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経営・数値・利益

サロンで音楽を流すときの手続き|買ったCDや配信を店で使う前に

公開: 2026年7月28日最終更新: 2026年8月1日

Summary

店内で音楽を流す際の権利の扱いを整理します。私的な利用と店での利用の違い、手続きの4つの方法、費用の考え方、テレビや動画配信の扱い、SNS投稿に音楽が入る場面、選曲で考える点までを扱います。

店で音楽を流している。自分で買ったCD、配信の個人向けプラン、動画サイト。

これらを店で使うと、手続きが必要になる場合があります。知らずに流している店は少なくありません。

自宅で聴く場合と店で流す場合の権利の扱いの違いを左右に並べた図
自宅で聴く場合と店で流す場合の権利の扱いの違いを左右に並べた図

私的に聴くことと、店で流すことは違う

購入した音楽でも、店で流す行為は別の扱いになります。著作権法では公衆に聞かせることを目的とした演奏に権利が及び、店内で流す行為はこれにあたるとされているためです。購入したから自由に使える、とはなりません。購入したのは、私的に聴くための範囲です。配信サービスの個人向けプランも、規約で商用の利用を認めていない場合があります。動画サイトの音楽も同様で、無料で視聴できることと店で流してよいことは別です。

対価を取っていなくても、店の環境として流している以上、営業に関わる利用と扱われます。

使い方扱い
自宅で聴く私的な利用
店で流す手続きが必要になる場合がある
購入したCD買ったのは私的に聴く範囲
個人向けの配信規約で商用利用を認めていないことがある

手続きの方法

店で音楽を流すには、いくつかの方法があります。一つは、管理団体と契約する方法です。日本音楽著作権協会などの団体が利用の許諾を行っており、店の広さや利用の形態によって料金が決まります。店舗向けの音楽配信サービスを使う方法もあり、権利の処理が済んだ状態で提供されるため別途の手続きが不要な場合があります。ただし、月額の費用がかかります。著作権が消滅しているものや商用の利用が許諾されているものなど、権利の処理が不要な音楽を使う方法もありますが、条件を確認する必要があります。有線放送なら、契約に権利の処理が含まれていることもあるでしょう。自分で作曲したものを使う方法もありますが、演奏や録音にも権利が生じる場合があります。

いずれの方法でも、契約や利用の条件を確認してください。

費用の目安と考え方

費用は、方法によって差があります。管理団体との契約は店の面積や利用の形態によって料金が決まるので、詳細は団体の案内で確認してください。店舗向けの配信サービスは月額での契約が一般的で、複数の事業者があり選曲や機能で違いがあります。権利の処理が済んだ音源を買い切りで購入すれば、月々の負担が生じません。無料で使えるものもありますが、表示が必要、商用は不可といった制限を確認してください。

費用を惜しんで手続きをしないと、後で請求を受ける可能性があります。年間の費用として見ると、他の経費と比べて大きな額ではないことが多くあります。

店で音楽を流す4つの方法(管理団体・店舗向け配信・処理不要の音楽・有線放送)を並べた図
店で音楽を流す4つの方法(管理団体・店舗向け配信・処理不要の音楽・有線放送)を並べた図

音楽を流すかどうかから考える

そもそも流す必要があるかを、一度検討してください。音があると会話の間が埋まり、静かな空間が苦手な方には落ち着きます。一方で、他のお客様の会話が聞こえにくくなる効果もあり、狭い店ではこの効果が大きくなります。施術の内容によっては、静かなほうが適することもあるでしょう。リラックスを目的とする施術では、音の選び方が印象を左右します。流さない選択も成り立ちますし、無音が落ち着かないなら環境音を使う方法もあります。

流すと決めたなら、手続きを済ませてください。中途半端な状態が、最も問題です。判断の材料として、他の店を訪ねてみてください。同じ業種の店で音がどう扱われているかが分かりますし、自分が客として座ったときの感覚が最も参考になります。流す時間帯を限る方法もあります。混む時間だけ流し、静かな時間は無音にする形です。

音量の決め方

音量は、選曲より影響が大きい場合があります。会話が成立する音量にしてください。声を張らないと通じない状態では、施術中の説明に支障が出ます。席によって聞こえ方が違い、スピーカーの近くと遠くで大きく差が出るので、すべての席で確認してください。時間帯によっても、適した音量が変わります。客数が多いと、話し声で音楽が聞こえにくくなります。小さすぎても、落ち着きません。かろうじて聞こえる程度の音は、かえって気になることがあります。

自分は慣れて、気づきません。定期的に、意識して確認してください。お客様に聞いてみる方法もあります。「音が大きくありませんか」と尋ねると、答えていただけます。

選曲で考えること

流す音楽の内容も、店の印象に関わります。年代によって心地よいと感じる音楽が違うので、来店する方の層に合わせてください。会話が聞こえにくい音量は、施術中の説明に支障が出ます。歌詞のあるものは意識が向くため、集中を妨げたくない場面では歌詞のないものが向きます。同じ曲が繰り返されないようにもしてください。長時間の施術では、繰り返しに気づかれます。朝と夕方で適した音楽が違うこともあるので、時間帯によって変える方法もあります。

季節に合わせる方法もあります。ただし、頻繁に変えると管理が煩雑になります。

確認すること影響
来店する層年代で心地よい音楽が違う
音量説明が聞こえるか
歌詞の有無集中を妨げる場面がある
繰り返し長時間の施術で気づかれる

テレビや動画を流す場合

音楽以外にも、確認する点があります。テレビの放送を店で流す場合、家庭用の受信契約とは扱いが異なることがあるので、契約の内容を確認してください。動画配信サービスも、個人向けの契約では店での上映を認めていない場合があります。映像作品の上映には別の権利が関わり、音楽とは扱いが分かれるため、個別に確認が要ります。待合で流す映像は、内容にも配慮してください。お客様によって、不快に感じる内容があります。音を出さずに映像だけを流す場合でも、映像そのものに権利があります。

判断に迷う場合、提供している事業者に問い合わせてください。

テレビ・動画配信・SNS投稿それぞれで確認する点を並べた図
テレビ・動画配信・SNS投稿それぞれで確認する点を並べた図

SNSで使う場合

店の様子を投稿する際にも、音楽の扱いが関わります。店内で流している音楽が動画に入り込むと、これも権利に関わる場合があるためです。投稿する場を提供している事業者が権利の処理を行っていることもありますが、その範囲は事業者によって異なります。商用の利用にあたるかも、確認してください。店の宣伝としての投稿は、個人の投稿とは扱いが違う場合があります。音楽を意図的に付ける場合、その音源の利用条件を確認してください。

判断に迷う場合、音を入れない形にする方法もあります。投稿を消しても、それまでの利用がなくなるわけではありません。事前に確認してください。

VANNAでできること

VANNAでは、ホームページに店の写真や紹介を掲載できます。音楽や動画を配信する機能はありません。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。

音楽の権利処理を代行する機能もありません。手続きは自分で行うことになります。この点は把握しておいてください。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。決済を使う場合のStripe決済手数料は店舗負担で別途かかります。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

開業のときに済ませる

後から手続きをするより、始めるときに済ませてください。内装を決める段階で音響の設備も決まるので、そのときに何を流すかも決めます。契約が必要なら、開店の前に手続きを済ませてください。費用も、開業の計画に入れます。月額であれば、固定の費用として計上してください。すでに営業していて手続きをしていない場合、いま確認してください。指摘を受けてから対応するより、自分から確認するほうが負担が小さくなります。

管理団体や事業者に問い合わせると、必要な手続きを教えてもらえます。分からないまま放置しないでください。時間が経つほど、対象となる期間が長くなります。

音の環境そのものを見直す

音楽の有無だけでなく、店の音環境を考えてください。ドライヤー、機器の作動音、換気の音。これらは、常にあります。交通、近隣の店、工事といった外からの音も入り、立地によって影響が違います。隣の席の会話が聞こえる状態は話しにくさにつながりますが、音楽で緩和できる場合があります。逆に、静かな時間そのものが価値になる施術もあるでしょう。目を閉じて過ごす時間に、音が邪魔になることがあります。

一度、お客様の位置に座ってみてください。施術を受ける姿勢で、何が聞こえるかを確認します。季節によっても、変わります。窓を開ける時期は、外の音が入ります。

確認する音対処の方向
機器の作動音位置を変える、更新を検討
外からの音窓の扱い、音楽で緩和
隣の席の会話音楽で緩和、席の配置
静けさが価値の場面音を減らす判断

契約後に確認すること

手続きを済ませたら、それで終わりではありません。店舗の数、面積、利用の形態といった契約の範囲を、把握してください。条件が変わると、契約も変わります。移転や増床のときは、届け出が要る場合があります。支払いの時期も管理してください。年払いの場合、忘れやすくなります。使う音源を変える場合、その音源が契約の範囲に入るかを確認してください。契約の書類も保管し、問い合わせを受けたときに示せる状態にしておいてください。

スタッフにも、伝えてください。勝手に別の音源を流されると、契約の範囲を超えます。

誰が流すかを決めておく

音源を選ぶ人を、一人に決めてください。複数の人がそれぞれの端末から流すと、契約の範囲を超えたものが混ざります。

私的な契約の配信サービスを、店の音響につながないでください。手続きを済ませていても、その音源が範囲外なら意味がありません。使う機器と音源を一覧にしておくと、確認が早くなります。スタッフが入れ替わったときも、この一覧があれば伝えられます。口頭で伝えただけだと、次の人には残りません。

よくある質問

買ったCDを店で流してはいけませんか

購入したのは私的に聴くための範囲です。店内で流す行為は、公衆に聞かせることを目的とした利用にあたるとされています。手続きが必要になる場合があります。

配信サービスの個人向けプランは使えますか

規約で商用の利用を認めていない場合があります。契約している事業者の規約を確認してください。店舗向けのプランやサービスが用意されていることもあります。

動画サイトの音楽はどうですか

無料で視聴できることと、店で流してよいことは別です。利用の条件を確認してください。

どんな手続きがありますか

管理団体と契約する、店舗向けの音楽配信サービスを使う、権利の処理が不要な音楽を使う、有線放送を契約する。いずれも、契約や利用の条件を確認してください。

費用はどれくらいですか

方法によって差があります。管理団体との契約は、店の面積や利用の形態で料金が決まります。詳細は団体の案内で確認してください。年間で見ると、他の経費と比べて大きな額ではないことが多くあります。

そもそも音楽は必要ですか

流さない選択も成り立ちます。会話の間が埋まる、他の方の会話が聞こえにくくなるといった効果はありますが、施術の内容によっては静かなほうが適します。流すと決めたなら、手続きを済ませてください。

テレビを流す場合はどうですか

家庭用の受信契約とは扱いが異なることがあります。動画配信サービスも、個人向けの契約では店での上映を認めていない場合があります。契約の内容を確認してください。

SNSに投稿する動画に音楽が入ります

権利に関わる場合があります。投稿の場を提供している事業者が権利の処理を行っていることもありますが、範囲は事業者によって異なります。判断に迷う場合、音を入れない形にする方法もあります。

選曲で気をつけることは

来店する層に合わせ、説明が聞こえる音量にしてください。歌詞のあるものは意識が向きます。長時間の施術では、同じ曲の繰り返しに気づかれます。

音量はどう決めますか

会話が成立する音量にしてください。席によって聞こえ方が違うため、すべての席で確認します。自分は慣れて気づかないため、定期的に意識して確認してください。お客様に尋ねる方法もあります。

音の環境で他に見る点は

機器の作動音、外から入る音、隣の席の会話。一度、お客様の位置に座って、施術を受ける姿勢で何が聞こえるかを確認してください。窓を開ける時期は、外の音が入ります。

契約した後に確認することは

契約の範囲、移転や増床のときの届け出、支払いの時期、使う音源が範囲に入るか。書類は保管し、スタッフにも伝えてください。勝手に別の音源を流されると、範囲を超えます。

すでに手続きせずに流していました

いま確認してください。指摘を受けてから対応するより、自分から確認するほうが負担が小さくなります。時間が経つほど、対象となる期間が長くなります。

誰が音源を選びますか

一人に決めてください。複数の人がそれぞれの端末から流すと、契約の範囲を超えたものが混ざります。使う機器と音源を一覧にしておくと、確認が早くなります。

出典

本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理であり、個別の法的助言ではありません。必要な手続きや料金は、利用の形態や契約の内容によって変わります。詳細は管理団体または利用する事業者にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。