SNSアカウントは店の資産|引き継げない状態を作らない
公開: 2026年7月28日最終更新: 2026年8月7日
Summary
SNSアカウントの管理と引き継ぎを整理します。連絡先と認証を店のものにする理由、復旧用の控えの保管、権限の階層と管理者を二人置く理由、台帳と棚卸し、屋号変更や移転や事業承継のときの手順、退職者や代行業者が作った口座の扱いを扱います。
スタッフが退職した日に、投稿できなくなった。認証の番号が、その人の電話に届いていたからです。
この事故は、開設の時点で決まっています。後から直すには、それだけ手間がかかります。

口座は店の資産として扱う
まず、この位置づけから始めてください。数年分の投稿と、それを見ている方々。これは、店の資産です。個人の持ち物として運用すると、その人が離れたときに失われます。だから看板や電話番号と、同じ扱いにしてください。誰が離れても、店に残る形にします。
開設の時点で決まる
後から直すのは、大変です。誰の名前で作るか。連絡先を、何にするか。認証を、どう設定するか。これらは開設のときなら、数分で決められます。しかし後から変えるには、認証の解除と再設定が必要になります。
すでに個人の情報で運用している場合は、いま直してください。放っておくほど、直す手間が増えるためです。
連絡先を店のものにする
これが、最も重要な一つです。登録する電子メールを、店のものにしてください。個人の電子メールで、作らないことです。店の名前で電子メールを一つ用意して、そこから各媒体を作ります。その電子メールの権限も、店主が持ってください。連絡先を変更する手順も、確認しておきます。
| 項目 | 店のものにする | 個人のままだと |
|---|---|---|
| 登録の電子メール | 店の電子メール | 退職時に届かなくなる |
| 認証の電話番号 | 店の番号 | 本人が辞めると入れない |
| 復旧用の連絡先 | 店主のもの | 本人しか復旧できない |
| 管理する権限 | 店主 | 権限を外せなくなる |

認証の設定を店で持つ
ここは、見落とされやすい部分です。二段階の認証を設定している場合、その受け取り先を確認してください。個人の電話番号に届く設定だと、その人が離れた時点で入れなくなるためです。
店の電話番号か、店主の連絡先にしてください。認証の道具を使う場合は、店主の端末にも設定します。とにかく、一人しか受け取れない状態を作らないことです。
復旧用の控えを保管する
これは、紙で持ってください。多くの媒体では、復旧用の符号が発行されます。これを保管していないと、認証の受け取り先が使えなくなったときに詰むためです。印刷して、店の書類と一緒に保管します。端末の中だけに、置かないでください。端末が壊れると、両方失います。年に一度、まだ有効かを確認してください。
合言葉を共有しない
これは、危うい運用です。同じ合言葉を複数人で使うと、誰が何をしたか分からなくなります。しかも退職のたびに、変更が必要です。変更を忘れると、退職者が入れる状態が続きます。権限を分ける機能がある媒体では、それを使ってください。個人ごとに、権限を付ける形にします。
権限の階層を使う
これは、多くの媒体に用意されています。管理する権限は、すべての設定を変えられます。だから、店主だけが持ってください。投稿する権限は、投稿と返信ができるもので、担当者に渡します。見るだけの権限では、数字の確認だけができます。
階層を使い分けると、退職時の処理が簡単になります。権限を外すだけで済むので、合言葉の変更が要りません。
管理する権限を二人にする
一人だと、危ういためです。店主だけが管理する権限を持つ形は、それ自体は正しい形です。ただし店主が入れなくなった場合、誰も直せません。だから信頼できる二人目を、管理する権限に置いてください。家族や共同経営者でも、構いません。二人目がいるだけで、多くの事故が防げます。
台帳を作る
書き出さないと、忘れます。使っている媒体の名前。登録の電子メール。管理する権限を持つ人。投稿する権限を持つ人。復旧用の控えの保管場所。この五つを、1枚に書いておいてください。
ただし、合言葉そのものは書かないでください。台帳には、どこに何があるかだけを書きます。合言葉は、別の安全な場所に保管してください。台帳は他の書類と一緒に保管して、複製を一つ作り別の場所に置いておきます。
棚卸しを年に一度
放っておくと、実態とずれます。だから権限を持つ人の一覧を、確認してください。退職した人が、残っていないか。使っていない媒体の口座が、残っていないか。登録の電子メールが、まだ受け取れる状態か。年末や決算の時期に、まとめて確認します。

表示する名前と識別する名前
この二つは、意味が違います。画面に表示される店名と、場所を示す識別の文字列は別のものです。表示される名前は、比較的自由に変えられます。しかし識別の文字列を変えると、それまでの案内先が変わってしまいます。
印刷物や名刺に印刷している場合は、すべて刷り直しになります。変える必要が出ないよう、開設時によく考えてください。
屋号を変えるとき
ここにも、手順があります。まず表示する名前を、新しい屋号に変えてください。識別の文字列も変える場合は、変更の予定を事前に投稿します。古い文字列を他人に取られる可能性があるため、変更後は確認してください。
紹介文には、旧屋号を一定期間書いておいてください。名刺、看板、印刷物との整合も、あわせて直しておきます。
移転するとき
情報を、全部直してください。紹介文の住所と、地図の情報。ただし過去の投稿に書いた住所は、そのまま残ります。移転の案内は、繰り返し出してください。一度では、届きません。移転の前後で、道順の写真も撮り直します。古い住所で来店される方が、しばらく続くためです。
事業を引き継ぐとき
口座も、引き継ぎの対象になります。譲渡の対象に口座を含めるかを、明記してください。含める場合は、権限の移転をいつ行うかを決めます。過去の投稿をどうするかも、決めておきます。前の経営者が写っている投稿の扱いも、同様です。口頭で、済ませないでください。必ず、書面にします。
共同で始めた場合も、先に決めてください。複数人で始めた場合は、解消したときに誰が持つかを決めます。始める時点で決めておかないと、争いになるためです。なお投稿の内容を作った人と口座を持つ人は、別に決められます。これも、書面にしておいてください。
退職者が作った口座
これは、よくある問題です。スタッフが個人で作り、店の名前で運用していた場合があります。その人の権限を外せないと、新しく作り直すことになります。作り直す場合は、旧口座の紹介文に新しい場所を書いてもらってください。
これを頼めない関係になってからでは、遅すぎます。だからいま運用中の口座の名義を、確認してください。
代行業者が作った口座でも、同じ問題が起きます。依頼した業者が口座を作った場合は、管理する権限を確認してください。契約が終わった後に、権限が戻らない事態が起きるためです。契約前に、口座の名義と権限の帰属を書面にしておきます。依頼の判断は、サロンのSNSを外部に依頼するかで整理しています。
引き継ぎの手順書を作る
これは、次の担当者のために必要です。権限を渡す手順。保存先へ入る方法。決めごとの1枚。登録してある未公開の投稿の一覧。担当が交代する日の1か月前から、渡し始めてください。任せ方は、サロンのSNSをスタッフに任せるで整理しています。
一人で営業する場合
自分が入れなくなる場合を、考えてください。体調を崩したとき、誰も投稿できなくなります。家族に管理する権限を渡しておく方法が、あります。復旧用の控えも、家族が分かる場所に保管してください。自分しか知らない状態を、作らないことです。事務の時間の作り方は、サロンの事務仕事をいつやるかで整理しています。
なお、口座が使えなくなったときの備えはSNSが使えなくなったときの備えで扱っています。
使っていない口座を整理する
放置された口座は、管理の対象から外れます。作ったが投稿していない媒体、試しに開設して使わなかった口座。これらが残っていると、棚卸しのたびに混乱するためです。
使わないと決めた口座は、閉じるか紹介文を主の媒体への案内に書き換えてください。閉じる場合は、その名前を他人に取られる可能性があります。だから多くの場合、残して紹介文だけ更新する形が無難です。ただし権限は、店で持ったままにしてください。放置した口座も店の名前で存在している以上、店の資産だからです。
VANNAでできること
VANNAでは、管理画面の利用者を複数設定でき、料金やメニューの内容を店として一元管理できます。サイトそのものは店の契約として残るため、担当者が交代しても情報が失われません。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。
SNSの口座を管理したり、権限を移したり、認証を代行したりする機能はありません。SNS側の権限管理は、それぞれの道具で行うことになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
いま確認する三つ
読み終えたら、これだけ確認してください。登録の電子メールを、いま受け取れますか。認証の受け取り先は、店主が持っていますか。そして復旧用の控えは、紙で保管してありますか。
三つとも「はい」でなければ、今日中に直してください。直すのに、かかるのは数十分です。失うのは、数年分です。
よくある質問
口座は誰のものですか
店の資産として扱ってください。数年分の投稿と、それを見ている方々が資産です。看板や電話番号と同じ扱いにしてください。
何を店のものにしますか
登録の電子メール、認証の電話番号、復旧用の連絡先、管理する権限。この四つです。個人のままだと、その人が離れた時点で失われます。
すでに個人の情報で運用しています
いま直してください。放っておくほど、直す手間が増えます。連絡先の変更手順を確認してから、順に移してください。
二段階の認証はどう設定しますか
受け取り先を店の電話番号か店主の連絡先にしてください。個人の電話番号だと、その人が離れた時点で入れなくなります。
復旧用の控えは必要ですか
必要です。印刷して、店の書類と一緒に保管してください。端末の中だけに置くと、端末が壊れたときに両方失います。
合言葉を共有してよいですか
避けてください。誰が何をしたか分からず、退職のたびに変更が必要になります。権限を分ける機能を使ってください。
権限はどう分けますか
管理する権限は店主だけ、投稿する権限を担当者に、見るだけの権限を必要な人に。退職時は権限を外すだけで済みます。
管理する権限は一人でよいですか
二人にしてください。店主が入れなくなった場合、誰も直せません。家族や共同経営者でも構いません。
台帳には何を書きますか
媒体の名前、登録の電子メール、管理する権限を持つ人、投稿する権限を持つ人、復旧用の控えの保管場所。合言葉そのものは書かないでください。
棚卸しはいつしますか
年に一度で足ります。退職した人が残っていないか、使っていない口座がないか、登録の電子メールがまだ受け取れるかを確認してください。
表示名と識別名の違いは
表示される店名は比較的自由に変えられますが、識別の文字列を変えると、それまでの案内先が変わります。印刷物の刷り直しが必要になります。
屋号を変えるときは
表示する名前を変え、識別の文字列も変える場合は事前に予定を投稿してください。紹介文に旧屋号を一定期間書いておいてください。
移転するときは
紹介文の住所と地図の情報を直してください。過去の投稿の住所は残ります。移転の案内は繰り返し出してください。一度では届きません。
事業を引き継ぐときは
譲渡の対象に口座を含めるかを明記してください。権限の移転の時期、過去の投稿の扱い、前の経営者が写っている投稿の扱いも決めてください。
共同で始めた場合は
解消したときに誰が持つかを、始める時点で決めてください。決めておかないと、争いになります。書面にしてください。
スタッフが個人で作った口座は
その人の権限を外せない場合、作り直すことになります。旧口座の紹介文に新しい場所を書いてもらってください。関係が悪化してからでは遅すぎます。
代行業者が作った口座は
契約前に、口座の名義と権限の帰属を書面にしてください。契約が終わった後に権限が戻らない事態が起きます。
担当が交代するときは
権限を渡す手順、保存先へ入る方法、決めごとの1枚、未公開の投稿の一覧。交代の1か月前から渡し始めてください。
一人で営業しています
自分が入れなくなる場合を考えてください。家族に管理する権限を渡し、復旧用の控えを分かる場所に保管してください。
まず何を確認しますか
登録の電子メールをいま受け取れるか、認証の受け取り先を店主が持っているか、復旧用の控えが紙であるか。三つとも「はい」でなければ、今日中に直してください。
出典
本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。各サービスの権限設定や認証の仕組みは、予告なく変更されます。事業承継や共同経営の解消に伴う権利関係は、必要に応じて専門家にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。



