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リスク管理・保険

サロンの災害への備え|停電・断水・地震で慌てないための紙1枚

公開: 2026年7月28日最終更新: 2026年8月1日

Summary

起きてから考えると判断に時間がかかります。人の安全を先に決め、停電と断水それぞれの対応、営業できない期間の資金、記録の保全、年1回の実地確認までを紙1枚に収める方法を整理します。

停電した、断水した、地震で営業できない。起きてから考えると、判断に時間がかかり、被害が広がります。

大がかりな計画は、要りません。紙1枚に誰へ何をどう連絡するかを書いておくだけで、初動が変わります。

災害時に先に決めておく5項目
災害時に先に決めておく5項目

まず人の安全を決める

設備や売上より先に、人の安全です。そのための手順を、決めてください。

まず、避難の経路を確認してください。施術中に地震が起きた場合、どこから出るか。ベッドに横になっている方や薬剤を付けている方を、どう誘導するか。

避難先も、決めてください。近隣の避難場所を確認して、掲示しておきます。

火の元と電源を切る手順も、決めます。誰が、どこを、どの順で。慌てている場面では、決めていないとできないためです。

連絡先は、紙で持ってください。携帯が使えない状況も、あるためです。スタッフの連絡先、近隣の医療機関、貸主、消防と警察。

備蓄も、用意してください。飲料水、簡易のトイレ、明かり、携帯の電源。お客様が滞在する可能性を考えた量に、してください。

決めること内容
避難の経路施術中の方をどう誘導するか
避難先近隣の避難場所を確認し掲示する
火と電源誰が、どこを、どの順で切るか
連絡先紙で保管する
備蓄水、トイレ、明かり、電源

停電したときにできること

停電は、災害以外でも起きます。頻度が高いぶん、備えの効果も大きくなるためです。

まず、何が止まるかを把握してください。照明、給湯、空調、機器、決済の端末、通信。店によって、影響が違います。

明かりを、用意してください。懐中電灯だけでなく、置いて使える明かりがあると作業できます。

決済の代替も、用意します。端末が使えない場合、現金で受けるか後日の支払いにするか。決めていないと、その場で困ることになります。

施術中だった場合の対応も、決めてください。薬剤を付けた状態で止まると、洗い流せないことがあるためです。給湯が止まる可能性も、考えておきます。

予約されている方への連絡手段も、確保してください。通信が生きていれば、連絡できます。連絡先の一覧を電源がなくても見られる形で持っておくと、より確実です。

営業を続けるか中止するかの基準も、決めておきます。安全に施術できないなら、中止してください。

停電したときと断水したときの対応
停電したときと断水したときの対応

断水したときにできること

水が使えないと、多くの施術が成立しなくなります。

まず、給水の手段を確認してください。近隣の給水所、備蓄している水。

洗い流しを伴う施術は、中止してください。水なしで代替できるものでは、ありません。

手指の衛生を保つ方法も、用意します。アルコールでの消毒があれば、水がなくても一定の対応ができるためです。

トイレの扱いも、決めてください。使えない場合、お客様にどう案内するか。

復旧の見込みも、確認してください。自治体や水道の事業者が、情報を出します。数時間で戻るのか数日かかるのかで、判断が変わるためです。

店内の被害を減らす

起きる前に、できることがあります。

まず、背の高い什器を固定してください。倒れると経路をふさぎ、人にも当たるためです。壁に固定する金具は、賃貸でも使える方法があります。

ガラスの飛散も、防いでください。鏡、ガラスの扉、ディスプレイ。飛散を防ぐ処理をすれば、破片による怪我が減ります。

薬剤の落下も、防ぎます。棚から落ちて割れると、内容物が飛び散るためです。落下を防ぐ柵や、扉の付いた収納にしてください。

キャスターの付いた設備は、使わないときに固定してください。動いて、人に当たるためです。

通路には、物を置かないでください。日常的に置いているものが、緊急時に経路をふさぎます。

火気の周辺も、確認してください。可燃物が近くにないか、消火の手段が届く場所にあるか。

対策効果
什器の固定倒れて経路をふさぐことを防ぐ
ガラスの飛散防止破片による怪我を減らす
薬剤の落下防止内容物の飛散を防ぐ
キャスターの固定動いて当たることを防ぐ
通路の確保避難の経路を保つ

これらは、費用も手間も限られます。それでいて、起きてから後悔する項目です。

営業できない期間の判断

災害の後には、いつ再開するかの判断が必要になります。

まず、設備の安全を確認してください。倒れた、落ちた、破損した。目視で分かる異常があれば、使用を止めます。

建物の安全も、確認します。判断に迷う場合は、貸主や専門家に確認してください。自己判断で営業を再開して事故が起きれば、責任を問われるためです。

近隣の状況も、確認してください。周辺が営業していない状況で自店だけ開けても、お客様は来られません。

スタッフの状況も、確認します。本人と家族の安全、通勤の可否。無理に出勤を、求めないでください。

再開の見込みも、伝えてください。予約されている方にいつ連絡するかだけでも伝えれば、双方の負担が減ります。

収入が止まる期間への備え

営業できない期間、売上はありません。しかし、固定費は出ていきます。

まず、手元の資金がどれくらい持つかを確認してください。月の固定費が分かっていれば、何か月分あるかを計算できます。

保険の内容も、確認します。火災保険に、休業を補償する特約が付いている場合があるためです。加入の内容を、平時に確認しておいてください。

融資の制度も、把握しておきます。災害時には、特別な融資の制度が設けられることがあるためです。窓口と必要な書類を知っておけば、動きが早くなります。

固定費の支払いを止められるかも、確認してください。家賃、リース、月額のサービス。災害を理由とした猶予に、応じてもらえる場合があります。

これらは、起きてから調べると時間がかかります。だから平時に一度確認して、紙にまとめておいてください。

平時に確認しておく4つと、年1回の実地確認
平時に確認しておく4つと、年1回の実地確認

お客様への連絡の優先順位

営業できない状況で、全員に一度に連絡するのは困難です。だから、順序を決めてください。

最優先は、当日と翌日に予約が入っている方です。来店してから閉まっていると分かれば、移動が無駄になるためです。

次が、今週中に予約がある方です。予定を組み直す時間があるうちに、伝えます。

その次が、それ以降の予約がある方です。再開の見込みが立ってから連絡しても、間に合います。

予約のない方への告知は、店の状況が落ち着いてからで構いません。掲示やSNSでの発信が、中心になります。

連絡の内容は、簡潔にしてください。営業できないこと、いつ連絡するか。この2点で、足ります。詳しい状況の説明は、不要です。

自分やスタッフが被災している場合は、無理に連絡しないでください。人の安全が、先だからです。数日遅れても、事情は理解されます。

記録とデータの保全

紙の記録は、水と火に弱いものです。

顧客の記録が紙だけの場合は、失われる可能性を考えてください。デジタルにしておけば、店舗が被害を受けてもデータは残ります。

デジタルの場合も、どこに保管されているかを把握します。店内のパソコンだけにあるなら、店舗の被害とともに失われるためです。

定期的に書き出して、別の場所に保管する方法も、あります。ただし書き出したデータにも個人情報が含まれるため、保管の方法に注意してください。

重要な書類の場所も、決めてください。契約書、許認可の書類、保険の証券。まとめて持ち出せる形にしておけば、避難のときに迷いません。

VANNAでは、顧客と予約の記録がサーバー上に保管されます。そのため店舗が被害を受けても、別の端末から確認できます。データは、CSVで書き出すこともできます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。

災害時の一斉連絡を行う機能はありません。予約されている方への連絡は、別の方法で行うことになります。この点は把握しておいてください。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。決済を使う場合のStripe決済手数料は店舗負担で別途かかります。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

自宅サロンの場合

自宅で営業している場合は、備えの範囲が変わります。

家族の安全とお客様の安全を、同時に考える必要があります。施術中に家族が帰宅する、子どもがいる。誰がどう動くかを、家族とも共有してください。

避難の経路も、生活の動線と重なります。日常的に物を置いている場所が、緊急時に経路をふさぐことがあるためです。

備蓄は、家庭のものと事業のものを分けて考えます。家族の分だけでは、お客様が滞在する状況に足りないためです。

営業を中止する判断も、生活の場と重なります。自宅が使える状態でも、施術に適した環境でなければ中止してください。

近隣との関係にも、住民としての関係が含まれます。日頃の関係が、緊急時の助け合いにつながります。

自宅と事業の境界が曖昧な分、決めておく範囲は広くなります。

紙1枚にまとめる

計画を分厚くすると、使われません。だから、1枚に収めてください。

書く内容は次のとおりです。

避難の経路と避難先。

火と電源を切る手順。

連絡先の一覧。スタッフ、貸主、消防、警察、近隣の医療機関、保険会社。

備蓄の場所。

重要書類の場所。

営業を中止する判断の基準。

これを、店内の目に入る場所に掲示してください。引き出しにしまうと、必要なときに出せなくなります。

年に一度、内容を確認してください。連絡先が、変わっていることがあります。

再開したときにやること

営業を再開しても、平常に戻るまでには時間がかかるものです。

まず、安全の再確認をしてください。設備、電気、水道、ガス。一度止まったものは、再開の前に動作を確認します。

在庫も、確認します。停電で冷蔵が止まった、断水で使えなくなった。使用の可否を、判断してください。判断に迷うものは、使わないことです。

予約も、組み直します。中止した分の振り替えと、通常の予約。一度に受けると、初日から押すことになります。数日は、余裕を持った枠にしてください。

お客様の状況も、聞いてください。被災された方も、います。通常どおりの対応が適切でない場合が、あるためです。

自分の状態も、確認します。片付けと対応で疲れているまま施術すると、質が落ちて事故の可能性も上がるためです。無理に早く、再開しないでください。

被害と対応の記録も、残してください。保険の請求や支援制度の申請で、必要になることがあるためです。写真も、撮っておきます。

実際にやってみる

書いただけでは、動けません。だから一度、手順をなぞってください。

まず、避難の経路を実際に歩いてください。施術用のベッドや什器が経路をふさいでいないかを、確認します。

電源と元栓の場所も、実際に触ってください。位置を知っているだけでは、暗い中で操作できないためです。

備蓄も、出してみてください。期限が切れていないか、使い方が分かるか。

スタッフがいる場合は、一緒に確認してください。オーナーだけが知っている状態では、不在時に対応できません。

年に一度、10分でも構いません。やっていない手順は、必要なときにできないためです。

よくある質問

小規模な店でも計画は必要ですか

必要です。むしろ人数が少ないほど、その場での判断に頼ることになります。紙1枚あれば、慌てている場面でも順序が分かります。

備蓄はどれくらい用意しますか

お客様が滞在する可能性を考えた量にしてください。施術中の方が数名いる状況で、数時間から半日を過ごせる量が目安になります。飲料水、簡易のトイレ、明かりが基本です。

休業を補償する保険はありますか

火災保険に特約として付いている場合があります。加入している内容を、平時に確認してください。災害の種類によって対象が異なることがあります。

予約されている方にどう連絡しますか

通信が使える場合、連絡先の一覧をもとに連絡します。一斉に送る手段がない場合、優先順位を決めてください。当日と翌日の予約から順に連絡するのが現実的です。

建物の安全は誰が判断しますか

目視で分かる異常があれば使用を止めてください。判断に迷う場合、貸主や専門家に確認します。自己判断で再開して事故が起きれば、責任を問われます。

記録が紙だけなのですが

水と火に弱いことを踏まえてください。デジタル化しておけば、店舗が被害を受けてもデータは残ります。当面は、重要な記録だけでも複製を別の場所に保管する方法があります。

店内でできる対策はありますか

什器の固定、ガラスの飛散防止、薬剤の落下防止、キャスターの固定、通路の確保。費用も手間も限られますが、起きてから後悔する項目です。賃貸でも使える固定の方法があります。

連絡はどの順で行いますか

当日と翌日の予約、今週中の予約、それ以降の順です。内容は「営業できないこと」と「いつ連絡するか」の2点で足ります。自分やスタッフが被災している場合、無理に連絡しないでください。人の安全が先です。

再開のときに気をつけることは

設備と配管の動作を確認し、在庫の使用可否を判断してください。予約は一度に受けず、数日は余裕を持った枠にします。被害と対応の記録は、保険や支援制度の申請で必要になることがあるため、写真も残してください。

出典

本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。保険の適用範囲、建物の安全性の判断、支援制度の要件については、保険会社および所轄の窓口にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。