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経営・数値・利益

撮影を頼んだ写真が使えない|権利の範囲を先に決める

公開: 2026年7月29日最終更新: 2026年8月1日

開業のときに撮ってもらった店の写真を、チラシに使おうとしました。撮影した方に確認すると、「サイト用の契約ですので、別途費用が必要です」と言われました。

写真は、撮ってもらっても自由に使えるとは限りません。使う範囲を、先に決めてください。

写真の権利の状態を、譲渡・許諾・定めがない・期間の制限の四行で整理した図
写真の権利の状態を、譲渡・許諾・定めがない・期間の制限の四行で整理した図

撮影しても権利は移らない

まず、この前提です。費用を払っても写真の著作権は撮影した方に残るのが原則で、移すには契約でその旨を定める必要があります。書かれていない場合、使える範囲が限られます。

「使ってよい」と「自由に使える」は違う

区別が必要です。使用を許諾されただけなら範囲が決まっていますが、譲渡された場合は自由に使えます。契約書のその一語で、扱いが変わります。

状態使える範囲
著作権を譲渡自由に使える
使用を許諾定められた範囲のみ
定めがない争いになる
期間の制限ありその期間だけ
依頼のときに決める三つを、どこで使うか・加工の可否・元のデータで示した図
依頼のときに決める三つを、どこで使うか・加工の可否・元のデータで示した図

使う場所を先に列挙する

依頼のときにやってください。サイト、投稿、チラシや名刺、ポータルの掲載、店内の掲示。使う可能性のある場所を、すべて挙げます。

ただし個別に列挙するより、包括的に書いてもらうほうが簡単です。「媒体を問わず使用できる」の一文があれば、後で困りません。

期間の制限を確認する

見落とされます。「1年間の使用」といった制限があると、期間が過ぎた時点で使えなくなるためです。制限がない形にしてもらってください。

加工してよいか確認する

意外な制限です。写真を切り取る、明るさを変える、文字を重ねる。これらが制限される場合があります。チラシに使うなら加工は避けられないため、可否を確認してください。

元のデータをもらう

必ず求めてください。加工前の元のデータを受け取っておかないと、小さい画像だけでは印刷に使えないためです。印刷に使える大きさかも、あわせて確認してください。

クレジットの表示が条件になる場合もあります。「撮影者の名前を表示すること」が条件だと、チラシや名刺でそれが可能かという問題が出ます。条件を確認してください。

撮影の前に伝えることを、用途・カット数・縦と横・納品の時期の四つに分けた図
撮影の前に伝えることを、用途・カット数・縦と横・納品の時期の四つに分けた図

人が写る場合の同意

別の論点です。スタッフやお客様が写る場合、撮影の権利とは別にその方の同意が必要になります。両方を確認してください。考え方は、サロンの写真と同意で整理しています。

将来の問題もあります。写っているスタッフが辞めた場合、その写真を使い続けるかどうか。入社のときに、退職後の扱いまで決めておいてください。

撮影の内容を具体的に決める

依頼のときの話です。何を撮ってもらうか、何カット必要か、どこで撮るか。これを決めずに依頼すると、必要な写真が揃いません。

用途も伝えてください。サイトの上部に使うのかチラシに使うのかで構図が変わるため、伝えておくと使いやすい写真になります。

縦と横の両方も撮ってもらってください。サイトでは横長、投稿では正方形が使いやすいので、同じ場面を複数の形で撮っておく必要があります。後から切り取ると、質が落ちます。

費用の内訳を確認する

見積もりの読み方です。撮影の費用、加工の費用、データの引き渡しの費用、追加のカットの費用。これらが分かれているかを確認してください。

撮り直しの条件も決めておきます。仕上がりが想定と違った場合に撮り直してもらえるか、その費用はどちらの負担か。天候で延期になった場合の扱いも確認してください。

納品の形式と時期も、確認しておいてください。いつまでに、どういう形で受け取るか。開業に合わせる場合は期日が重要になるため、遅れた場合の対応も聞いておきます。

撮影の当日の準備

仕上がりが変わります。撮影の前に店を片付けてください。余計なものが写ると、使えない写真になります。コード類も隠しておきます。

明るさも見落とされます。自然の光が入る時間と夜ではまったく違うため、サイトに並べる写真は明るさを揃える必要があります。撮影の時間帯を、決めておいてください。

立ち会う

任せきりにしないでください。撮影に立ち会えばその場で確認でき、「この角度も撮ってください」と言えます。後から追加すると、費用がかかります。

撮った写真は、その場で見せてもらってください。想定と違えば撮り直せますが、帰ってから気づくと遅くなります。

なお、依頼した方と実際に撮る方が違う場合があります。その場合は仕上がりも変わるため、誰が撮るかを確認してください。

数年後に撮り直す

前提として持ってください。店の様子も自分も変わるため、古い写真を使い続けると来店時の印象と食い違います。2年から3年で撮り直す前提で考えてください。

その時点で使わない写真も、消さないでください。後で必要になる場合があります。

保管の責任

自分で持ってください。受け取ったデータは、自分で保管します。撮影した方が、いつまでも保管しているとは限らないためです。複数の場所に、保存してください。

施術の写真を撮る場合

別の準備が要ります。お客様の施術を撮る場合、その方の同意が先です。撮影の方が同席することも、あわせて伝えてください。嫌がる方には、無理に頼まないでください。

モデルを頼む場合も、条件を決めてください。知人やスタッフに頼む場合、その方の同意と使う範囲を決め、謝礼の有無も先に決めておきます。

撮影した方の作品としての公開

見落とされます。撮影した方が、自分の実績として公開する場合があるためです。店の内部やお客様が写る写真を公開されると困る場合があるので、公開の可否を先に決めてください。

撮り直しの費用を見込む

現実的な備えです。一度で満足のいく写真が揃うとは限らないため、追加の撮影の費用を想定しておいてください。予算に、余裕を持たせておきます。

自分でも撮っておく

補完の方法です。依頼した写真とは別に、自分でも撮ってください。日常の様子は、自分で撮るほうが自然になります。撮り方は、サロンのホームページに載せる写真で整理しています。

素材のサービスを使う方法もありますが、その場合も利用の条件を確認してください。考え方は、他所の写真や文章を使ってしまうで整理しています。

依頼の前に見積もりを比べる

金額だけでなく、条件を並べて比べてください。同じ「撮影一式」でも、含まれる範囲が違うためです。

比べるのは、撮影の時間、納品するカット数、加工の有無、権利の扱い、元データの引き渡し、そして追加撮影の費用です。安い見積もりが使用の範囲を限定していることがあり、その場合は後から別の用途で使うたびに費用が発生します。総額で見ると、高いほうが安く済む場合があります。

契約書がない場合の備え

小規模な依頼では、契約書を交わさないことがあります。その場合でも、条件を文章で残してください。

依頼のときに送る文章に、使う場所、加工の可否、元データの引き渡し、権利の扱いを書きます。相手が「承知しました」と返信すれば、それが記録になります。後から「そういう話ではなかった」となったとき、この一往復が根拠になります。数分で済む作業です。

VANNAでできること

VANNAでは、自分で用意した写真を登録して、サイトと予約の画面で使えます。写真を差し替える場合も、管理画面から行えます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。

撮影を手配したり、写真の権利を確認したりする機能はありません。撮影の依頼は、別に行うことになります。この点は把握しておいてください。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

過去の写真の条件を確認する

いま、できることです。すでに撮ってもらった写真の条件を確認してください。契約書が無い場合、撮影した方に聞きます。使う前に確認するほうが、後から問題になるより確実です。

依頼の前に決める三つ

これだけ決めてください。どこで使うか、すべて挙げる。加工してよいか。元のデータをもらえるか。この三つを、書面で確認してください。

よくある質問

費用を払えば自由に使えますか

著作権は撮影した方に残るのが原則です。移すには、契約で定める必要があります。

「使ってよい」と言われました

使用を許諾されただけなら範囲が決まっており、譲渡された場合は自由に使えます。契約書のその一語で扱いが変わります。

使う場所は伝えますか

サイト、投稿、チラシや名刺、ポータルの掲載、店内の掲示。使う可能性のある場所を、すべて挙げてください。

簡単な方法はありますか

「媒体を問わず使用できる」と包括的に書いてもらう形です。この一文があれば、後で困りません。

期間の制限はありますか

「1年間の使用」といった制限がある場合があります。期間が過ぎると使えなくなるため、制限がない形にしてもらってください。

加工してよいですか

切り取る、明るさを変える、文字を重ねる。これらが制限される場合があります。チラシに使うなら加工は避けられないため、可否を確認してください。

元のデータはもらえますか

必ず求めてください。小さい画像だけでは印刷に使えません。印刷に使える大きさかも、確認してください。

クレジットの表示は必要ですか

条件になる場合があります。チラシや名刺でそれが可能かを、確認してください。

人が写る場合は

撮影の権利とは別に、その方の同意が必要です。両方を確認してください。

スタッフが辞めたら

その写真を使い続けるかが問題になります。入社のときに、退職後の扱いまで決めておいてください。

撮影の内容は決めますか

何を撮るか、何カット必要か、どこで撮るか。決めずに依頼すると、必要な写真が揃いません。

用途は伝えますか

サイトの上部かチラシかで構図が変わります。伝えておくと、使いやすい写真になります。

縦と横は

サイトでは横長、投稿では正方形が使いやすくなります。同じ場面を、複数の形で撮ってもらってください。

費用の内訳は

撮影、加工、データの引き渡し、追加のカット。これらが分かれているか、確認してください。

撮り直しはできますか

想定と違った場合の可否と、費用の負担を決めておいてください。天候での延期の扱いも確認してください。

納品はいつですか

いつまでに、どういう形で受け取るか。開業に合わせる場合は期日が重要になるため、遅れた場合の対応も聞いておいてください。

撮影の当日に準備することは

店を片付けてください。余計なものが写ると、使えない写真になります。コード類も隠してください。

明るさは揃えますか

自然の光が入る時間と夜ではまったく違うため、撮影の時間帯を決めてください。

立ち会いますか

その場で確認でき、「この角度も撮ってください」と言えます。後から追加すると、費用がかかります。

その場で見せてもらえますか

撮った写真をその場で見せてもらってください。想定と違えば撮り直せますが、帰ってから気づくと遅くなります。

撮る人は同じですか

依頼した方と実際に撮る方が違う場合があります。仕上がりも変わるため、確認してください。

いつ撮り直しますか

2年から3年が目安です。古い写真を使い続けると、来店時の印象と食い違います。

使わない写真は消しますか

消さないでください。後で必要になる場合があります。

データは誰が保管しますか

自分で保管してください。撮影した方がいつまでも保管しているとは限りません。複数の場所に保存してください。

施術の写真を撮る場合は

お客様の同意が先です。撮影の方が同席することも伝えてください。嫌がる方には、無理に頼まないでください。

モデルを頼む場合は

その方の同意と使う範囲を決めてください。謝礼の有無も、先に決めておきます。

撮影した方が公開しますか

自分の実績として公開する場合があります。店の内部やお客様が写る写真を公開されると困る場合があるため、可否を先に決めてください。

一度で揃いますか

限りません。追加の撮影の費用を想定し、予算に余裕を持たせてください。

自分でも撮りますか

日常の様子は、自分で撮るほうが自然になります。依頼した写真とは別に、撮っておいてください。

素材の写真でもよいですか

素材のサービスを使う方法もありますが、その場合も利用の条件を確認してください。

過去の写真はどうしますか

条件を確認してください。契約書が無い場合、撮影した方に聞きます。使う前に確認するほうが確実です。

依頼の前に何を決めますか

どこで使うか、加工してよいか、元のデータをもらえるか。この三つを書面で確認してください。

出典

本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。権利の帰属と使用の範囲は、個別の契約によって決まります。判断に迷う場合は、弁護士などの専門家にご相談ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。