間で施術できるなら任せたほうが得になります。
一人の店の場合
一人だと、任せる相手がいません。その場合、時間を作るには営業の日を減らすしかありません。だから週に1日、予約を入れない日を作ってください。
休みの日に考えない
休む日と考える日は、分けてください。休みの日に考えると、休めなくなります。考える時間は、営業日の中に置いてください。
場所を変える
店の中では、目の前の作業が気になります。だから考える時間は、店の外で取ってください。近くの店でも、構いません。
書きながら考える
頭の中だけで考えても、まとまりません。紙に書きながら、考えてください。書くことで、判断が言葉になります。
一度に一つだけ決める
2時間で判断を一つ作れば、十分です。複数を決めようとすると、どれも決まりません。一つ決めて、残りは次の月に持ち越してください。
決めたことを実行する日も決める
決めるだけでは、何も変わりません。「いつやるか」をあわせて決めて、予定に入れてください。日が入っていないことは、実行されません。
1週間を記録してみる
現状を把握するには、1週間だけ何に何時間使ったかを記録してください。30分単位で、足ります。想像と実際は、たいてい違うものです。
移動と準備の時間を数える
開店の準備、閉店の片付け、仕入れの買い出し。これらも、時間を使っています。施術の時間だけを数えると、実態を見誤ります。
中断されている時間を見る
施術中に電話が鳴る、作業中に来客がある。中断が多いと、同じ時間でも進みません。だから中断を減らす仕組みを、考えてください。
同じ作業をまとめる
連絡の返信、記録の入力、発注。これらを、別々の時間にやらないでください。まとめれば、切り替えにかかる時間が減ります。
朝の1時間を使う
開店の前の1時間は、中断されません。その時間を、考える時間に充ててください。夜より、頭が動きます。
閉店後にやらない
疲れた状態では、判断が鈍ります。だから閉店後は片付けと簡単な記録だけにして、考えることは朝に回してください。
技術の習得の時間
新しい技術を学ぶ時間も、必要です。ただしこれは、考える時間とは別に取ってください。閑散期にまとめて充てる方法が、あります。
学ぶ時間の投資の回収
習得した技術を、いつからメニューにするか。その見込みがないと、学びが売上になりません。だから学ぶ前に、使う予定を決めておいてください。
体を休める時間
施術は、体を使う仕事です。休まないと、いずれ続かなくなります。だから休む時間も、予定に入れてください。
家族との時間
店に時間を使いすぎると、周りとの関係が損なわれます。しかしその関係こそが、長く続ける支えになります。意識して、時間を確保してください。
完璧な配分を目指さない
繁忙期は、どうしても施術に偏ります。それで、構いません。年間で見て考える時間が確保できていれば、足ります。
予定を人に見せる
「この時間は作業します」と、スタッフに伝えてください。伝えれば、その時間が守られます。自分だけの約束は、破られるためです。
断る時間を作る
営業の訪問や、業者の打ち合わせ。これらを受ける時間帯を、決めてください。いつでも受けていると、時間が削られ続けます。
予約の埋まり方を調整する
すべての枠を開放すると、埋まった順に予定が決まります。だから先に自分の枠を押さえて、残りを開放してください。順番を変えるだけで、時間が作れます。
考える時間に人を入れる
一人で考え続けると、同じところを回ります。3か月に一度でよいので、誰かと話す時間を作ってください。同業の知人、家族、取引先の担当者。相手は、誰でも構いません。人に説明しようとすると、頭の中の曖昧な部分が言葉になるためです。答えをもらう場ではなく、自分の考えを整える場だと考えてください。
忙しい時期こそ記録を残す
繁忙期は、考える時間が取れません。それで構いませんが、代わりに気づいたことだけ書き残してください。「この作業に時間がかかった」「この曜日は回らなかった」。一行で、足ります。落ち着いた時期に読み返せば、そのまま改善の材料になります。記憶だけに頼ると、繁忙期に感じた不便は必ず忘れます。
3か月で振り返る
3か月前に決めたことが実行されているか、その結果何が変わったか。変わっていない場合は、決め方のほうを見直してください。
VANNAでできること
VANNAでは、予約の確認や顧客の記録の管理が一つの画面で済みます。予約の受け付けを画面から行えるため、電話の対応と調整の時間が減ります。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。
時間の配分を管理したり、経営の判断を代わりに行ったりする機能はありません。判断は、自分で行うことになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
今日やる一つ
来週の予定に、2時間の枠を入れてください。その時間は、予約を受けません。そこから、変わり始めます。
よくある質問
何から始めますか
1週間のうち、施術に何時間、経営を考えるのに何時間使っているかを数えてください。多くの場合、後者はゼロです。
どう分けますか
施術する時間、事務の時間、考える時間。この三つを分けて考えてください。
事務と考えるは違いますか
予約の確認や経理の入力は事務、「値上げをするか」は考える時間です。事務をこなしても、判断は生まれません。
いつ考えますか
空いた時間で考えようとすると、永久に来ません。先に予定に入れてください。週に2時間で足ります。
どう時間を作りますか
週に半日、予約を入れない時間を作ってください。埋まると、その分の売上は失います。それが将来への投資です。
その時間に何をしますか
数字を見る、うまくいっていないことを一つ挙げる、来月やることを一つ決める。この三つで足ります。
施術は減らすべきですか
すべての時間を施術に使うと、店は伸びません。自分がいないと回らない状態は、上限を作ります。
いきなり減らしてよいですか
売上が落ちます。先に、他の方が施術できる状態を作るか、単価を上げてください。
事務は減らせますか
減らせます。予約の確認を画面で受ける形にする、記録をその日に済ませる。
何を任せられますか
受付、清掃、経理の入力。すべてを自分でやる必要はありません。
任せる判断は
任せる費用と、自分の時間の価値を比べてください。その時間で施術できるなら、任せたほうが得です。
一人の店では
任せる相手がいません。時間を作るには、営業の日を減らすしかありません。週に1日、予約を入れない日を作ってください。
休みの日に考えてよいですか
休む日と考える日は別です。休みの日に考えると、休めません。営業日の中に置いてください。
どこで考えますか
店の中では、目の前の作業が気になります。店の外で取ってください。近くの店でも構いません。
頭の中で考えてよいですか
まとまりません。紙に書きながら考えてください。書くと、判断が言葉になります。
いくつ決めますか
2時間で一つです。複数を決めようとすると、どれも決まりません。
決めた後は
「いつやるか」をあわせて決め、予定に入れてください。日が入っていないことは、実行されません。
いまの配分を知るには
1週間だけ、何に何時間使ったかを30分単位で記録してください。想像と実際は違います。
準備や移動も数えますか
開店の準備、閉店の片付け、仕入れの買い出し。施術の時間だけを数えると、実態を見誤ります。
中断が多いのですが
同じ時間でも進みません。中断を減らす仕組みを考えてください。
作業はまとめますか
連絡の返信、記録の入力、発注。別々の時間にやらず、まとめると切り替えの時間が減ります。
いつが集中できますか
開店の前の1時間です。中断されず、夜より頭が動きます。
閉店後ではだめですか
疲れた状態では判断が鈍ります。閉店後は片付けと簡単な記録だけにしてください。
技術を学ぶ時間は
考える時間とは別に取ってください。閑散期に、まとめて充てる方法があります。
学んだ技術はどう活かしますか
いつからメニューにするかの見込みがないと、学びが売上になりません。学ぶ前に、使う予定を決めてください。
休む時間は
施術は体を使います。休まないと、いずれ続かなくなります。休む時間も、予定に入れてください。
家族との時間は
店に時間を使いすぎると、周りとの関係が損なわれます。その関係が、続ける支えになります。
毎週きちんと配分できません
繁忙期は施術に偏ります。それで構いません。年間で見て、考える時間が確保できていれば足ります。
時間を守れません
「この時間は作業します」とスタッフに伝えてください。自分だけの約束は、破られます。
訪問や打ち合わせは
受ける時間帯を決めてください。いつでも受けると、時間が削られます。
予約が入って時間が取れません
先に自分の枠を押さえ、残りを開放してください。順番を変えるだけで、時間が作れます。
効果はどう確認しますか
3か月前に決めたことが実行されているか、その結果何が変わったか。変わっていない場合、決め方を見直してください。
忙しくて時間が取れません
忙しいから変わらない、という状態が続きます。売上を1回分諦めて、時間を作ってください。
一人で考えると行き詰まります
3か月に一度、誰かと話す時間を作ってください。答えをもらう場ではなく、人に説明することで自分の考えを整える場です。
繁忙期はどうしますか
考える時間は取れなくて構いません。代わりに、気づいたことを一行だけ書き残してください。落ち着いた時期に、そのまま改善の材料になります。
今日は何をしますか
来週の予定に、2時間の枠を入れてください。その時間は予約を受けないでください。そこから変わり始めます。
出典
本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。必要な時間の配分は、店の規模と業態によって変わります。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。



