サロンの現金管理|レジが合わない原因と、1日の締め方
最終更新: 2026年7月28日
Summary
レジの現金が合わない状態を終わらせる手順。1日の始めと終わりの数え方、ずれの原因の分け方、釣り銭の渡し方、店の現金と自分の財布を混ぜない方法、保管、領収書の発行までを整理します。
レジの現金が合わない。原因が分からないまま、自分の財布から補う。これを繰り返していませんか。
現金の扱いに決まりがないと、合わないことが日常になります。そして、合わないことに慣れると、間違いに気づけなくなります。

1日の始めと終わりを決める
現金の管理は、区切りを作ることから始まります。
営業を始める前に、釣り銭の額を数えてください。毎日同じ額から始める形にします。
営業が終わったら、残っている現金を数えてください。
始めの額と、その日の現金の売上を足した額が、終わりの額と一致するはずです。
一致しなければ、その日のうちに原因を探してください。翌日には分かりません。
数えた額は記録してください。記録がないと、いつからずれているかが分かりません。
釣り銭として置く額を決めておいてください。多すぎると管理が煩雑になり、少ないと両替が必要になります。
| 場面 | やること |
|---|---|
| 営業前 | 釣り銭を数える。毎日同じ額から始める |
| 営業後 | 残った現金を数える |
| 照合 | 始めの額+現金の売上=終わりの額 |
| 記録 | 数えた額を毎日残す |
合わない原因を分ける
ずれが出たとき、原因はいくつかに分かれます。
釣り銭の渡し間違いです。最も多い原因です。
記録の漏れです。売上を記録し忘れると、現金だけが増えます。
つり銭の準備や両替を記録していない場合もずれます。銀行から補充した分が記録されていないと、現金が増えて見えます。
私的な支出です。店の現金から一時的に立て替えると、記録がないと分からなくなります。
数え間違いです。特に硬貨は間違えやすくなります。疲れている閉店後は、なおさらです。
盗難の可能性もあります。頻繁にずれる場合、この可能性も検討する必要があります。
原因を特定せずに「まあいいか」で埋めていると、問題があっても気づけません。
釣り銭の渡し方を決める
間違いの多くは、この場面で起きます。
受け取った金額を声に出してください。「1万円をお預かりします」と言うことで、双方が確認できます。
お札を数えるところを見せてください。手元で数えて渡すと、確認できません。
釣り銭も声に出してください。「3,200円のお返しです」。
受け取ったお札を、釣り銭を渡し終えるまでしまわないでください。「1万円を出した」「5千円だった」という食い違いを防げます。
複数の作業を同時にしないでください。会計の途中で電話に出ると、間違えます。
急がないでください。次のお客様が待っていても、会計は最後まで丁寧に行ってください。

記録の付け方
現金の動きは、その場で記録してください。
売上は、会計のたびに記録します。後でまとめて入力しようとすると、漏れます。
現金以外の支払いも記録してください。カード、電子マネー。現金の残高とは別に管理します。
店の現金から支払いをした場合、その都度記録してください。材料の購入、備品、切手。少額でも残します。
領収書を保管してください。記録と領収書が揃っていないと、後で確認できません。月ごとに封筒へ入れるだけでも、探す時間が減ります。
記録の様式は簡単なもので構いません。日付、内容、金額、区分。これが揃っていれば足ります。凝った形にすると、続きません。
銀行への預け入れも記録してください。いつ、いくら入れたか。通帳と照らせる形にしておいてください。
これらの記録が揃っていると、合わない日に原因を追えます。
私的な支出と分ける
個人事業では、店の現金と自分の財布が混ざりやすくなります。
店の現金から生活の費用を出さないでください。記録が煩雑になります。
どうしても出す場合、必ず記録してください。事業と関係のない支出として区別します。
自分の財布から店の費用を出した場合も記録してください。逆の混ざり方も起きます。
売上を持ち帰る場合、その額と日付を記録してください。
分ける最も簡単な方法は、店の現金を触る機会を減らすことです。定期的に銀行へ預け入れ、必要な支払いは口座から行う形にします。
会計の処理でも、この区別が求められます。混ざったままだと、後で整理する時間がかかります。
| 混ざりやすい場面 | 対処 |
|---|---|
| 生活の費用を店の現金から | 出さない。出すなら必ず記録 |
| 自分の財布から店の費用を | これも記録する |
| 売上を持ち帰る | 額と日付を記録 |
保管の場所と方法
現金を置く場所にも、考える点があります。
営業時間中も、目の届かない場所に現金を置かないでください。
閉店後、店に現金を残さない形が望ましくなります。銀行の夜間金庫や、翌日の預け入れを検討してください。
やむを得ず置く場合、施錠できる場所にしてください。引き出しに入れておくだけでは、対策になりません。
置いている場所を、外から分かる状態にしないでください。
保険の契約を確認してください。盗難が対象になるか、金額の上限はあるか。契約によって異なります。
一人で運営している場合、閉店後の作業中が最も無防備になります。戸締まりの順序を決めておいてください。現金を数える作業は、施錠してから行う形が安全です。
銀行へ持ち運ぶ場面も、注意が要ります。決まった曜日、決まった時刻に、決まった経路で運ぶ形は避けてください。
金庫を置く場合、固定できるものを選んでください。持ち運べる大きさのものは、そのまま持ち去られます。

現金以外を増やす
現金の管理そのものを減らす方法があります。
カードや電子マネーでの支払いを受けると、現金の扱いが減ります。数える手間も、間違いも減ります。
ただし、決済の手数料がかかります。売上に対する割合を確認してください。
入金までの日数も確認してください。すぐに現金が必要な場合、影響します。
事前の決済を導入する方法もあります。予約の時点で支払いが済んでいれば、来店時の会計そのものがなくなります。
現金を完全になくすかは、来店する方の層によります。現金しか使わない方がいる場合、対応が必要です。
VANNAでは、Stripeを使った決済に対応しており、事前の決済や予約金を受け取れます。予約や販売に対するVANNA側の手数料は0円ですが、Stripeの決済手数料は店舗の負担で別途かかります。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。
レジの現金を管理する機能や、日々の締めを記録する機能はありません。現金の管理は別に行うことになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
スタッフに任せるとき
現金を扱う人が増えると、決まりの重要性が上がります。
手順を書いて渡してください。数え方、記録の仕方、ずれたときの対応。
担当を決めてください。誰でも触れる状態だと、原因が特定できません。
ずれたときに責めない仕組みにしてください。責められると、隠します。隠されると、原因が分からなくなります。
ずれた額を本人に負担させる扱いは避けてください。労働の条件に関わる問題になりえます。
定期的に確認してください。任せきりにせず、記録を見る習慣をつけてください。
金額が大きい場合、複数で確認する形にしてください。一人で数えて一人で記録すると、間違いも不正も気づけません。
領収書を求められたとき
会計の場面で、領収書を求められることがあります。
求められたら発行してください。断ることはできません。
記載する内容を決めておいてください。日付、金額、宛名、但し書き、発行者の情報。
宛名を確認してください。「上様」でよいかを聞いてください。
但し書きは、実際の内容を書いてください。施術の代金を「品代」とするより、内容が分かる書き方が適切です。
控えを残してください。後で確認を求められる場面があります。連番を振っておくと、抜けに気づけます。
適格請求書の発行を求められる場合もあります。登録している場合、必要な記載事項があります。登録していない場合、その旨を伝えてください。
| 記載する内容 | 補足 |
|---|---|
| 日付 | 実際の取引の日 |
| 金額 | 税込の総額 |
| 宛名 | 確認してから書く |
| 但し書き | 実際の内容を書く |
| 発行者の情報 | 店名、住所 |
両替と釣り銭の補充
現金を扱う限り、両替の手間が生じます。
必要な硬貨の種類と枚数を把握してください。価格の設定によって、必要な硬貨が変わります。
価格を1,000円単位に近づけると、硬貨の必要が減ります。端数の多い価格は、両替の頻度を上げます。
両替には手数料がかかる場合があります。金融機関によって条件が異なるため、確認してください。
まとめて両替すると、手数料の負担が下がることがあります。ただし、保管する現金が増えます。
補充した分は、必ず記録してください。記録がないと、現金が増えた理由が分からなくなります。
連休の前は多めに用意してください。金融機関が閉まっている間、補充ができません。
| 確認すること | 影響 |
|---|---|
| 必要な硬貨の種類 | 価格の設定で変わる |
| 両替の手数料 | 金融機関によって異なる |
| 補充の記録 | ないと現金の増加が説明できない |
| 連休前の準備 | 補充できない期間がある |
月ごとにも確認する
日々の締めに加えて、月の単位でも見てください。
月の売上の合計を出してください。現金、カード、電子マネー。支払いの方法ごとに分けます。
入金を確認してください。カードや電子マネーの分が、いつ、いくら入っているか。手数料が引かれた額で入ります。
ずれた日を数えてください。頻度が高いなら、手順に問題があります。
現金の売上の割合を見てください。年々変わります。割合が下がっているなら、現金の扱いを減らす余地があります。
領収書と記録が揃っているかを確認してください。この作業を月ごとに行うと、確定申告の時期に慌てません。
通帳の記帳も月ごとに行ってください。まとめて処理しようとすると、取引の内容を思い出せなくなります。
よくある質問
レジの現金が合いません
その日のうちに原因を探してください。釣り銭の渡し間違い、記録の漏れ、両替の未記録、私的な支出、数え間違い。翌日には分かりません。
毎日何をすればよいですか
営業前に釣り銭を数え、営業後に残った現金を数えてください。始めの額と現金の売上を足した額が、終わりの額と一致するはずです。数えた額は毎日記録してください。
釣り銭の間違いを減らすには
受け取った金額と釣り銭を声に出し、お札を数えるところを見せてください。受け取ったお札は、釣り銭を渡し終えるまでしまわないでください。会計の途中で他の作業をしないでください。
店の現金から生活費を出してもよいですか
出さないでください。どうしても出す場合、必ず記録してください。定期的に銀行へ預け入れ、必要な支払いは口座から行うと、混ざりにくくなります。
閉店後に現金を置いてもよいですか
置かない形が望ましくなります。夜間金庫や翌日の預け入れを検討してください。やむを得ず置く場合、施錠できる場所にし、外から分からないようにしてください。
現金の扱いを減らせますか
カードや電子マネー、事前の決済を導入すると減ります。ただし決済の手数料と入金までの日数を確認してください。現金しか使わない方がいる場合、対応は必要です。
スタッフに任せるときの注意は
手順を書いて渡し、担当を決めてください。ずれたときに責めると隠されます。ずれた額を本人に負担させる扱いは、労働の条件に関わる問題になりえます。
領収書を求められたら
発行してください。日付、金額、宛名、但し書き、発行者の情報を記載します。宛名は確認してから書き、但し書きは実際の内容を書いてください。控えも残します。
保険は現金の盗難に使えますか
契約によります。対象になるか、金額の上限はあるかを確認してください。契約前に確認しておくと、判断ができます。
両替の手間を減らせますか
価格を1,000円単位に近づけると、必要な硬貨が減ります。端数の多い価格は両替の頻度を上げます。まとめて両替すると手数料の負担が下がりますが、保管する現金が増えます。
月ごとには何を確認しますか
支払いの方法ごとの売上、入金の額と日、ずれた日の頻度、現金の売上の割合、領収書と記録が揃っているか。月ごとに行うと、確定申告の時期に慌てません。
出典
本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理であり、個別の税務・法務の助言ではありません。記帳の方法や領収書の扱いについては、税理士または所轄の税務署にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。



