複数店で品質を揃える|揃うのは技術ではなく、手順と基準
公開: 2026年7月29日最終更新: 2026年8月1日
Summary
複数店舗で体験を揃える方法を整理します。揃えられるものと揃えられないものの切り分け、手順を紙1枚にする方法、材料の品番指定、言葉と時間の統一、判断の基準の共有、相互に行き来させる仕組み、揃えすぎない線引きを扱います。
1店舗目と2店舗目で、仕上がりが違うと言われる。同じ看板で、違う体験になっています。
技術そのものを完全に揃えることは、できません。揃えられるのは、手順と判断の基準です。

揃えられるものと、揃えられないもの
まず、分けてください。技術の細部は、人によって差が出ます。これは、消せません。一方で手順、道具、材料、言葉、時間の使い方は揃えられます。
そして来店された方が「違う」と感じるのは、多くの場合が技術ではなく手順の差です。迎え方、案内、確認の言葉、仕上げの説明。だからここを揃えるだけで、印象の差が大きく減ります。
差が出やすい場所を特定する
全部を揃えようと、しないでください。来店から退店までの流れを書き出して、差が出ている箇所に印を付けます。多くは施術そのものではなく、その前後です。予約の受け方、初回の確認、料金の説明、次回の案内。そして印が付いた箇所から、順に揃えてください。
| 揃えるもの | 方法 |
|---|---|
| 手順 | 紙1枚の流れを共有する |
| 道具・材料 | 品番まで指定する |
| 言葉 | 確認と説明の文言を決める |
| 時間 | 各工程の目安を決める |
| 技術の細部 | 完全には揃わない。許容する |

手順を紙1枚にする
これが、土台になります。来店から退店までの流れを、1枚に書いてください。各段階で、何をして何を確認するか。というのも長い手順書は、読まれないためです。だから1枚に、収めてください。そして両方の店に、同じものを貼ります。書き方は、サロンの業務手順書の作り方で整理しています。
材料と道具を指定する
これも、差が出る大きな原因です。同じ施術でも使う材料が違えば、仕上がりが変わります。だから、品番まで指定してください。「同じような商品」では、揃いません。在庫の切れたときの代替も、決めておきます。現場の判断で、別の商品を使わせないことです。仕入れ先も、可能なら揃えてください。
言葉を揃える
ここは、見落とされやすい部分です。来店時の挨拶、確認の質問、料金の説明、次回の案内。これらの文言を決めて、共有してください。「だいたい同じことを言う」では、揃わないためです。特に料金と時間の説明は、正確に揃えます。食い違うと、その場で信頼を失うためです。
時間の目安を決める
これも、体験の差になります。同じ施術で片方が60分、もう片方が90分だと印象が違うためです。だから各工程にかける時間の目安を、決めてください。ただし早いことが、良いわけではありません。遅いほうに合わせるか早いほうに合わせるかを、判断します。
判断の基準を揃える
これは、技術より重要な場合があります。断る条件。追加の提案をする条件。やり直しに応じる条件。これらが店によって違うと、不公平になるためです。だから書き出して、両方の店で同じにしてください。判断に迷った場合の確認先も、決めておきます。
定期的に交換する
これが、最も効く方法です。スタッフを、月に一度相互に行き来させてください。半日で、足ります。自分の店との違いを、その場で見つけられるためです。書いたものを読むより、見るほうが早く伝わります。交通費と時間の費用はかかりますが、揃える効果は大きくなります。
相互に確認する仕組み
これは、一方向にしないでください。オーナーが確認するだけだと、見ていないときに戻るためです。だから店長同士で、互いの店を確認する形にします。確認する項目は、一覧にしてください。そして指摘された点を、その場で直す形にします。
揃えすぎない
ただし行き過ぎると、別の問題が起きます。すべてを同じにすると、その店の良さが消えるためです。地域によって、来る方の層が違います。だから必要な対応も、違います。揃えるのは、品質と安全に関わる部分だけにしてください。雰囲気や会話の作り方は、任せて構いません。

写真と説明を揃える
これは、外から見える部分です。サイトや投稿に載せる写真の撮り方を、揃えてください。料金の表示も、同じです。片方だけ古い料金が残っていると、来店時に食い違うためです。情報を一箇所で管理すれば、ずれが起きにくくなります。
苦情の対応を揃える
ここで差が出ると、問題になります。やり直しに応じる条件、返金の判断、その場の対応。これらを揃えないと、「あちらの店ではしてくれた」という比較が生まれるためです。判断はオーナーが行う形にすれば、揃います。初期の対応は、サロンのクレーム初期対応で整理しています。
記録の付け方を揃える
これは、引き継ぎに影響します。施術の記録に書く項目を、揃えてください。書き方が違うと、別の店に来られたときに読めないためです。項目を決めて、両方で同じ形式にします。記録の書き方は、サロンの施術記録の書き方で整理しています。
新人の育て方を揃える
ここが、差の入口になります。育てる手順が違えば、育った人の質も違うためです。だから教える項目と順番を、決めてください。同じ内容を同じ順で教える形に、しておきます。育成の計画は、サロンの新人教育計画の作り方で整理しています。
掲示と備品を揃える
見える部分から、差が出ます。料金表、案内の掲示、待つ場所の様子。同じ内容を、同じ形式で掲示してください。タオル、ガウン、飲み物。これらも、揃えます。ただし安いほうに合わせると、片方の方が下がったと感じます。高いほうに合わせれば、費用が増えます。どちらにするかを、決めてください。
予約の受け方を揃える
これは、来店前の体験です。受け付ける時間、確認の連絡、変更の締切、当日の連絡。これらが店で違うと、同じ店とは思われないためです。受け口を共通にすれば、自然に揃います。キャンセルの扱いも、同じ条件にしてください。
揃えた内容を記録する
これを、口伝えにしないでください。決めた内容と、決めた日を記録します。変更した場合は、両方の店に同時に伝えてください。片方だけ古い決めごとで動いていると、差が戻るためです。月に一度、決めごとの一覧を確認してください。
差を数字で確認する
感覚で、判断しないでください。再来の割合、追加の注文の割合、施術にかかった時間。これらを店ごとに出せば、差が見えます。だから差が大きい項目から、原因を探してください。逆に数字で差が出ていないなら、揃っていると考えて構いません。
来店された方に聞く
これが、最も確かな情報になります。両方の店に来られている方に、違いを聞いてください。「どちらが良い」ではなく、「何が違いましたか」と聞きます。ただし答えにくい質問なので、無理に聞かないことです。答えが得られた場合は、その項目を優先して揃えてください。
揃わない場合の伝え方
これを、隠さないでください。担当者によって仕上がりに差が出ることは、避けられません。だから事前に「担当によって仕上がりに個性があります」と伝える方法があります。伝えていれば、差が期待の裏切りになりません。指名の仕組みを作る選択も、あります。
オーナーが両方に入りすぎない
これは、かえって揃いません。オーナーが施術に入ると、その日だけ基準が変わるためです。そしていない日との差が、大きく見えます。だから基準は、手順と書いたもので示してください。現場を離れる進め方は、サロンのオーナーが現場を離れるときで整理しています。
3店舗目を出す前に
揃っていることが、条件になります。というのも2店舗で揃っていないなら、3店舗では揃わないためです。手順、材料、言葉、判断の基準。これらが書いたもので回っている状態を作ってから、次を検討してください。判断は、サロン2店舗目を出す判断で整理しています。
VANNAでできること
VANNAでは、メニューの内容や料金、施術の説明を一箇所で管理でき、店舗ごとのサイトに同じ最新の情報を出せます。顧客ごとの記録も共通の形式で残せるため、別の店に来られたときにも読めます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。
手順書を作成したり、品質を検査したりする機能はありません。手順の作成と共有は、別に行うことになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
まず揃える三つ
全部を一度に、やらないでください。料金と時間の説明の文言。使う材料の品番。断る条件と、やり直しの条件。この三つを揃えるだけで、大きな差の多くが消えます。いずれも紙に書いて共有するだけで、済みます。
よくある質問
技術は完全に揃いますか
揃いません。細部は人によって差が出ます。揃えられるのは、手順、道具、材料、言葉、時間の使い方です。
何から揃えますか
差が出ている箇所を特定してください。来店から退店までの流れを書き出し、印が付いた箇所から順に揃えます。多くは施術そのものではなく前後です。
手順書はどう作りますか
来店から退店までの流れを1枚に書いてください。長い手順書は読まれません。両方の店に同じものを貼ってください。
材料はどこまで指定しますか
品番までです。「同じような商品」では揃いません。在庫が切れたときの代替も決め、現場の判断で別の商品を使わせないでください。
言葉も揃えますか
来店時の挨拶、確認の質問、料金の説明、次回の案内。特に料金と時間の説明は正確に揃えてください。食い違うと、その場で信頼を失います。
時間はどう揃えますか
各工程にかける時間の目安を決めてください。同じ施術で60分と90分では、印象が違います。早いことが良いわけではありません。
判断の基準も揃えますか
断る条件、追加の提案をする条件、やり直しに応じる条件。店によって違うと、不公平になります。書き出して同じにしてください。
最も効く方法は
スタッフを月に一度、相互に行き来させることです。半日で足ります。書いたものを読むより、見るほうが早く伝わります。
確認は誰がしますか
店長同士で互いの店を確認する形にしてください。オーナーが確認するだけだと、見ていないときに戻ります。
全部を揃えるべきですか
揃えるのは、品質と安全に関わる部分だけにしてください。すべてを同じにすると、その店の良さが消えます。雰囲気や会話は任せて構いません。
外から見える部分は
写真の撮り方と料金の表示を揃えてください。片方だけ古い料金が残っていると、来店時に食い違います。情報を一箇所で管理してください。
苦情の対応は
やり直しの条件、返金の判断、その場の対応を揃えてください。揃えないと「あちらの店ではしてくれた」という比較が生まれます。
記録の付け方は
書く項目を揃えてください。書き方が違うと、別の店に来られたときに読めません。項目を決めて、両方で同じ形式にしてください。
新人の育て方も揃えますか
教える項目と順番を決めてください。育てる手順が違うと、育った人の質も違います。
掲示や備品も揃えますか
料金表、案内の掲示、タオルやガウン。安いほうに合わせると片方の方が下がったと感じ、高いほうに合わせると費用が増えます。どちらにするかを決めてください。
予約の受け方は
受け付ける時間、確認の連絡、変更の締切、当日の連絡。違うと同じ店とは思われません。受け口を共通にすると、自然に揃います。
決めた内容はどう管理しますか
決めた内容と日を記録し、変更は両方の店に同時に伝えてください。片方だけ古い決めごとで動いていると、差が戻ります。
差はどう確認しますか
再来の割合、追加の注文の割合、施術にかかった時間。これらを店ごとに出すと差が見えます。数字で差が出ていないなら、揃っていると考えて構いません。
来店された方に聞いてよいですか
「どちらが良い」ではなく「何が違いましたか」と聞いてください。答えにくい質問なので、無理に聞かないでください。
揃わない場合はどう伝えますか
「担当によって仕上がりに個性があります」と事前に伝える方法があります。伝えていれば、差が期待の裏切りになりません。
オーナーが両方に入れば揃いますか
かえって揃いません。オーナーが施術に入ると、その日だけ基準が変わり、いない日との差が大きく見えます。
3店舗目はいつ出せますか
2店舗で揃っていないなら、3店舗では揃いません。手順、材料、言葉、判断の基準が書いたもので回っている状態を作ってからです。
まず何を揃えますか
料金と時間の説明の文言、使う材料の品番、断る条件とやり直しの条件。この三つで、大きな差の多くが消えます。
出典
本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。揃えるべき範囲は、業種、規模、施術の内容によって変わります。衛生管理や表示については、必要に応じて所管の窓口や専門家にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。



