本文へスキップ
経営・数値・利益

サロンの温度と光熱費|施術する側と受ける側で体感が違う

公開: 2026年7月28日最終更新: 2026年8月1日

Summary

店内の温度をどう決めるか。施術する側と受ける側の体感の差、答えやすい聞き方、空調以外の道具での調整、風の当たり方の確認、光熱費の把握と下げる余地、湿度と機器の管理までを整理します。

お客様は寒いと言い、自分は暑い。同じ空間で、感じ方が逆になります。

施術する側は動いています。受ける側は動かず、濡れることもあります。この差が、温度の判断を難しくします。

施術する側と受ける側で体感が異なる理由を左右に並べた図
施術する側と受ける側で体感が異なる理由を左右に並べた図

施術する側と受ける側で体感が違う

まず、この前提を認識してください。施術する側は立って動いているため体温が上がって暑く感じますが、受ける側は座るか横になったまま動かないので、時間が経つほど体温が下がります。濡れる施術ではさらに冷えます。水分が蒸発するときに熱を奪うためです。薄い服装で来られた方が上着を脱いだ状態で長時間過ごせば、なおさら寒く感じます。年齢や体質によっても差があるため、同じ室温でも感じ方は違います。

自分の体感で決めないでください。この一点が、最も重要です。

立場体感
施術する側動いている。暑く感じる
受ける側動かない。冷えやすい
濡れる施術さらに冷える
薄着の方長時間で寒く感じる

聞くことで解決する

温度の問題の多くは、聞けば解決します。施術の途中で「お寒くありませんか」と確認してください。始めに聞くだけでは足りません。時間の経過とともに、体感が変わるためです。聞き方も工夫が要ります。「大丈夫ですか」だと遠慮して「大丈夫です」と答えられるので、「少し寒いようでしたら、お掛けするものをお持ちします」と伝えると言いやすくなります。一度断られても、腕をさする、身をよじるといった仕草に出ることがあるため、様子を見てください。

聞くこと自体が、配慮として伝わります。温度が完璧でなくても、気にかけていることが分かれば印象は変わります。スタッフがいる場合、この確認を習慣にしてください。人によって聞く人と聞かない人がいると、対応に差が出ます。

好みを覚えておく

同じ方が、毎回同じ要望を持っていることがあります。「膝掛けをご希望」「冷房が苦手」「暖房で暑くなりやすい」といった内容は記録に残せるので、次回に聞かずに用意できれば、覚えていることがそのまま伝わります。季節によって変わる方もいるため、夏と冬で記録を分けておく方法もあります。ただし体調によっても変わるので、記録があってもその日の状態は確認してください。記録があると、スタッフが変わっても対応が続きます。

こうした小さな配慮の積み重ねが、選ばれる理由になることがあります。技術で差がつきにくい場面ほど、影響が大きくなります。

道具で調整する

空調だけで対応しようとしないでください。座って過ごす時間が長い場面には膝掛けが効きますが、上半身の冷えは膝掛けでは防げないため、肩に掛けるものも用意してください。足元を温める方法も検討が要ります。冷えは足から来るうえ、床に近い位置は暖房が届きにくいためです。温かい飲み物を出す方法もありますが、施術中は飲めない場面が多いので、待つ時間に出すほうが適しています。夏は逆に、冷たいおしぼりや、冷房の風が直接当たらない工夫が要ります。

これらは空調と違い、個別に調整できます。人によって必要な度合いが違うためです。

温度を尋ねる際の答えにくい聞き方と答えやすい聞き方を比較した図
温度を尋ねる際の答えにくい聞き方と答えやすい聞き方を比較した図

風の当たり方を確認する

室温が適切でも、風が当たると寒く感じます。施術の席に直接風が当たっていないかを、自分がそこに座って確認してください。立っている位置では気づきません。冷房と暖房では適した向きが違うため、季節によって空調の向きも変えてください。扇風機やサーキュレーターを使う場合は、直接当てずに空気を回す形にします。出入口の近くは開閉のたびに外気が入るため、席の配置も検討してください。

窓際も、季節によって影響を受けます。夏の日射しと、冬の冷気の両方です。カーテンやブラインドで調整してください。

光熱費を把握する

空調は、光熱費の大きな部分を占めます。月ごとの費用を記録して前年と比べると、変化が分かります。季節による変動も把握してください。夏と冬が高く春と秋が低い形が一般的なので、その範囲に収まっているかを確認します。営業日数とも比べてください。日数が同じなのに費用が増えているなら、原因があります。契約している料金の形も確認が要ります。プランによって単価が変わるためです。機器の性能も影響し、古い機器ほど消費が多くなるため、買い替えの判断材料になります。

費用を下げることだけを目的にしないでください。お客様が寒い店は、それ以上の損失を生みます。

確認すること分かること
月ごとの費用前年との比較
季節の変動想定の範囲か
営業日数との関係日数が同じで増えていないか
契約のプラン単価が適切か
機器の年数買い替えの判断

費用を下げる余地

快適さを保ちながら、下げられる部分があります。設定の温度を1度変えるだけでも差が出ますが、快適さとの兼ね合いで判断してください。営業時間外の運転も見直す余地があります。開店前の予冷や予熱は必要でも、何分あれば十分かを一度測っておくと無駄が省けます。フィルターは目詰まりすると効率が下がるため、定期的に清掃してください。断熱の対策も効きます。窓に貼るもの、隙間を埋めるもの。費用をかけずにできる範囲があります。照明の見直しも光熱費に影響しますが、暗くしすぎると施術に支障が出るため、手元の明るさは確保してください。

使っていない場所の空調は止めてください。控え室や倉庫まで、常に効かせる必要はありません。

快適さを保ちながら光熱費を下げる3つの方法と、月ごとの記録の考え方を示した図
快適さを保ちながら光熱費を下げる3つの方法と、月ごとの記録の考え方を示した図

湿度も見る

温度だけでなく、湿度も体感に影響します。乾燥すると、同じ室温でも体感温度が下がって寒く感じるためです。冬は暖房で乾燥するため、加湿を検討してください。夏は逆に、湿度が高いと不快に感じるので、温度を下げるより除湿の設定のほうが効くことがあります。湿度は髪や肌の状態にも影響し、施術の仕上がりに関わる場合もあります。湿度計を置いてください。数字が見えないと判断できません。温度計と一体のものが扱いやすくなります。

加湿する場合、機器の清掃が要ります。水を入れたまま放置すると、衛生の問題が生じます。

VANNAでできること

VANNAでは、予約が顧客と紐づくため、来店の記録に温度や体調のメモを残せます。「膝掛けをご希望」といった好みを記録しておくと、次回の対応に使えます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。

空調や光熱費を管理する機能はありません。設備の管理は別に行うことになります。この点は把握しておいてください。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。決済を使う場合のStripe決済手数料は店舗負担で別途かかります。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

機器の管理

空調の機器そのものにも、確認する点があります。フィルターだけでなく内部の清掃も必要になるため、定期的に行ってください。異音や異臭がしたら、放置せず点検を依頼してください。故障につながります。故障したときの連絡先は、すぐ分かる場所に控えておいてください。真夏や真冬に止まると、営業ができなくなるためです。修理までの間の対応も考えておく必要があります。代替の機器を借りられるか、その状態で営業を続けられるか、休業するか。賃貸の物件では設備の修理を誰が負担するかが契約に定められているので、あわせて確認してください。耐用の年数も把握しておくと、突然の故障より計画的な買い替えで費用を管理できます。

買い替えの費用は、事前に見込んでおいてください。まとまった額になるため、急に必要になると資金の余裕がない時期に重なります。新しい機器は消費が少なくなっているので、買い替えで光熱費が下がる分も判断の材料になります。点検は、真夏と真冬に入る前の時期に入れてください。

開業のときに考えること

後から変えにくい部分があります。物件を選ぶ段階で、空調の設備の容量と経過年数を確認してください。電気の容量も確認が要ります。機器を増やすと、容量が不足する場合があるためです。窓の位置と大きさは後から変えられないので、日射しの入り方を時間帯を変えて確認してください。席の配置を決めるときは、風の当たり方も考えてください。内装が終わってからでは動かせません。断熱の対策も、内装の段階で行うほうが効果的です。

光熱費を、開業の計画に入れてください。季節による変動も見込んでおいてください。

季節ごとの注意点

季節によって、起きる問題が変わります。夏は外から入ってこられた方が汗をかいているため、急に冷やすと体調に影響する場合があります。最初は控えめにし、落ち着いてから調整してください。冷房の風が直接当たると施術の途中で冷えます。首や肩は、特に冷えやすい部位です。冬は外気との差が大きくなるため、入ってすぐは暖かく感じても時間が経つと寒く感じることがあります。暖房は上のほうが暖かくなるので、足元が冷えたままの場合もあります。梅雨の時期は湿度が高くなるため、温度を下げるより除湿のほうが効く場合があります。

季節の変わり目は、判断が難しくなります。日によって外気が変わるため、その日ごとの調整が要ります。

季節注意点
急に冷やさない。風が直接当たらないように
足元の冷え。外気との差
梅雨温度より除湿
変わり目日ごとに調整が要る

待つ時間の温度

施術の場所だけではありません。待合の温度は施術の場所と違うことがあり、奥まった場所や出入口の近くでは特にそうです。待つ時間は動かずに座っている状態なので、冷えやすい条件が揃います。上着を預かった場合、その方は薄着で待つことになります。待つ時間が長い日ほど影響が大きくなるため、予約が遅れているときこそ確認してください。温かい飲み物を出す場面があるなら、施術中は飲めないぶん、この時間が適しています。

待合と施術の場所を、それぞれ確認してください。片方だけ整えても、もう片方で不快になります。

においと換気

温度を保とうとすると、換気が疎かになります。締め切った状態が続くと薬剤や整髪料のにおいがこもりますが、自分は慣れて気づきません。

換気の時間を決めてください。予約と予約の間に、短くても行う形が現実的です。冬でも必要です。寒いからと止めると、次に入ってきた方が最初に気づきます。換気扇の清掃も定期的に行ってください。目詰まりすると、動いていても効きません。使う薬剤を変えたときは、においの出方も変わります。しばらくは意識して確認してください。

よくある質問

温度をどう決めればよいですか

自分の体感で決めないでください。施術する側は動いていて暑く感じ、受ける側は動かず冷えやすくなります。濡れる施術では、さらに冷えます。

聞いても「大丈夫」と言われます

聞き方を変えてください。「少し寒いようでしたら、お掛けするものをお持ちします」と伝えると、言いやすくなります。腕をさする、身をよじるといった仕草にも注意してください。

空調以外にできることは

膝掛け、肩に掛けるもの、足元を温めるもの。これらは人によって必要な度合いが違うため、個別に調整できます。夏は、冷房の風が直接当たらない工夫が要ります。

風が当たっているか分かりません

自分が席に座って確認してください。立っている位置では気づきません。季節によって空調の向きを変え、出入口や窓際の影響も確認してください。

光熱費が高いです

月ごとの費用を記録し、前年と比べてください。営業日数が同じで増えているなら、原因があります。フィルターの清掃、断熱の対策、使っていない場所の空調を止めることで下がります。

設定温度を変えるべきですか

1度の差でも費用は変わりますが、快適さとの兼ね合いです。お客様が寒い店は、光熱費以上の損失を生みます。

湿度も見るべきですか

見てください。乾燥すると、同じ室温でも寒く感じます。冬は暖房で乾燥するため加湿を検討してください。湿度計を置かないと、判断できません。

空調が故障したら

連絡先をすぐ分かる場所に控えてください。真夏や真冬に止まると、営業ができません。修理までの対応も考えておいてください。賃貸では、修理の負担が契約で定められています。

開業のときに何を確認しますか

空調の容量と経過年数、電気の容量、窓の位置と日射しの入り方、席の配置と風の当たり方。断熱の対策は、内装の段階で行うほうが効果的です。

季節ごとに気をつけることは

夏は急に冷やさず、風が直接当たらないようにしてください。冬は足元が冷えます。梅雨は温度より除湿が効きます。季節の変わり目は、日ごとの調整が要ります。

待合の温度も見るべきですか

見てください。待つ時間は動かずに座っている状態で、冷えやすい条件が揃います。上着を預かった方は薄着で待つことになります。予約が遅れている日ほど確認してください。

好みを覚えておく方法はありますか

来店の記録にメモを残してください。「膝掛けをご希望」「冷房が苦手」といった情報があると、次回に聞かずに対応できます。覚えていることが伝わると、印象が変わります。

温度を保つと換気ができません

予約と予約の間に、短くても換気する形が現実的です。冬でも必要です。締め切った状態が続くとにおいがこもりますが、自分は慣れて気づきません。

出典

本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。適した温度や設備は、店の構造、立地、施術の内容によって変わります。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。