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リスク管理・保険

サロンのやり直しと返金の基準|「思っていたのと違う」と言われたら

最終更新: 2026年7月28日

Summary

仕上がりへの不満に対する対応を整理します。原因の分け方、その場での対応、やり直しの基準、返金の判断、実現できない要望への対応、記録の残し方、繰り返し求められる場合までを扱います。

「思っていたのと違う」と言われた。やり直すべきか、返金すべきか、その場で判断できない。

基準がないと、相手の押しの強さで対応が変わります。そして、その差が後で問題になります。

仕上がりへの不満の原因を4つに分け、それぞれの対応を示した図
仕上がりへの不満の原因を4つに分け、それぞれの対応を示した図

原因を分けて考える

同じ「違う」でも、原因が違います。

技術上の問題がある場合です。仕上がりに明らかな不備がある。

説明が足りなかった場合です。できることとできないことを、事前に伝えていなかった。

要望の把握が不十分だった場合です。聞き取りが足りませんでした。

相手の期待が、もともと実現できないものだった場合もあります。

時間が経ってからの変化の場合もあります。施術の直後は問題がなかった。

原因によって、対応が変わります。すべてを同じ扱いにしないでください。

原因対応の方向
技術上の不備やり直しか返金を検討
説明不足説明のうえ、対応を提案
聞き取り不足改めて要望を確認して対応
実現できない期待できる範囲を説明
時間経過による変化経緯を確認してから判断

その場での対応

言われた瞬間の対応が、その後を決めます。

まず、最後まで話を聞いてください。途中で反論しないでください。

何が違うのかを、具体的に確認してください。「全体的に」という説明では、対応できません。

その場で結論を出さない判断もあります。「確認させてください」と伝えて構いません。

謝罪と、責任を認めることを分けてください。「ご不快な思いをさせて申し訳ございません」と、「こちらの不備です」は別です。

原因が分からないうちに、責任を認めないでください。

記録を残してください。いつ、何を言われ、どう対応したか。

やり直しの基準

無料でやり直すかを、決めておいてください。

技術上の不備がある場合、やり直す判断が自然です。

要望と違う仕上がりになった場合も、聞き取りに問題があれば対応します。

一方、要望どおりに仕上げたが、気に入らなかった場合。これは扱いが違います。

期間を決めてください。「施術から1週間以内」といった形です。時間が経つほど、原因の特定が難しくなります。

何度でも応じる形にはしないでください。一度やり直しても合わない場合、別の判断が要ります。

やり直す場合、同じ内容を繰り返さないでください。原因を確認してから行ってください。

その場ですることと、謝罪と責任の認否を分ける考え方を左右に並べた図
その場ですることと、謝罪と責任の認否を分ける考え方を左右に並べた図

返金の判断

金銭を返す判断は、より慎重に行ってください。

やり直しで解決できるなら、まずそちらを提案してください。

やり直しを望まれない場合に、返金の検討へ進みます。

全額か、一部かを判断してください。施術の一部に問題がある場合、その分に限る考え方もあります。

返金した記録を残してください。金額、理由、日付、対応した人。

返金すると、施術そのものがなかったことにはなりません。使った材料と時間は戻りません。

安易に返金すると、同じ要求が繰り返される場合があります。基準を持って判断してください。

一方、明らかにこちらの不備なら、速やかに対応してください。渋ると、事態が悪化します。

実現できない要望への対応

もともと無理な期待だった場合。

事前に伝えていたかを確認してください。伝えていたなら、記録でその旨を示せます。

伝えていなかった場合、説明が足りなかったことになります。

「できません」と最初に言えなかった理由を、振り返ってください。断りにくい状況があったかもしれません。

同じことが起きないよう、事前の説明を変えてください。

その方への対応は、状況によります。全額の返金までは不要でも、何らかの対応が必要な場合があります。

写真や資料で、事前に見込みを示す方法があります。言葉だけより、ずれが減ります。

記録が判断を助ける

争いになったとき、記録が根拠になります。

施術の内容を記録してください。何を、どう行ったか。

聞き取った要望も記録してください。相手が何を求めたか。

説明した内容も記録してください。できないと伝えたこと、注意事項。

写真を残す方法もあります。施術の前と後。ただし、撮影には同意が要ります。

記録がないと、「言った」「言わない」の議論になります。

記録は、自分を守るためだけでなく、正確に対応するために必要です。

感情の扱い

指摘を受けると、動揺します。

反射的に反論しないでください。後で振り返ると、言わなくてよかった言葉が出ています。

その場で感情的になりそうなら、時間を置いてください。「確認させてください」と伝えれば足ります。

感情的な対応は、記録に残ったときに不利になります。

自分を全否定されたと感じる場面もあります。しかし、指摘されているのは施術であって、人格ではありません。

言われたことを、そのまま受け入れる必要もありません。事実を確認したうえで判断してください。

対応が終わった後、振り返ってください。ただし、必要以上に自分を責めないでください。

同じことが起きない形にすることが、最も建設的な対応です。反省だけでは、次も同じことが起きます。

一件の指摘で、すべてを変える必要もありません。他の方には問題なく提供できているなら、その方との相性の問題である場合もあります。

記録を見返して、同じ指摘が繰り返されているかを確認してください。繰り返されているなら、直すべき点があります。

原因の確認からやり直しの提案、返金の検討へ至る順序を示した図
原因の確認からやり直しの提案、返金の検討へ至る順序を示した図

繰り返し求められる場合

同じ方から、繰り返し要求される場合があります。

記録を確認してください。過去に何度、どういう対応をしたか。

原因が同じなら、根本的な問題があります。技術か、説明か、相性か。

こちらに原因がない場合、施術を続けるかの判断が要ります。

対応を断る場合、理由を説明してください。これまでの経緯も含めて伝えます。

一人で判断しないでください。判断に迷う場合、専門家に相談してください。

執拗な要求や、脅迫的な言動がある場合、別の対応が必要です。記録を残し、必要なら警察や弁護士に相談してください。

VANNAでは、顧客ごとに来店の履歴と施術の内容をメモとして残せます。過去の対応も記録できるため、繰り返しの要求があった場合に経緯を確認できます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。

返金の処理を管理する機能はありません。会計の処理は、別に行うことになります。この点は把握しておいてください。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。決済を使う場合のStripe決済手数料は店舗負担で別途かかります。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

事前に伝えておく

対応の方針を、あらかじめ示しておく方法があります。

やり直しの条件を掲示する形です。期間、対象となる場合。

ただし、書いてあるから応じない、という運用はできません。状況によって判断が要ります。

書く場合、条件を明確にしてください。曖昧な書き方だと、解釈が分かれます。

消費者との契約に関わる内容は、一方的に不利な条件を定めても、有効性が問題になる場合があります。

事前に伝える最大の価値は、期待を調整することです。何ができて、何ができないか。

施術の前に、仕上がりの見込みを伝えてください。これが最も効きます。

スタッフがいる場合

対応の基準を、共有してください。

その場で判断できる範囲を決めてください。判断できない場合、誰に確認するか。

スタッフが一人で抱えないようにしてください。責められる場面は、精神的な負担が大きくなります。

対応した内容を、必ず共有してください。次に同じ方が来たときに必要です。

スタッフの技術に問題があった場合、その方を責める前に、教える側の責任を考えてください。

お客様の前で、スタッフを叱らないでください。見ている側も、居心地が悪くなります。

原因を確認し、同じことが起きない形にしてください。個人の問題として終わらせないでください。

決めておくこと内容
判断の範囲その場で決めてよい範囲
確認先判断できない場合の相談相手
記録対応した内容を必ず残す
共有次に同じ方が来たときのため

起きにくくする

対応の前に、起きる回数を減らせます。

施術の前に、仕上がりの見込みを伝えてください。期待と結果のずれが、最大の原因です。

写真や資料を使ってください。言葉だけでは、想像が一致しません。

一度でどこまで変わるかを伝えてください。複数回が必要なら、先に言ってください。

できないことを、先に伝えてください。後から言うと、言い訳に聞こえます。

途中で確認してください。仕上がってから違うと言われるより、途中のほうが直せます。

最後に一緒に確認してください。その場で気づけば、すぐ対応できます。

帰ってから気づくより、店にいる間に分かるほうが、双方にとって負担が小さくなります。

場面やること
施術の前仕上がりの見込みを写真で示す
施術の途中状態を確認する
施術の後一緒に確認する
会計の前気になる点がないか聞く

記録の保存期間

対応の記録を、いつまで残すかを決めてください。

問題が起きてから、時間が経って連絡が来る場合があります。

一定期間は残してください。判断に迷う場合、専門家に確認してください。

保存する場所を決めてください。すぐに探せない記録は、ないのと同じです。

個人の情報を含むため、保管には注意が要ります。誰でも見られる状態にしないでください。

不要になった記録は、適切に処分してください。そのままごみとして捨てないでください。

電子で保存する場合、消えないよう別に控えを取ってください。

保管の期間を決めたら、その運用を続けてください。途中で変えると、記録が不揃いになります。

よくある質問

やり直しは無料で応じるべきですか

技術上の不備がある場合、やり直す判断が自然です。要望どおりに仕上げたが気に入らなかった場合は、扱いが違います。期間も決めてください。時間が経つほど、原因の特定が難しくなります。

その場でどう対応しますか

まず話を聞き、何が違うのかを具体的に確認してください。その場で結論を出さない判断もあります。謝罪と、責任を認めることを分けてください。

返金すべきですか

やり直しで解決できるなら、まずそちらを提案してください。全額か一部かも判断が要ります。安易に返金すると、同じ要求が繰り返される場合があります。

明らかにこちらの不備の場合は

速やかに対応してください。渋ると、事態が悪化します。原因を確認し、同じことが起きない形にしてください。

もともと無理な要望だった場合は

事前に伝えていたかを確認してください。伝えていなかったなら、説明が足りなかったことになります。写真や資料で見込みを示すと、ずれが減ります。

記録は何を残しますか

施術の内容、聞き取った要望、説明した内容、対応の経緯。記録がないと「言った」「言わない」の議論になります。写真を残す場合、撮影の同意が要ります。

繰り返し要求される場合は

過去の記録を確認してください。原因が同じなら、根本的な問題があります。こちらに原因がない場合、施術を続けるかの判断が要ります。執拗な要求には、警察や弁護士への相談も検討してください。

方針を掲示してよいですか

条件を明確にすれば掲示できます。ただし、書いてあるから応じない、という運用はできません。一方的に不利な条件は、有効性が問題になる場合があります。

スタッフの施術に問題があった場合は

その方を責める前に、教える側の責任を考えてください。お客様の前で叱らないでください。原因を確認し、同じことが起きない形にしてください。

そもそも起きにくくするには

施術の前に仕上がりの見込みを伝え、写真や資料を使ってください。途中で確認し、最後に一緒に確認してください。帰ってから気づくより、店にいる間に分かるほうが負担が小さくなります。

記録はいつまで残しますか

問題が起きてから、時間が経って連絡が来る場合があります。一定期間は残してください。個人の情報を含むため、保管の場所と処分の方法も決めてください。

対応の途中で感情的になりそうです

その場で結論を出さない判断があります。「確認させてください」と伝え、時間を置いてください。感情的な対応は、記録に残ったときに不利になります。

他店でやり直してほしいと言われたら

その費用を負担するかは、状況によります。こちらの不備が明らかなら検討の余地がありますが、金額が分からないまま約束しないでください。

出典

本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理であり、個別の法的助言ではありません。対応の適否は、施術の内容、説明の状況、契約の条件によって判断が変わります。判断に迷う場合、消費生活センターまたは弁護士にご相談ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。