本文へスキップ
エステサロン運営ガイド

エステの料金改定と、残っている回数券|途中の契約は条件を変えられない

公開: 2026年7月29日最終更新: 2026年8月1日

料金を上げることにしました。ただ、10回券をまだ6回残している方が20人います。この方たちを、どう扱えばよいのか分かりません。

回数券やコースは、契約の途中で条件を変えられません。ここを間違えると、揉めます。

購入済みの回数・新規の購入・契約書の確認の三点で、料金改定の適用範囲を整理した図
購入済みの回数・新規の購入・契約書の確認の三点で、料金改定の適用範囲を整理した図

すでに買った分は、その条件のまま

まず、この原則です。回数券やコースは、購入の時点で条件が決まります。その後に料金を上げても、残りの回数には及びません。「差額を払ってください」とは、言えません。これが、最も重要な前提です。

契約の内容を確認する

書面を、見てください。購入のときに渡した書面に、何が書かれているか。有効期限、回数、金額。そして「料金改定の場合は差額を申し受けます」と書いてあるか。書いていなければ、求められません。

状態扱い
購入済みの回数元の条件のまま
期限が切れた分契約の定めによる
新規の購入新しい料金
継続の契約更新の時点から
告知の進め方を、時期・伝える順番・説明の統一・上限の四行で整理した図
告知の進め方を、時期・伝える順番・説明の統一・上限の四行で整理した図

書いてあっても慎重に

条項があっても、注意が必要です。「差額を申し受けます」と書いてあっても、説明が不十分だった場合は争いになるためです。購入の時点で、その説明をしたか。書面を、読み上げたか。説明していない条項は、通らない場合があります。

いつから変えるかを決める

日を、明示してください。「〇月〇日のご購入分から、新しい料金となります」。この形で、伝えます。その日より前に購入された分は、元の条件で提供してください。

急に、変えないでください。少なくとも1か月前には告知し、2か月前ならなお良い形です。その間に旧料金で購入したい方が出ますが、その分は受け付けてください。

駆け込みを想定する

現金は入りますが、注意が要ります。告知すると旧料金での購入が集中し、その分は旧料金で提供する義務が生じるためです。回数券を大量に売れば、しばらく現金が入らない期間も生まれます。

そのため、上限を設ける判断もあります。「お一人様2枚まで」といった制限を設ける場合、告知の時点で明示してください。後から制限すると、不満につながります。

有効期限を確認する

ここが、焦点になります。回数券に有効期限があるか。期限が切れた分を、どう扱うか。期限の延長を求められる場合があるので、対応の方針を先に決めてください。

選択肢は、三つです。期限が切れた回数券を新しい料金で使えるようにするか、差額を求めるか、失効させるか。どれを選ぶにせよ、全員に同じ対応をしてください。

揉めないための四つを、個別対応・謝り方・上げ幅・表示の修正に分けた図
揉めないための四つを、個別対応・謝り方・上げ幅・表示の修正に分けた図

個別に対応を変えない

最も揉める原因です。「あの方には延長したのに」。こうした話は、必ず伝わります。例外を作るなら、その基準を明確にします。基準がないなら、例外を作らないでください。

伝える順番を決める

来店中の方が、先です。まず、いま通っている方に来店時に口頭で伝えます。次に、連絡先が分かる方へ文章で伝えてください。最後に、店頭とサイトに掲示します。掲示で初めて知る形は、避けてください。

説明の内容も、揃えてください。いつから変わるか、いくらになるか、購入済みの分はどうなるか。この三つを、紙に書いて共有します。人によって説明が違うと、そこから崩れるためです。

理由を説明するか

判断が、分かれます。材料の価格が上がった、といった理由を伝える方法があります。理由を言わず、事実だけを伝える方法もあるでしょう。理由を言う場合は、正確に伝えてください。曖昧な理由は、不信を招きます。

謝らない

伝え方の、要点です。「申し訳ありませんが」を、繰り返さないでください。値上げは、続けるための判断です。事実を、落ち着いて伝えます。過度に謝ると、かえって不安にさせます。

離れる方が出る前提

現実を、見てください。料金を上げると、一定の方は離れます。それを織り込んで、判断してください。引き止めるための例外は、作らないことです。

上げ幅を決める

一度で、決めてください。小刻みに何度も上げると、そのたびに説明が必要になるためです。しばらく変えなくてよい金額に、一度で上げてください。考え方は、サロンの価格設定と値上げで整理しています。

予約済みの分をどう扱うか

見落とされる場面です。改定の日より後に、すでに予約が入っている場合があります。その予約を取った時点の料金で提供するか、来店日の料金にするか。先に決めて、告知に書いてください。

都度払いの方への伝え方

回数券とは、分けてください。毎回支払う方は、次回の来店から新しい料金になります。ただし来店の間隔が空いている方には、届かない場合があります。連絡先が分かる方には、個別に伝えてください。

常連の方への配慮

判断が、要ります。長く通っている方に、特別な扱いをするか。する場合は、その基準を明確にしてください。「長く通っている」の定義が曖昧だと、不公平になります。しない選択も、正当な判断です。

値上げと同時に内容を変えるか

一つの方法です。料金だけを上げると、負担が増えただけに見えるためです。施術の時間を延ばす、内容を足す。こうした変更を同時に行うと、納得が得られやすくなります。ただし、無理に足さないでください。

質問への答えを用意する

その場で困らないためです。「なぜ上がるのか」「回数券はどうなるのか」「次はいつ上がるのか」。この三つは、必ず聞かれます。答えを、決めておいてください。

なお、「次はいつ」への答えは慎重に扱ってください。「しばらくは上げません」と言うと、約束になります。その後に上げると、不信を招きます。「現時点で予定はありません」にとどめてください。

表示をすべて直す

見落としが、事故になります。サイト、料金表、店内の掲示、予約の画面。過去の投稿にも、古い料金が残ります。一つでも残れば、その金額を求められます。

そして、変更した記録を残してください。いつ、いくらから、いくらに変えたか。告知した日も記録します。問い合わせを受けたとき、確認できます。

途中解約を求められた場合

備えが、要ります。値上げを知って、残りの回数の返金を求められる場合があるためです。契約の定めに従って、精算してください。定めがない場合、残りの回数分を返す形が基本になります。

返金の計算も、その場でしないでください。10回券を6回残している場合、いくら返すか。購入額を回数で割る形か、都度払いの金額で使った分を差し引く形か。計算の方法を、先に決めて書面にしてください。

スタッフの説明を統一する

現場で、崩れます。「オーナーに聞いてください」と、言わせないでください。その場で答えられる範囲を、決めます。答えられない質問は、いつ回答するかを伝えてください。

相談できる窓口がある

判断に迷う場合です。回数券やコースの契約は、法令の対象になる場合があります。各地に、事業者向けの相談の窓口が設けられています。契約の扱いは、回数券・コース契約と中途解約の実務で整理しています。

VANNAでできること

VANNAでは、メニューと料金を管理画面から変更でき、サイトと予約の画面に同時に反映されます。顧客の連絡先がまとまっているため、変更の案内を送る準備ができます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。

回数券の残数を管理したり、契約ごとに異なる料金を適用したりする機能はありません。回数券の管理は、別に行うことになります。この点は把握しておいてください。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

今日やる一つ

いま残っている回数券を、一覧にしてください。誰が、何回残しているか。それが分からないと、判断ができません。

よくある質問

購入済みの回数券はどうなりますか

購入の時点で条件が決まります。その後に料金を上げても、残りの回数には及びません。「差額を払ってください」とは言えません。

契約書は確認しますか

購入のときに渡した書面を見てください。有効期限、回数、金額、料金改定に関する条項があるか。書いていなければ、求められません。

条項があれば求められますか

説明が不十分だった場合、争いになります。購入の時点でその説明をしたか、書面を読み上げたか。説明していない条項は、通らない場合があります。

いつから変えますか

「〇月〇日のご購入分から」と日を明示してください。その日より前に購入された分は、元の条件で提供します。

予告はどのくらい前ですか

少なくとも1か月前、2か月前ならなお良い形です。その間の旧料金での購入は、受け付けてください。

駆け込みが心配です

旧料金で提供する義務が生じます。大量に売ると、しばらく現金が入らない期間が生まれます。上限を設ける判断もあります。

上限はどう伝えますか

告知の時点で明示してください。「お一人様2枚まで」といった形です。後から制限すると、不満につながります。

有効期限はどう扱いますか

期限が切れた分をどう扱うかを、先に決めてください。延長を求められる場合があります。

期限切れの選択肢は

新しい料金で使えるようにするか、差額を求めるか、失効させるか。どれを選ぶにせよ、全員に同じ対応をしてください。

個別に対応してよいですか

最も揉める原因です。「あの方には延長したのに」という話は、必ず伝わります。例外を作るなら、基準を明確にしてください。

誰から伝えますか

まず来店中の方に口頭で、次に連絡先が分かる方に文章で、最後に店頭とサイトに掲示。掲示で初めて知る形は避けてください。

説明を揃えますか

いつから変わるか、いくらになるか、購入済みの分はどうなるか。この三つを紙に書いて共有してください。

理由は言いますか

言う場合、正確に伝えてください。曖昧な理由は不信を招きます。事実だけを伝える方法もあります。

謝るべきですか

「申し訳ありませんが」を繰り返さないでください。値上げは続けるための判断です。過度に謝ると、かえって不安にさせます。

離れる方が出ませんか

一定の方は離れます。それを織り込んで判断してください。引き止めるための例外は、作らないでください。

上げ幅はどう決めますか

小刻みに何度も上げると、そのたびに説明が必要です。しばらく変えなくてよい金額に、一度で上げてください。

予約済みの分はどうしますか

予約を取った時点の料金にするか、来店日の料金にするか。先に決めて、告知に書いてください。

都度払いの方には

次回の来店から新しい料金になります。来店の間隔が空いている方には届かない場合があるため、個別に伝えてください。

常連の方は特別に扱いますか

する場合、基準を明確にしてください。「長く通っている」の定義が曖昧だと、不公平になります。しない選択も正当です。

内容も変えますか

施術の時間を延ばす、内容を足す。同時に行うと納得が得られやすくなります。ただし、無理に足さないでください。

何を聞かれますか

「なぜ上がるのか」「回数券はどうなるのか」「次はいつ上がるのか」。この三つは必ず聞かれます。

どこを直しますか

サイト、料金表、店内の掲示、予約の画面、過去の投稿。一つでも残ると、その金額を求められます。

記録は残しますか

いつ、いくらから、いくらに変えたか。告知した日も記録してください。問い合わせを受けたとき、確認できます。

次はいつ上げると答えますか

「しばらくは上げません」は約束になります。「現時点で予定はありません」にとどめてください。

返金を求められたら

契約の定めに従って精算してください。定めがない場合、残りの回数分を返す形が基本になります。

返金の額はどう計算しますか

購入額を回数で割る形か、都度払いの金額で使った分を差し引く形か。計算の方法を、先に決めて書面にしてください。

スタッフには何を任せますか

その場で答えられる範囲を決めてください。「オーナーに聞いてください」と言わせず、答えられない質問はいつ回答するかを伝えてください。

判断に迷ったら

回数券やコースの契約は、法令の対象になる場合があります。各地の事業者向けの相談の窓口をご利用ください。

今日は何をしますか

いま残っている回数券を一覧にしてください。誰が何回残しているかが分からないと、判断ができません。

出典

本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。契約の扱いは、個別の契約書と事情によって決まります。回数券やコースの契約は法令の対象になる場合があります。判断に迷う場合は、専門家や相談窓口にご相談ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。