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接客・カウンセリング

サロンの子ども連れ来店をどう扱うか|方針の決め方と事前の伝え方

公開: 2026年7月28日最終更新: 2026年8月1日

Summary

その場で判断すると人によって答えが変わり、当日に断ると双方に負担がかかります。安全から方針を決める観点、条件の決め方、事前の伝え方、他のお客様への配慮を整理します。

「子どもを連れて行ってもいいですか」と聞かれたとき、その場で判断していませんか。

受けるか断るかは店の方針ですが、決めていないと人によって答えが変わります。そして当日に断れば、双方に負担がかかるためです。

子ども連れの受け入れ方針3つ
子ども連れの受け入れ方針3つ

まず方針を決める

受けるかどうかを、条件つきで決めてください。

一つは、全面的に受ける方針。子ども連れを歓迎する店として打ち出せば、それが選ばれる理由になります。ただし他のお客様への影響を、考える必要があります。

二つ目は、条件つきで受ける方針。年齢、時間帯、施術の内容によって、分けます。多くの店にとって、最も現実的な形です。

そして、受けない方針。安全上の理由、施術の性質、店の広さ。断ることが不適切とは、限りません。

いずれの場合も、理由を説明できる形にしてください。「なんとなく」では、断られた側が納得しないためです。

方針向く店
全面的に受ける広さがあり、他の方への影響が少ない
条件つきで受ける多くの店が現実的にここ
受けない安全上の理由や施術の性質がある

安全から考える

方針を決める際は、まず安全を基準にしてください。

薬剤を扱う店では、誤って触れる可能性があります。ですから手の届く場所に置かない運用ができるかを、確認してください。

熱を使う機器、刃物、コードのある機器。これらが子どもの動線にあるなら、対策が要ります。

施術用の椅子やベッドも、乗ると危険な高さになることがあります。

床が滑る、段差がある。走ったときに転倒する可能性も、考えてください。

保護者が施術を受けている間は、目が届きません。ですから誰が見るのかを、決めておく必要があります。

安全を確保できないなら、受けない判断が適切です。無理に受けて事故が起きれば、店の責任が問われるためです。

安全から方針を決める観点と、受ける場合の準備
安全から方針を決める観点と、受ける場合の準備

条件をどう決めるか

条件つきで受ける場合は、次の観点で決めてください。

一つは、年齢。歩き回る年齢と抱っこの時期では、必要な対応が違うためです。「未就学のお子様は保護者の付き添いをお願いします」といった形になります。

二つ目は、時間帯。他のお客様が少ない時間なら、影響が限られるためです。「平日の午前中のみ」といった条件が、現実的になります。

三つ目は、施術の内容。短時間で済むもの、目を離しても危険が少ないもの。逆に長時間の施術や動けない体勢のものは、難しくなります。

四つ目は、同伴する人。保護者が施術を受ける場合と、子どもの施術に保護者が同伴する場合とでは状況が違うためです。

そして、人数。1人と3人では、対応の負担が変わります。

これらを組み合わせることで、自店で受けられる範囲が決まります。

事前に伝える

決めた方針は、予約の前に伝わる形にしてください。

まず、ホームページに書いてください。「お子様連れでのご来店について」という項目を作って、条件を明示します。

予約の画面にも、書きます。予約する時点で目に入る場所が、確実だからです。

予約時に確認する項目を用意する方法も、あります。同伴の有無を聞くことで、事前に準備できます。

なお書いていない条件を、当日に適用しないでください。来店してから断ると、時間も交通費も無駄になるためです。

条件を書くときは、否定的な表現を避けてください。「お断りします」より「こういう場合はお受けできます」という書き方のほうが、受け取られ方が違うためです。

受ける場合の準備

受けると決めたら、環境を整えてください。

まず、待つ場所を決めてください。施術スペースの中か、別の場所か。他のお客様の視界に入るかも、考慮します。

過ごせるものも、用意します。絵本、塗り絵、動画。ただし音が出るものは、他の方への配慮が要ります。

危険なものは、片付けてください。手の届く範囲に薬剤、刃物、小さな部品を置かないことです。

おむつ替えや授乳への対応も、決めておきます。場所を提供できるか、できないなら近隣の施設を案内できるか。

トイレの場所と使いやすさも、確認してください。補助便座があるかどうかで、利用のしやすさが変わるためです。

これらは一度整えれば、済みます。毎回考える必要は、ありません。

他のお客様への配慮

子ども連れを受ける場合は、他の方への配慮も同時に必要です。

静かに過ごしたい方も、います。ですから時間帯を分ける、席を離すといった工夫ができます。

予約の際に伝える方法も、あります。「同じ時間帯にお子様連れのご予約があります」と事前に伝えることで、選べるためです。ただし伝え方によっては差別的に受け取られる可能性があるので、表現には注意してください。

実際に困った状況になった場合は、まず状況を確認してください。子どもの声そのものではなく、走り回っている、危険な場所にいる、といった具体的な問題に対応します。

一方の方に、一方的に我慢を求めないでください。どちらのお客様も、同じように受け入れた相手だからです。

他のお客様への配慮と、子ども自身が施術を受ける場合
他のお客様への配慮と、子ども自身が施術を受ける場合

施術中の時間をどう過ごしていただくか

受ける場合、施術の間の過ごし方を具体的に決めておくことで当日が楽になります。

一つは、保護者から見える位置に座っていただく方法。目が届けば、保護者も安心して施術を受けられます。

二つ目は、保護者の隣に椅子を置く方法。狭い店では、これが最も現実的になります。

別の部屋やスペースを用意できるなら、そこで過ごしていただきます。ただし目が届かない場所に、一人にしないでください。

なお年齢によって、必要な対応が変わります。抱っこの時期なら、保護者が抱いたまま施術できるかを確認してください。姿勢によっては、難しい場合があります。

途中で泣いた、動き回ったときの対応も、決めておいてください。施術を中断するのか、続けるのか。中断する場合、時間の扱いをどうするか。

施術が長時間になる場合は、途中で休憩を入れる方法もあります。子どもの集中が続かない時間を、想定してください。

過ごし方向く場面
保護者から見える位置目が届く広さがある
保護者の隣狭い店で最も現実的
別のスペース目が届く前提で
保護者が抱いたまま姿勢に支障がない施術

記録して次回に活かす

同伴の有無は、記録に残してください。

そうすることで、次回の予約でも同じ準備ができます。聞き直す手間も、減ります。

枠の設定にも、使えます。同伴がある場合、時間を長めに見る必要があるかもしれないためです。

VANNAでは、予約が顧客と紐づき、来店ごとの記録が顧客の画面に残ります。同伴の有無や、そのときの状況をメモとして残せます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。

予約時に同伴の有無を必須で聞く項目を設ける機能はありません。備考欄での運用か、予約後の確認になります。この点は把握しておいてください。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。決済を使う場合のStripe決済手数料は店舗負担で別途かかります。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

受け入れを強みにする場合

子ども連れを積極的に受ける方針なら、それを打ち出す価値があります。

そうした店は、多くありません。子育て中の方にとって通える店が限られるのは、実際の困りごとだからです。

打ち出す場合は、具体的に書いてください。「お子様連れ歓迎」だけでは、何ができるか分からないためです。何歳まで、どういう設備があるか、何を用意しているかを書きます。

写真があることで、より伝わります。待つ場所、用意しているもの。実際の様子が見えれば、来店の判断がしやすくなります。

時間帯を明示する方法も、あります。「この時間帯は同じ状況の方が多い」と分かることで、気兼ねが減ります。

ただし打ち出した以上は、対応が求められます。書いたことができない状態だと、期待とのずれが生じるためです。ですから無理のない範囲で、書いてください。

他のお客様への説明も、用意してください。方針として受け入れていることをあらかじめ伝えておくほうが、後の行き違いが減るためです。

断る場合の伝え方

受けない方針の場合も、伝え方で印象が変わります。

まず、理由を説明してください。「安全のため」「施術の性質上」といった形で、店の都合ではなく必要性を伝えます。

代わりの選択肢も、示してください。時間帯を変えれば受けられるなら、それを提案します。近隣に一時的に預けられる場所があるなら、情報として伝える方法もあります。

なお謝罪しすぎないことです。方針として決めていることであり、悪いことをしているわけではありません。

そして事前に書いておくことが、最も重要です。当日に初めて伝えると、断られた印象だけが残るためです。

なお、事業者には、障害のある方への合理的な配慮が求められる場面があります。子ども連れとは別の論点ですが、一律に断る運用が適切かどうかは、状況によって判断が変わります。判断に迷う場合は専門家に相談してください。

万一のときに備える

受け入れる以上、事故の可能性を考えておく必要があります。

まず、保険の内容を確認してください。施術者賠償責任保険が同伴者の怪我を対象とするかは、契約によるためです。店舗内での事故を広く対象とする保険があるかを、保険会社に確認します。

責任の所在も、整理してください。保護者が見ている前提でも、店の設備が原因なら店の責任が問われる可能性があります。「お子様から目を離さないでください」という掲示だけでは、責任を免れるとは限らないためです。

起きたときの手順も、決めてください。怪我をした場合、まず処置と受診の判断になります。安全の確保が先で、責任の話は後です。

記録も、残してください。いつ、どこで、何が起きたか。後の説明に、必要になるためです。

危険な箇所は、定期的に確認してください。日常的に使っている場所ほど、危険に気づきにくくなるためです。子どもの目線の高さで見ることで、見え方が変わります。

これらを整えたうえで受け入れるなら、負担は限られます。逆に整えずに受けると、事故が起きてから対応することになります。準備は、一度きりの手間で済みます。

子ども自身が施術を受ける場合

保護者の同伴ではなく子どもが施術を受ける場合は、別の配慮が要ります。

まず、保護者の同意を確認してください。未成年の場合、保護者の同意なく契約や施術を行うことは避けます。

保護者の同席を求めるかも、決めてください。施術の内容によって、判断が変わるためです。

説明は、本人にも行ってください。理解できる言葉で、何をするかを伝えます。

体調の確認は、保護者に行ってください。本人が申告できないことが、あるためです。

料金と時間の設定も、大人と分ける場合があります。施術の内容が違うなら、メニューを分けてください。分けておくことで予約の段階で対象が伝わり、当日の行き違いも減ります。

よくある質問

子ども連れを断ることは問題になりますか

方針として決め、事前に周知していれば、直ちに問題になるものではありません。ただし理由を説明できる形にしてください。安全上の理由や施術の性質など、必要性に基づく説明が求められます。

条件はどう決めればよいですか

年齢、時間帯、施術の内容、同伴する人、人数の5つの観点で決めてください。すべてを一度に決める必要はなく、まず安全を確保できる範囲から始めてください。

他のお客様から苦情が来ました

具体的にどういう状況だったかを確認してください。声そのものではなく、走り回っている、危険な場所にいるといった問題に対応します。一方の方に一方的に我慢を求めないでください。

何を用意すればよいですか

待つ場所、過ごせるもの、危険なものの片付け、おむつ替えや授乳への対応、トイレの確認。一度整えれば、毎回考える必要はありません。

予約時に同伴の有無を聞くべきですか

聞いてください。事前に分かれば準備ができ、当日に断る事態も避けられます。備考欄での運用でも構いません。

子ども自身が施術を受ける場合の注意は

保護者の同意を確認してください。未成年の場合、同意なく契約や施術を行うことは避けてください。説明は本人にも行い、体調の確認は保護者に行ってください。

施術中はどこで過ごしていただきますか

保護者から見える位置、保護者の隣、別のスペースのいずれかです。狭い店では隣が現実的です。目が届かない場所に一人にしないでください。泣いた、動き回ったときの対応も先に決めておいてください。

保険は同伴者の怪我も対象ですか

契約によります。施術者賠償責任保険が同伴者を対象とするか、店舗内の事故を広く対象とする保険があるかを、保険会社に確認してください。受け入れる前に確認しておく項目です。

受け入れを強みにできますか

できます。子ども連れで通える店は多くありません。ただし「歓迎」だけでなく、何歳まで、どういう設備があるかを具体的に書いてください。打ち出した以上は対応が求められるため、無理のない範囲にしてください。

出典

本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理であり、個別の法的助言ではありません。利用を断る際の判断、未成年との契約については、個別の事情により判断が変わるため、必要に応じて専門家にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。