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経営・数値・利益

サロンの値上げ|数字で決めて、1か月前に伝える

公開: 2026年7月28日最終更新: 2026年8月1日

Summary

値上げの進め方を整理します。上げるべきかの判断、幅と時期の決め方、知らせる時期と手段、文面の書き方、口頭での伝え方、反応への備え、上げた後の確認、表示の決まり、回数券の扱いを扱います。

材料の費用も家賃も上がった。それでも、値段を変えると言い出せない。

値上げは、伝え方で結果が変わります。黙って上げるのが、最も信頼を損ないます。

値上げを判断する数字を、材料の費用・固定の費用・人件費・施術にかかる時間の四つに分けた図
値上げを判断する数字を、材料の費用・固定の費用・人件費・施術にかかる時間の四つに分けた図

上げるべきかを数字で判断する

感覚で、決めないでください。材料の費用が、いつからいくら上がったかを確認します。家賃、光熱費、通信費の変化も、見てください。人件費が上がっているなら、その分も含めます。1件あたりにかかる時間が延びていないかも、確認してください。時間が延びれば、実質の単価は下がっているためです。

現在の価格で、必要な利益が残るかを計算してください。残らないなら、上げるか、原価を下げるか、件数を増やすかのいずれかです。上げずに耐えると、いずれ続けられなくなります。

確認する項目見ること
材料の費用いつから、いくら上がったか
固定の費用家賃、光熱費、通信費
人件費賃金と、それに伴う負担
施術の時間延びていないか

幅と時期を決める

決め方にも、考え方があります。小刻みに何度も上げるより、まとめて上げるほうが伝えやすくなります。ただし幅が大きすぎると、離れる方が増えます。すべてのメニューを一律に上げる必要は、ありません。原価が上がったものだけを上げれば、理由も説明しやすくなります。

繁忙の直前や直後は、混乱するため避けてください。年度や季節の変わり目に合わせると、自然に受け止められます。決めたら、次に上げる時期の目安も考えておいてください。

いつ知らせるか

早さが、印象を決めます。適用の1か月前には、知らせてください。2か月あれば、より丁寧になります。直前の通知は、不誠実に見えます。知らせる前に値上げが伝わらないよう、注意もしてください。噂で知ると、印象が悪くなります。

適用の日も、明示してください。「〇月〇日のご来店分から」という形です。その日をまたぐ予約について、どちらの価格になるかも示します。すでに受けている予約の扱いも、決めてください。予約した時点の価格にする判断も、あります。

値上げを伝える手段を、店内の掲示・ホームページと予約の画面・直接伝えるの三つに整理した図
値上げを伝える手段を、店内の掲示・ホームページと予約の画面・直接伝えるの三つに整理した図

どこで伝えるか

一つの手段だけでは、届きません。まず、店内に掲示してください。来ている方が、最も確実に見ます。ホームページも、更新します。予約の前に見る方が、いるためです。予約の画面の価格も、忘れずに変えてください。メールや連絡の手段があるなら、そこでも知らせます。

施術中にも、直接伝えてください。掲示だけでは、気づかない方がいます。長く通っている方には、特に直接伝えます。複数の場所で、同じ内容にしてください。食い違うと、不信につながります。

何を書くか

文面の作り方です。上げる旨と適用の日を、最初に書いてください。どのメニューがいくらになるかも、明示します。理由も書きますが、長く言い訳をしないでください。「原材料と諸経費の上昇のため」で足ります。詳細な内訳は、不要です。

これまでの利用への感謝も、書いてください。ただし、過度に卑屈にならないでください。品質を保つための判断であることを、伝えます。謝罪の言葉を、並べすぎないでください。正当な判断です。

言い方を決めておく

口頭で伝える場面も、あります。事前に、言い方を決めてください。その場で考えると、曖昧になるためです。「〇月から料金を改定させていただきます」と、はっきり伝えます。小声で言わないでください。後ろめたさが、伝わります。

聞かれた場合の答えも、用意しておいてください。反応が良くなくても、謝り続けないでください。決めたことです。スタッフがいる場合、全員が同じ言い方をできるようにします。

反応への備え

すべての方が受け入れるとは、限りません。離れる方が出ることは、ある程度想定しておいてください。不満を言われた場合、まず聞きます。反論から、入らないでください。

例外は、作らないでください。一人に応じると、公平性が崩れます。長く通っている方から言われると、応じたくなるでしょう。ただしそこで崩すと、制度が成り立ちません。離れた方の数を記録して、想定と比べてください。離れる方より、残る方への対応が重要です。値上げ後の満足度が、その後を決めます。

値上げの文面に書くことと避けることを、最初に書く・明示する・理由は簡潔に・避けることの四つに分けた図
値上げの文面に書くことと避けることを、最初に書く・明示する・理由は簡潔に・避けることの四つに分けた図

上げた後にすること

上げて終わりでは、ありません。売上と来店の数を、確認してください。単価が上がっても、数が減れば下がります。想定より減った場合は、原因を確認します。価格だけとは、限りません。

満足度を保つ工夫も、してください。値上げの直後に質が落ちると、離れるためです。追加の負担なく改善できることを、探します。待ち時間、説明、清潔さ。新しく来られた方は、上げた後の価格しか知りません。継続の方とは、受け止め方が違います。数か月後に、判断が正しかったかを振り返ってください。

VANNAでできること

VANNAでは、メニューの価格をホームページと予約の画面で同時に更新できます。お知らせも掲載できるため、値上げの案内と価格の変更を一つの管理画面で行えます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。

値上げの通知を一斉に送る機能はありません。個別の連絡は、別に行うことになります。この点は把握しておいてください。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

表示の決まり

価格の表示には、注意が要ります。総額が分かる形で、表示してください。「〇〇円から」と書く場合、実際にその価格で受けられる内容が必要です。追加の料金が生じる条件も、明示します。

割引を示す場合、比較する価格の根拠が必要になります。以前の価格と並べて示す場合、その価格で実際に販売していた期間の条件があります。判断に迷う場合、専門家に確認してください。

新規と継続で分ける考え方

上げ方には、選択肢があります。新規の方から先に新しい価格にして、継続の方は後から移行する方法です。移行の時期は、明示してください。曖昧にすると、いつまでも二重の価格が残ります。

長く二重にすると、管理が煩雑になり、会計の場面で間違いが起きます。同じ施術で価格が違う状態を、他の方が知る可能性も、あるでしょう。移行の猶予を設ける場合、期間を区切ってください。分けない判断も、公平で分かりやすくなります。どちらにも、理由があります。

上げない方法も検討する

値上げが唯一の選択肢とは、限りません。原価を下げる余地を、確認してください。仕入れの見直し、無駄の削減。時間を短縮できるなら、実質の単価が上がります。ただし、質を落とさないでください。追加のメニューを提案する形で単価を上げる方法や、来店の間隔を短くしていただく提案も、売上を増やします。

ただし、これらで足りない場合、値上げを避け続けると、いずれ限界が来ます。先送りするほど、上げ幅が大きくなります。

回数券や前払いの扱い

すでに支払われている分は、扱いが違います。販売済みの分は、販売時の価格で提供してください。有効期限がある場合、その扱いを明示してください。値上げの直前に、駆け込みで購入される場合があります。販売を止める判断もあります。止める場合、その旨を先に伝えてください。前払いを多く抱えたまま値上げすると、しばらく効果が出ません。

値上げと同時に見直すこと

価格を変えるのは、他を見直す機会でもあります。提供している内容が価格に見合っているかを、確認してください。長く変えていないメニューがあれば、内容を更新します。所要の時間が実態と合っているかも、確認してください。

追加の料金が生じる条件も、この機会に整理してください。分かりにくい表示は、値上げのときに問題になるためです。キャンセルや変更の扱いも、あわせて見直せます。一度に多くを変えると、伝わりません。優先順位を、決めてください。

一人で営業する場合

判断も伝達も、自分で行います。相談する相手がいないため、決断が遅れがちです。数字で、判断してください。感情で決めると、いつまでも上げられません。自分の時間の価値も、計算に入れます。営業時間の外の作業も、含めてください。

安く受けることが、良い店の条件ではありません。続けられなくなるほうが、通っている方にとって不利益です。同業の方に相談する方法もあります。詳しくは、一人サロンの相談相手で整理しています。

スタッフがいる場合

事前に、共有してください。決めた後、お客様に伝える前に全員へ知らせます。理由も、説明してください。納得していないと、伝え方に出るためです。言い方も、統一します。人によって違うと、不信につながります。

聞かれた場合の答えも共有してください。値上げに伴い、賃金を上げられるかも検討してください。費用が上がる理由の一つです。不満を言われた場面も、共有してください。次の対応に使えます。

決めること内容
共有の順番顧客へ伝える前に全員へ
理由納得していないと伝え方に出る
言い方統一する
賃金上げられるかを検討する

よくある質問

上げるべきか判断できません

材料と固定の費用の変化、人件費、施術にかかる時間を確認してください。現在の価格で必要な利益が残らないなら、上げるか、原価を下げるか、件数を増やすかです。

幅はどう決めますか

小刻みに何度も上げるより、まとめて上げるほうが伝えやすくなります。ただし、幅が大きすぎると離れる方が増えます。原価が上がったものだけを上げる方法もあります。

いつ知らせますか

適用の1か月前には知らせてください。2か月あれば、より丁寧になります。直前の通知は、不誠実に見えます。

適用の日はどう示しますか

「〇月〇日のご来店分から」という形で明示してください。その日をまたぐ予約について、どちらの価格になるかも書いてください。

どこで伝えますか

店内の掲示、ホームページ、予約の画面、連絡の手段。施術中に直接も伝えてください。複数の場所で、同じ内容にしてください。

文面には何を書きますか

上げる旨と適用の日を最初に。どのメニューがいくらになるかを明示し、理由は簡潔に。謝罪の言葉を並べすぎないでください。正当な判断です。

口頭ではどう伝えますか

事前に言い方を決めてください。その場で考えると曖昧になります。小声で言わないでください。後ろめたさが伝わります。

離れる方が出ませんか

出ます。ある程度は想定しておいてください。離れる方より、残る方への対応が重要です。値上げ後の満足度が、その後を決めます。

例外を認めてよいですか

作らないでください。一人に応じると、公平性が崩れます。長く通っている方から言われると応じたくなりますが、そこで崩すと制度が成り立ちません。

上げた後に何をしますか

売上と来店の数を確認してください。単価が上がっても、数が減れば下がります。値上げの直後に質が落ちると、離れます。

表示で気をつけることは

総額が分かる形にしてください。「〇〇円から」と書く場合、実際にその価格で受けられる内容が必要です。以前の価格と並べる場合、条件があります。

上げない方法はありますか

原価を下げる、時間を短縮する、追加のメニューを提案する、来店の間隔を短くしていただく。ただし、足りない場合、先送りするほど上げ幅が大きくなります。

回数券はどう扱いますか

販売済みの分は、販売時の価格で提供してください。値上げの直前に駆け込みで購入される場合があるため、販売を止める判断もあります。

継続の方だけ据え置いてよいですか

新規から先に新しい価格にする方法はあります。ただし、移行の時期を明示してください。長く二重にすると管理が煩雑になり、会計で間違いが起きます。

値上げと同時に見直すことは

提供している内容、所要の時間、追加の料金が生じる条件、キャンセルの扱い。ただし、一度に多くを変えると伝わりません。優先順位を決めてください。

一人で営業しています

数字で判断してください。感情で決めると、いつまでも上げられません。安く受けることが、良い店の条件ではありません。

スタッフにはいつ伝えますか

お客様に伝える前に、全員へ知らせてください。理由を説明し、言い方を統一します。納得していないと、伝え方に出ます。

値上げの後に問い合わせが増えませんか

増えます。掲示と文面で答えていない点が、そのまま質問になります。数件受けたら、その内容を掲示に足してください。同じ質問が止まります。

出典

本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。価格の表示に関する要件は、業種や表示の方法によって変わります。判断に迷う場合、専門家にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。