サロンで急に具合が悪くなったときの対応|救急車を呼ぶ判断と事前の備え
最終更新: 2026年7月28日
Summary
施術中の体調不良への対応手順を整理します。起きうる場面、その場でやる5つのこと、救急車を呼ぶ判断の基準、119番で伝える内容、事前に聞いておく問診の項目、記録と後日の対応までを扱います。
施術中にお客様の具合が悪くなった。この場面で迷うと、対応が遅れます。
起きる頻度は低くても、起きたときの影響は大きい。だから先に決めておきます。

起きうる場面を知っておく
サロンで生じやすい体調の変化を挙げます。
長時間、同じ姿勢でいることによるものです。首や腰の負担、血流の滞り。
熱や蒸気による影響です。室温の高い環境、蒸しタオル、機器の熱。気分が悪くなることがあります。
急に体を起こしたときのふらつきです。施術台から立ち上がる場面で起きます。
薬剤による反応です。かゆみ、発赤、腫れ、呼吸のしにくさ。
空腹や睡眠不足が背景にあることもあります。来店前の状態が影響します。
持病によるものです。糖尿病、心疾患、てんかん。事前に把握していないと、対応が遅れます。
| 場面 | 背景 |
|---|---|
| 同じ姿勢が続く | 血流の滞り、体への負担 |
| 熱や蒸気 | 室温、機器、蒸しタオル |
| 急に起き上がる | 立ちくらみ |
| 薬剤 | 反応、アレルギー |
| 来店前の状態 | 空腹、睡眠不足 |
| 持病 | 事前の把握が要る |
その場でやること
異変に気づいたら、順序があります。
まず、施術を止めてください。続けながら様子を見る判断はしないでください。
次に、安全な姿勢にしてください。転倒しないよう支え、横になれる場所へ移動していただきます。無理に動かさないでください。
声をかけて、意識があるかを確認してください。返答があるか、受け答えが成立するか。
呼吸を確認してください。息をしているか、苦しそうでないか。
締めつけているものを緩めてください。ケープ、襟元、ベルト。呼吸が楽になります。
室温を調整してください。暑さが原因なら、涼しい場所へ移動します。
一人にしないでください。目を離した間に状態が変わることがあります。
救急車を呼ぶ判断
迷ったら呼んでください。呼んで問題になることより、呼ばずに遅れることのほうが重大です。
呼ぶべき状態を挙げます。意識がない、または呼びかけへの反応が鈍い。呼吸が苦しそう、または止まっている。けいれんしている。急に話しにくくなった、または手足が動かしにくくなった。
顔色が明らかに悪い、冷や汗をかいている場合も、様子を見ずに判断してください。
ご本人が「大丈夫」と言っても、状態が明らかにおかしければ呼んでください。判断力が落ちていることがあります。
呼ぶと決めたら、迷わず119番へ電話してください。伝える内容は、住所、状況、人数、年齢、意識と呼吸の状態です。
住所をすぐ言えるようにしてください。慌てると出てきません。電話の近くに書いておいてください。
判断に迷う段階では、地域の救急相談の窓口に問い合わせる方法もあります。ただし、明らかに緊急な状態では、直接119番へ電話してください。

事前に把握しておくこと
問診の内容が、この場面で効いてきます。
持病を聞いてください。心疾患、糖尿病、てんかん、喘息。施術中の対応に影響します。
服用している薬を聞いてください。薬によっては、体調の変化に関わります。
アレルギーを聞いてください。薬剤だけでなく、食物や金属も含めて。
妊娠中かどうかを聞いてください。体位や施術の内容に配慮が要ります。
来店時の体調も聞いてください。「本日、体調はいかがですか」の一言で、気づくことがあります。
緊急時の連絡先を聞いておく方法もあります。ご本人が対応できない場面で必要になります。
これらを聞くだけでなく、記録に残してください。聞いたが忘れた、では意味がありません。
事前の備え
必要なものを揃えておいてください。
救急の連絡先を、すぐ見える場所に貼ってください。119番、地域の救急相談、最寄りの医療機関。
店の住所を書いておいてください。電話で伝える場面で必要です。目印になる建物も添えてください。
横になれる場所を確保してください。施術台でも構いませんが、移動できる導線を確認しておいてください。
飲み物を用意しておいてください。水分が必要な場面があります。
体温計と、簡単な救急の用品を置いてください。中身の期限も、年に一度は確認してください。
AEDの位置を確認しておいてください。近隣の施設に設置されていることがあります。
これらは、置いてあるだけでは使えません。どこに何があるかを、働く全員が知っている必要があります。
| 備えるもの | 置き場所 |
|---|---|
| 救急の連絡先 | すぐ見える場所に貼る |
| 店の住所と目印 | 電話の近く |
| 横になれる場所 | 導線も確認 |
| 飲み物、体温計 | 決まった場所 |
| AEDの位置 | 近隣の施設を確認 |
記録を残す
何かが起きたら、その日のうちに記録してください。
いつ、何が起きたか。時刻と状況。
その前に何をしていたか。施術の内容、使った薬剤、経過した時間。
どう対応したか。誰が、何をしたか。
その後どうなったか。回復したか、医療機関へ行ったか。
ご本人が話した内容も残してください。「実は朝から具合が悪かった」といった情報は重要です。
記録は、後で問われたときの説明に使います。記憶だけでは、正確に答えられません。
保険を使う場面でも、記録が求められます。

後日の対応
その場が収まっても、対応は続きます。
翌日、状態を伺う連絡をしてください。回復されたかを確認します。
原因が施術にある可能性があれば、そのことを検討してください。薬剤、時間、室温。同じことが繰り返される可能性があります。
医療機関を受診された場合、結果を伺える範囲で聞いてください。ただし、詮索する形にはしないでください。
費用の話が出た場合、その場で約束しないでください。保険の対象になるかを確認してから対応します。
保険会社への連絡は、早めに行ってください。報告が遅れると、対応が難しくなることがあります。
謝罪と責任の認否は分けてください。ご心配をおかけしたことへの言葉と、法的な責任を認めることは別のものです。
VANNAでは、顧客ごとに来店の記録が残り、施術の内容をメモとして残せます。問診で聞いた持病やアレルギーの情報も、顧客の情報として保持できます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。
緊急時の対応を管理する機能や、問診票の様式はありません。問診の項目と記録の形は、自分で決めることになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。決済を使う場合のStripe決済手数料は店舗負担で別途かかります。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
他のお客様への配慮
同じ時間に、他のお客様がいる場合があります。
対応を優先してください。その間、他の方をお待たせすることになります。
状況を簡潔に伝えてください。何も言わずに慌ただしくしていると、不安にさせます。
施術が中断する場合、その旨と見込みを伝えてください。待てない方には、日を改める提案をしてください。
その日の対応が難しくなった場合、以降の予約の方へ連絡してください。
見えない場所へ移動していただくのが望ましい形です。他の方の目に触れる場所での対応は、双方にとって負担になります。
体調を崩された方の情報を、他の方に話さないでください。個人の情報です。
スタッフと共有する
複数で働いている場合、対応を共有してください。
誰が何をするかを決めてください。対応する人、119番へ電話する人、他のお客様に説明する人。
一人しかいない時間帯の対応も決めてください。すべてを一人で行うことになります。
連絡先の場所を全員が知っている状態にしてください。
救命の講習を受ける方法もあります。地域の消防で実施されていることがあります。心肺蘇生とAEDの使い方を、実物で練習できます。
年に一度、確認する機会を作ってください。手順を決めても、忘れます。
新しく入った人には、最初に伝えてください。起きたときに知らないでは、対応できません。
起きにくくする
対応の前に、起きる可能性を下げる余地があります。
室温と湿度を確認してください。高すぎると、気分が悪くなる方が増えます。季節によって調整が要ります。
長時間の施術では、途中で姿勢を変えていただいてください。同じ姿勢が続くほど、負担がかかります。
急に起き上がらないよう、声をかけてください。「ゆっくり起きてください」の一言で、ふらつきが防げます。
水分を勧めてください。特に、熱を使う施術や長時間の施術では有効です。
体調を確認する習慣をつけてください。来店時と、施術の途中。「お加減はいかがですか」と聞くだけで、早く気づけます。
空腹の状態での長時間の施術は避けてください。予約の時間帯によっては、事前に伝えておく方法もあります。
初めての薬剤を使う場合、事前の確認を行ってください。反応が出る可能性を下げられます。
| 対策 | 効く場面 |
|---|---|
| 室温と湿度の調整 | 熱による不調 |
| 途中で姿勢を変える | 長時間の施術 |
| ゆっくり起き上がる声かけ | 立ちくらみ |
| 水分を勧める | 熱を使う施術 |
| 途中の体調確認 | 早期の気づき |
断る判断も必要
来店された方の状態によっては、施術を行わない判断が要ります。
明らかに体調が悪そうな場合、その日は行わない提案をしてください。無理に行うと、施術中に悪化します。
発熱している場合も、日を改める提案をしてください。他のお客様への配慮も含みます。
飲酒されている場合、施術を控えてください。判断力が落ちており、体への影響も変わります。
断る場合、理由を伝えてください。「体調が優れないようですので、日を改めさせていただけますか」という形です。
キャンセルの料金は求めないでください。体調が理由での変更に費用を求めると、無理をして来店する方が出ます。
断ったことで関係が悪くなることを心配するより、施術中に何かが起きるほうが問題です。
よくある質問
施術中に具合が悪くなったら最初に何をしますか
施術を止めてください。続けながら様子を見ないでください。次に安全な姿勢にし、意識と呼吸を確認します。締めつけているものを緩め、一人にしないでください。
救急車を呼ぶ判断はどうしますか
迷ったら呼んでください。意識がない、呼吸が苦しそう、けいれんしている、急に話しにくくなった。いずれも呼ぶべき状態です。ご本人が「大丈夫」と言っても、明らかにおかしければ呼んでください。
119番で何を伝えますか
住所、状況、人数、年齢、意識と呼吸の状態。住所はすぐ言えるよう、電話の近くに書いておいてください。慌てると出てきません。
事前に何を聞いておけばよいですか
持病、服用している薬、アレルギー、妊娠の有無、来店時の体調。緊急時の連絡先を聞いておく方法もあります。聞いた内容は記録に残してください。
何を備えておけばよいですか
救急の連絡先、店の住所と目印、横になれる場所、飲み物、体温計、AEDの位置。置いてあるだけでは使えないため、どこに何があるかを全員が知っている必要があります。
記録には何を残しますか
時刻と状況、その前の施術の内容と薬剤、対応した内容、その後の経過。ご本人が話した内容も残してください。保険を使う場面でも記録が求められます。
後日どう対応しますか
翌日に状態を伺ってください。費用の話が出ても、その場で約束しないでください。保険会社への連絡は早めに行います。心配をおかけしたことへの言葉と、法的な責任を認めることは分けてください。
他のお客様にはどう説明しますか
状況を簡潔に伝えてください。何も言わずに慌ただしくしていると不安にさせます。ただし、体調を崩された方の情報は、他の方に話さないでください。
一人で運営している場合は
すべてを一人で行うことになります。だからこそ、連絡先の場所と手順を先に決めておいてください。救命の講習を受ける方法もあります。
起きにくくする方法はありますか
室温と湿度の調整、長時間の施術での姿勢の変更、ゆっくり起き上がる声かけ、水分を勧めること。来店時と施術の途中に体調を確認する習慣も、早い気づきにつながります。
体調が悪そうな方の施術を断ってもよいですか
断ってください。無理に行うと施術中に悪化します。発熱している場合、飲酒されている場合も同様です。理由を伝え、キャンセルの料金は求めないでください。求めると、無理をして来店する方が出ます。
出典
本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理であり、医学的な助言ではありません。実際の対応は状況によって変わります。判断に迷う場合、119番または地域の救急相談窓口にご連絡ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。



