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リラク・整体サロン運営ガイド

ベッドとフェイスマットの衛生|替える単位を決めれば、忙しい日も守れる

公開: 2026年8月5日

Summary

顔が直接触れる業態の衛生を、続く形に設計します。触れる場所の洗い出し、1人ごとと1日ごとの線引き、必要なタオルの枚数、清潔さの伝え方、続く記録の作り方、体調を崩された方の後の扱い、買い替えの目安、予備の持ち方、伏せた姿勢から見える部分を扱います。

「ここ、何人使った後ですか」と聞かれて、答えられませんでした。毎日拭いてはいるのですが、記録は取っていなかったためです。

顔が直接触れる場所があるぶん、この業態の衛生は見られやすくなります。ただし、やることを増やすのではなく、何をいつやるかを決めるほうが続きます。

触れる場所と抜けやすさ
触れる場所と抜けやすさ

触れる場所を洗い出す

改善の前に、体のどこが何に触れるかを一度書き出してください。ここを飛ばすと、目立つ場所だけを磨いて終わります。

顔が触れるのはフェイスマットとその周りで、ここが最も見られる場所になります。次に、体が乗るベッドの表面と、掛けるタオルやブランケット。加えて、着替える場所と、荷物を置く場所も触れる対象です。

書き出すと、意外な場所が出てきます。たとえば枕の下や、ベッドの脇に置いた棚の上。ここは毎日触れているのに、掃除の順番からは抜けやすい部分です。

抜けやすい場所には、共通点があります。自分の目線から見えないところと、毎回は使わないところです。前者は視線を変えないと気づかず、後者は手順に入っていないため飛ばされます。書き出す作業には、この2つを浮かび上がらせる意味があります。

触れる場所見られやすさ抜けやすさ
フェイスマット高い(顔が直接触れる)低い
ベッド表面高い低い
タオル・ブランケット中(ブランケットが抜けやすい)
枕の下・脇の棚低い高い
着替える場所高い

交換の単位を決める

洗い出したら、それぞれについて「1人ごと」なのか「1日ごと」なのかを決めてください。ここが曖昧だと、忙しい日に判断が揺れます。

肌が直接触れるものは、1人ごとに替えるのが基本です。フェイスマットに掛けるペーパーやタオルが、これにあたります。一方、ブランケットのように衣類の上から掛けるものは、1日ごとでも成り立ちます。ただし、直接触れた場合は替えてください。

拭くものについても、同じ整理をします。ベッドの表面は1人ごとに拭き、脚まわりや棚は1日の終わりにまとめる。この2段構えにすると、回転の速い時間帯でも守れます。

決めた内容は、紙に書いて見える場所に貼ってください。覚えているつもりでも、人が増えると揺れますし、忙しい日には自分でも省く判断をしてしまいます。貼ってあれば、省いたことが自分に見えます。

なお、迷ったら替えるほうを選んでください。替えすぎて困ることはありませんが、替えずに済ませた一件は、後から取り返せません。

洗濯をどう回すか

替える単位を決めたら、次は洗濯の設計です。ここが回らないと、決めたことが守れません。

必要な枚数は、1日の最大件数の2倍から3倍が目安になります。洗って乾かす時間があるためで、1.5倍だと雨の日に足りなくなります。実際の計算のしかたは、サロンのタオルとリネンで整理しています。

オイルを使う場合は、この計算に余裕を足してください。油分の付いたものは洗いが1回で済まないことがあり、回転が落ちます。使うものを減らすと洗濯も軽くなる、という関係は把握しておいてください。

外部に出すか、自分で洗うか。自分で洗うなら乾かす場所が要りますし、そのぶん営業時間の外に作業が残ります。この判断は件数で変わるため、いまの数字で一度計算してみてください。

乾燥機があるかどうかで、必要な枚数も変わります。乾燥機があれば回転が速くなるため、2倍で足りる場合があります。無いなら、天候に左右される前提で多めに持つことになります。

1人ごとと1日ごとの線引き
1人ごとと1日ごとの線引き

見える形にする

同じことをしていても、伝わるかどうかで印象が変わります。ここは追加の手間がほとんどかかりません。

替えるところを、見ていただく方法があります。前の方が出られた後、目の前でフェイスマットのペーパーを替える。声に出す必要はなく、動きが見えれば伝わります。

書いておく方法もあります。「フェイスマットは1名様ごとに交換しています」と掲示すれば、聞かれる前に答えたことになります。ただし、書いた以上は守ってください。

なお、消毒の具体的な方法や、必要な設備については保健所の指導が優先されます。ここは店の判断で決める領域ではないため、開業時と、扱いを変えるときに確認してください。

記録を残す

「いつ替えたか」を答えられる状態にしておくと、聞かれたときに困りません。ただし、細かくしすぎると続きません。

日ごとに、やったことにチェックを入れる形で十分です。フェイスマットの在庫を出した、ベッドを拭いた、床を掃いた。この3つ程度なら、1日1分で終わります。

続かない記録は、作らないでください。件数ごとに記入する方式は、忙しい日に飛びます。飛んだ記録は、あることが逆に不利になります。

紙で回すなら、ベッドの脇に挟んでおくと書き忘れが減ります。書く場所が遠いと後でまとめて書くようになり、実態と合わなくなるためです。

そして、書いた紙をどれだけ残すかも決めてください。1年分をため込むと置き場に困りますが、当月分だけでは、聞かれたときに遡れません。3か月程度を手元に置き、それより前は処分するという形にすると回ります。

具合が悪くなったとき

体調を崩された方が使った後は、扱いを変えてください。ここは決めておかないと、その場で迷います。

使ったリネンは、他と分けて洗ってください。ベッドの表面も、いつもより広く拭きます。次の方をすぐに入れず、時間を空ける判断もあります。

この対応をすると、その枠は使えなくなります。売上が落ちますが、ここで詰めないでください。判断の考え方は、サロンで急に具合が悪くなったときの対応で整理しています。

自分が体調を崩したときも、同じです。無理に出ると店ごと止まる可能性が生じますし、そうなれば、その週の予約をすべて動かすことになります。1日休むほうが被害は小さくて済みます。

ひとりで回している場合は、代われる人がいません。だからこそ、休む判断の基準を先に決めておいてください。その日の気分で決めると、たいてい出てしまいます。

必要な枚数の考え方
必要な枚数の考え方

買い替えの目安

道具には寿命があります。ここを見ないと、いつのまにか古いまま使い続けることになります。

フェイスマットは、へたりが出たら替えてください。顔が沈む状態は姿勢が崩れて施術にも影響しますし、長く伏せているぶん、その違和感は残ります。表面のひび割れも、拭いても清潔に見えません。

判断に迷うなら、新品を1つ買って並べてみてください。比べると、いま使っているものがどれだけ変わったかが分かります。毎日見ていると、変化には気づけません。

ベッドの表面も同じで、破れやはがれが出たら手を打ってください。テープで留めた状態は、見た目で伝わります。

買い替えの費用は、あらかじめ積んでおいてください。壊れてから探すと、選ぶ余裕がなくなります。設備の考え方は、サロンの道具のメンテナンスと買い替えで整理しています。

スタッフがいる場合

手順を人に任せると、必ず差が出ます。ここは仕組みで揃えてください。

やることを紙にして、順番も書いてください。「拭く」だけでは、どこをどう拭くかが人によって変わります。

新しく入った方には、実際にやって見せてください。口で伝えるより速く、認識のずれも起きにくくなります。

そして、責任者が抜き打ちで見てください。見ていないことはそのうち省かれますが、これは性格の問題ではなく、確認がない作業は落ちるという構造の問題です。

見るときは、責めないでください。できていない箇所を指摘するより、なぜできなかったかを聞くほうが直ります。時間が足りなかったのなら、手順ではなく枠の設計を直すことになります。

決めること内容
1人ごと肌が直接触れるもの・ベッド表面
1日ごと脚まわり・棚・床・ブランケット
枚数1日の最大件数の2〜3倍
記録日ごとに3項目。細かくしない
体調不良後リネンを分ける・広く拭く・時間を空ける

予備を持っておく

替えるものが手元に無いと、決めたことが守れません。ここは在庫の話になります。

フェイスマットに掛けるものは、切らさない量を持ってください。切らした日は、前の方の状態のまま次を入れることになります。それは避けたい事態のはずです。

発注の目安も、決めておいてください。残りが何日分になったら頼むか。これを決めておかないと、気づいたときには無くなっています。在庫の考え方は、サロンの在庫と発注で整理しています。

そして、置き場を決めてください。取りに行くのが面倒な場所にあると、そのうち替える回数が減ります。手を伸ばせば届く位置に置くだけで、守られやすくなります。

VANNAでできること

VANNAでは、予約の間隔を設定できるため、片づけの時間を枠として確保できます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。顧客の記録には、体調に関する申告や、その日の対応をメモとして残せます。

一方で、清掃の記録を管理する機能はありません。紙や別の方法で回すことになります。この点は、導入前に把握しておいてください。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

時間をどこから出すか

きれいにする時間は、どこかから捻出することになります。ここを設計しないと、決めたことが守れません。

枠と枠の間に、片づけの時間を入れてください。10分あれば、拭いて替えて次の準備までできます。詰めて入れると、必ずどこかを省くことになります。

この10分を惜しむと、1日に1件多く入る代わりに店の状態が落ちます。そして落ちた状態は、口コミや再来に効いてきます。目先の1件と、次の来店とを比べて判断してください。判断の材料は、予約と予約の間の時間をどう使うかで整理しています。

件数を落としたくないなら、施術の時間を5分短くして間隔を確保する方法もあります。1日の枠数を保ったまま、片づけの時間が生まれます。ただし、料金との釣り合いは見直してください。

見せない部分こそ見られる

お客様は、伏せている間ずっと下を向いています。そのため、こちらが想定していない角度から見えている部分があります。

床のすみ、ベッドの脚まわり、フェイスマットの穴の内側。ここは立っているときには視界に入りませんが、伏せた姿勢では正面になります。

一度、実際に伏せてみてください。数分そのままでいると、気になる箇所が見えてきます。これは道具を買わずにできる確認で、効果もはっきりしています。

そして、そこを掃除の順番に入れてください。見えると分かった以上、放置すると次からは気になり続けます。

今日やる一つ

紙を1枚用意して、触れる場所を3つだけ書き出してください。そして、それぞれに「1人ごと」か「1日ごと」かを書き込みます。全部を洗い出さなくても、この3つが決まれば運用は動き始めます。

よくある質問

何を1人ごとに替えますか

肌が直接触れるものです。フェイスマットに掛けるペーパーやタオルが、これにあたります。ベッドの表面も、1人ごとに拭いてください。ブランケットのように衣類の上から掛けるものは1日ごとでも成り立ちますが、直接触れた場合は替えます。

タオルは何枚必要ですか

1日の最大件数の2倍から3倍が目安です。洗って乾かす時間があるためで、1.5倍だと雨の日に足りなくなります。オイルを使う場合は、洗いが1回で済まないことがあるため余裕を足してください。

記録はどこまで取りますか

日ごとに3項目程度で十分です。細かくすると続きません。件数ごとに記入する方式は忙しい日に飛び、飛んだ記録はあることが逆に不利になります。

清潔さをどう伝えますか

替えるところを見ていただく方法があります。声に出す必要はなく、動きが見えれば伝わります。掲示する方法もありますが、書いた以上は守ってください。

消毒の方法は

具体的な方法や必要な設備については、保健所の指導が優先されます。店の判断で決める領域ではないため、開業時と、扱いを変えるときに確認してください。

体調を崩された方の後は

リネンを他と分けて洗い、ベッドの表面をいつもより広く拭いてください。次の方をすぐに入れず、時間を空ける判断もあります。その枠は使えなくなりますが、ここで詰めないでください。

買い替えの目安は

フェイスマットはへたりが出たら替えてください。顔が沈む状態は姿勢が崩れ、施術にも影響します。ベッドの表面も、破れやはがれが出たら手を打ちます。テープで留めた状態は見た目で伝わります。

片づけの時間はどう確保しますか

枠と枠の間に入れてください。10分あれば拭いて替えて次の準備までできます。詰めて入れると、必ずどこかを省くことになります。

予備はどれだけ持ちますか

切らさない量です。切らした日は、前の方の状態のまま次を入れることになります。残りが何日分になったら頼むかを決めておかないと、気づいたときには無くなっています。

抜けやすいのはどこですか

自分の目線から見えないところと、毎回は使わないところです。前者は視線を変えないと気づかず、後者は手順に入っていないため飛ばされます。枕の下や、ベッドの脇の棚が典型です。