サロンのアフターケアの伝え方|説明しても実行されない理由
公開: 2026年7月28日最終更新: 2026年8月1日
Summary
施術後の過ごし方をどう伝えるか。伝わらない原因、内容を3つに絞る考え方、伝えるタイミング、理由の添え方、書いて渡す形、商品を勧める順序、生活に合わせる視点、実行の確認までを整理します。
丁寧に施術しても、翌週には元に戻っている。「持ちが悪い」と言われる。
施術の質だけでは、状態は保てません。店を出た後の過ごし方が、結果の半分を決めるためです。

伝わっていない理由
説明しているのに、実行されない場面があります。一つは、情報が多すぎる場合。一度に5つも6つも伝えると、覚えられません。いつ伝えるかが、悪い場合もあります。会計の慌ただしい時間に言われても、頭に入らないためです。なぜそうするのかが分からない場合も、続きません。理由が分からなければ、続ける動機がないからです。その方の生活に合っていない場合も、同じです。できないことを勧めても、実行されません。口頭だけで伝えている場合は、後から確認できません。専門の用語で説明している場合は、何のことか分からないままうなずかれています。
| 起きていること | 結果 |
|---|---|
| 情報が多すぎる | 覚えられない |
| 伝えるタイミングが悪い | 頭に入らない |
| 理由が分からない | 続かない |
| 生活に合わない | 実行されない |
| 口頭だけ | 後から確認できない |
3つに絞る
伝える内容を、絞ってください。最も重要なものを、3つ選びます。すべてを伝えると、何も残らないためです。選ぶときは、その方の状態に合わせてください。全員に同じことを言う必要は、ありません。前回伝えたことができているなら、次の内容に進めます。できていないなら、同じことを繰り返してください。なお3つでも、多い場合があります。1つだけ確実に伝わるほうが、5つ伝えて何も残らないより価値があります。
優先順位を、決めてください。何が最も結果に影響するか。そこから、伝えます。絞ることは、手を抜くことではありません。伝わる形にすることです。
いつ伝えるか
タイミングで、届き方が変わります。一つは、施術中に伝える方法。手を動かしながら、その場の状態を見せて説明できます。施術が終わった直後も、有効です。仕上がりを見ている状態で、これを保つ方法として伝えられるためです。一方で会計の場面は、避けてください。慌ただしく、次のことを考えているからです。後日、連絡で伝える方法もあります。数日経ってから届くと、思い出していただけます。
複数の場面で繰り返すと、定着します。だから、一度で終えないでください。ただし繰り返しすぎると、押しつけになります。頻度は、考えてください。

理由を添える
何をするかだけでなく、なぜかを伝えてください。理由が分かれば、応用が効きます。状況が変わったときも、自分で判断できるためです。逆に理由が分からないと、面倒になった時点でやめます。ただし、説明を長くしないでください。一言で、足ります。専門の内容も、そのまま伝えないことです。分かる言葉に、置き換えてください。やらなかった場合にどうなるかを伝える方法もありますが、脅すような言い方は避けてください。
「こうすると、こうなります」という形が、最も伝わります。
書いて渡す
口頭だけでは、覚えられません。だから紙に書いて、渡してください。帰ってから、読めます。書くのは、その方に伝えた内容です。汎用の説明書きより、個別のほうが効きます。ただし、短くしてください。長い文書は、読まれません。図や写真があると、より伝わりやすくなります。どこを、どうするか。文章より、速く理解されるためです。メッセージで送る方法もあり、紙より失くしにくく後から見返せます。
ただし書いたものを渡すだけで、終えないでください。渡しながら、口頭でも要点を伝えます。
商品を勧める場合
自宅で使うものを提案する場面が、あります。まず、必要な方にだけ勧めてください。全員に同じものを勧めると、押し売りに見えるためです。次に、理由を説明します。なぜ、その方に必要か。使い方も、伝えてください。買っても使い方が分からなければ、意味がありません。量と期間の目安も、同じです。いつまで持つか、いつ買い足すか。そして断られたら、それ以上勧めないでください。関係が、悪くなります。
他店や市販で買えるものなら、そのことも伝えてください。自店で買うことを強いる形に、しないことです。
| 勧めるときの手順 | 内容 |
|---|---|
| 対象を絞る | 必要な方にだけ |
| 理由を説明 | なぜその方に必要か |
| 使い方を伝える | 買っても使えなければ意味がない |
| 量と期間の目安 | いつまで持つか |
| 断られたら引く | それ以上勧めない |

効果を断定しない
伝える内容にも、表現の制限があります。まず、効果を保証する表現は使えません。「必ず」「絶対に」といった言い方は、避けてください。商品を勧める場合は、その商品の分類によって書ける内容が変わります。化粧品として販売されているものと、医薬品として承認されているものとでは、扱いが違うためです。医薬品的な効能を化粧品について述べることは、できません。体験談を使う場合は、実際のものに限ってください。作られたものは、使えません。個人差があることも、伝えます。同じことをしても、結果は変わるからです。
判断に迷う表現は、使わないでください。別の言い方に置き換える余地が、あります。
できているかを確認する
伝えた後、実行されているかを見てください。次回の来店時に、聞きます。「前回お伝えしたこと、いかがでしたか」と。ただし、責める形にしないでください。できていなくても、それを咎める場面ではありません。できていない理由を、聞いてください。忘れた、面倒だった、合わなかった。理由によって、次の伝え方が変わるためです。なお状態を見れば、実行されたかはおおよそ分かります。ただし指摘するかどうかは、慎重に判断してください。できていた場合は、そのことを伝えます。続ける動機に、なります。
記録にも、残してください。何を伝えたか、実行されたか。次回に同じ説明を繰り返さずに、済みます。
VANNAでできること
VANNAでは、顧客ごとに来店の記録と施術の内容をメモとして残せます。伝えた内容や、その方の生活の状況も記録できるため、次回に同じ説明を繰り返さずに済みます。来店前のメールリマインドは全プランで使えます。カレンダー予約はMaxプランの機能です。
アフターケアの案内を自動で送る機能はありません。個別の連絡は自分で行うことになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。決済を使う場合のStripe決済手数料は店舗負担で別途かかります。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
生活に合わせる
実行できるかは、その方の生活で決まります。朝の時間が取れない方に朝の手順を勧めても、続きません。道具が必要なものは、その道具を持っているかを確認してください。家族の状況も、影響します。小さな子どもがいる方は、自分に使う時間が限られるためです。仕事の内容も、関わります。手を使う仕事、外にいる時間が長い仕事。それぞれ、条件が違います。
だから、聞いてから勧めてください。「普段、どれくらいお時間が取れますか」と。できない前提のことを勧めると、次から相談されなくなります。
次の来店につなげる
アフターケアの説明は、次の来店の理由にもなります。いつ頃また来るとよいかを、伝えてください。状態が変わる時期を、具体的に示します。自宅でできることと、店でしかできないことも分けてください。何のために来るのかが、明確になるためです。前回からの変化も、伝えます。良くなっている点を具体的に示すと、続ける意味が伝わります。次回に何をするかを伝える方法もあり、予定が見えると来る理由になります。
ただし来店を促すことが目的になると、それも伝わります。相手のためになる内容を、優先してください。信頼が積み重なれば、勧めたことは実行されるようになります。順序が、逆ではありません。
苦情になる前に
伝え方の不足が、後の苦情につながる場面もあります。「聞いていなかった」という指摘の多くは、伝えたが伝わっていない状態です。だから重要な内容は、書いて渡してください。口頭だけだと、記録が残りません。制約や注意事項は、施術の前に伝えます。後から言うと、隠していたと受け取られるためです。伝えた事実も、記録してください。いつ、誰に、何を伝えたか。
同じ指摘が繰り返されるなら、伝え方のほうに問題があります。個別の対応ではなく、仕組みを直してください。説明が足りていれば防げた苦情は、少なくありません。
施術前に伝えること
施術の後だけでなく、前にも伝えるべきことがあります。まず、その日の状態です。何が、どうなっているか。これから何をするかも、伝えてください。工程と、かかる時間。仕上がりの見込みも、同じです。一度で、どこまで変わるか。期待と結果がずれる原因は、ここにあります。一度で解決しないことは、先に伝えてください。後から言うと、言い訳に聞こえるためです。制約があるなら、その場で伝えます。状態によってはできないこと、時間がかかること。
前に伝えておけば、後の説明が通りやすくなります。「先ほどお伝えしたとおり」と、つなげられるためです。
| 施術前に伝えること | 効果 |
|---|---|
| その日の状態 | 何が起きているかの共有 |
| これから行う工程 | 不安が減る |
| 仕上がりの見込み | 期待とのずれを防ぐ |
| 一度で解決しないこと | 後で言い訳に聞こえない |
スタッフと揃える
複数で働いている場合は、伝える内容を揃えてください。人によって説明が違うと、混乱します。前回と違うことを言われれば、不信にもつながります。まず、基本の内容を決めてください。全員が同じことを伝える、部分です。個別の判断が必要な部分も、判断の基準を共有します。新しい商材を導入したときは、説明の内容を全員に伝えてください。使い方も、含めてです。記録も、共有します。前回誰が何を伝えたかが分かれば、繰り返しになりません。
伝えるのが苦手な人も、います。書いたものを渡す形なら、負担が減ります。話すことが得意でなくても、必要な内容は届けられるためです。誰が説明したかも、記録に残してください。後で確認を受けたとき、経緯をたどれます。
自宅でやりすぎる方への対応
伝えたことを、過剰に行う方もいます。回数を増やせば早く良くなると考えて、かえって状態を悪くする場合があるためです。
だから回数と量の上限も、あわせて伝えてください。「1日1回まで」といった形です。上限を言わないと、良かれと思って増やされます。強くこすらない、長く置かない。やり方の程度も、伝えてください。状態が悪化して来店された場合は、責めないことです。伝え方が足りなかった可能性が、あります。
よくある質問
説明しても実行されません
情報が多すぎるか、理由が伝わっていないか、生活に合っていない可能性があります。最も重要なものを3つに絞り、なぜそうするのかを一言添えてください。
いつ伝えるのがよいですか
施術中か、終わった直後です。会計の場面は慌ただしく、頭に入りません。複数の場面で繰り返すと定着します。
紙に書いて渡すべきですか
渡してください。口頭だけでは覚えられません。汎用の説明書きより、その方に伝えた内容を書いたもののほうが効きます。渡しながら口頭でも要点を伝えてください。
商品を勧めてもよいですか
必要な方にだけ勧めてください。理由、使い方、量と期間の目安を伝えます。断られたら、それ以上勧めないでください。市販で買えるものなら、そのことも伝えてください。
効果をどう説明しますか
保証する表現は使えません。商品を勧める場合、その分類によって書ける内容が変わります。個人差があることも伝えてください。
できているかを確認すべきですか
次回に聞いてください。ただし、責める形にしないでください。できていない理由を聞くと、次の伝え方が変わります。できていた場合は、そのことを伝えてください。
全員に同じ説明でよいですか
その方の状態と生活に合わせてください。朝の時間が取れない方に朝の手順を勧めても続きません。聞いてから勧めてください。
何度も言うべきですか
一度では定着しません。ただし、繰り返しすぎると押しつけになります。前回伝えたことができているなら次へ進み、できていないなら同じことを繰り返してください。
次の来店につなげられますか
自宅でできることと、店でしかできないことを分けると、来る理由が明確になります。ただし、来店を促すことが目的になると伝わります。相手のためになる内容を優先してください。
施術前にも説明が必要ですか
必要です。その日の状態、これから行う工程、仕上がりの見込み。一度で解決しないことは、先に伝えてください。後から言うと、言い訳に聞こえます。
スタッフによって説明が違います
基本の内容を決めて、全員が同じことを伝える部分を作ってください。前回と違うことを言われると、不信につながります。記録を共有すると、繰り返しも防げます。
伝えるのが苦手です
書いたものを渡す形なら、負担が減ります。要点を絞った紙を用意しておき、渡しながら一言添える形で足ります。すべてを口頭で説明する必要はありません。
やりすぎる方にはどう伝えますか
回数と量の上限を、あわせて伝えてください。上限を言わないと、良かれと思って増やされます。やり方の程度も伝えます。
出典
本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。商品の説明や効果に関する表現は、その商品の分類や個別の事情によって判断が変わります。必要に応じて専門家にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。



