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接客・カウンセリング

待合でのお客様同士のトラブル|店が入る、を原則にする

公開: 2026年8月6日

Summary

待合で起きた摩擦への対応を整理します。お客様同士に解決させない理由、店の都合として入る言い方、件数の多い順番の誤解を仕組みで消す方法、会話が聞こえる問題、常連が初めての方に話しかける場面、子ども連れとにおいの扱い、掲示の書き方、スタッフへ型を渡す方法を扱います。

待合で、常連の方が初めての方に話しかけていました。相手は困った顔をしていました。止めるべきか、迷っているうちに時間が過ぎました。

待合は店が用意した場所ですから、そこで起きたことは店の責任として扱い、お客様同士に解決させないでください。

なお、待合そのものの作り方は待合スペースの設計で扱っています。この記事は、そこで起きた摩擦への対応に絞ります。

店が入る、を原則にする
店が入る、を原則にする

店が入る、を原則にする

最初に決めるのは、ここです。決まっていないと、迷っている時間がいちばん長くなります。

お客様同士で言い合いになると、片方が正しくても、結局どちらも来なくなります。

そして、店が黙っていたという事実は残るものです。「あのとき何も言わなかった」と、後になって言われることになる。

そのため、気づいた時点で入ってください。早いほど、小さく収まります。

なお、どちらが悪いかを決めないでください。裁く形になると、負けたほうが二度と来ません。

入り方の型

同じことを伝えても言い方で結果が変わるため、先に決めておいてください。

まず、店の都合として伝えてください。「席のご案内を変えさせてください」。相手を指さない形です。

そして、動かす対象は場所か時間にしてください。人ではありません。

次に、片方だけを動かさないでください。一方が悪いという合図になります。

なお、その場で理由を説明しないでください。説明すると、話が長くなります。

起きたこと店からの動き
会話が近い、声が大きい席をずらす。飲み物を出す動きに混ぜる
順番で誤解が生じた順番の考え方を全体に説明する
子どもが動き回る保護者へ直接、静かに伝える
通話や動画の音全員に向けた案内として伝える
荷物で席が埋まる「お預かりします」と声をかける

順番の誤解が最も多い

件数ではこれが上位に来ますが、仕組みで消せる部分です。

後から来た方が先に呼ばれると、待っている方には理由が見えません。

そして、実際には理由があります。メニューが違う、担当が違う、予約の時刻が違う。

そのため、待っている方に見える形にしてください。「14時のご予約の方をお呼びしています」と言えば、理由が伝わります。

なお、「すみません、もう少しお待ちください」だけでは足りません。理由が無いためです。

キャンセル待ちを受けている場合は、扱いをキャンセル待ちの扱いで整理しています。

起きたこと別の店からの動き
起きたこと別の店からの動き

会話が聞こえる問題

待合と施術席が近い店では、程度の差はあっても起こります。

自分の話が聞こえていると分かると、次から話されなくなります。

そして、他の方の話もこちらに聞こえてくる。聞きたくない内容が耳に入る、という状態です。

そのため、音を足してください。無音の店では、小さな声も届きます。

なお、席の間隔を空けられない店では、向きを変えるだけでも変わります。正面が向き合う配置を避けてください。

会話そのものの組み立ては、サロンでの会話の設計で扱っています。

常連が新規に話しかける場合

放置しないでください。店にとっての損失が、いちばん大きくなる場面です。

常連の方に悪意はなく、多くの場合は場を和ませようとしています。

一方、初めての方には逃げ場がありません。答えないと感じが悪くなる、と考えます。

そのため、店が会話に入ってください。間に入って、話題を店側に引き取ります。

なお、常連の方を注意しないでください。その場で恥をかかせると、関係が切れます。

続くようなら、時間帯を分ける形にしてください。予約を取る段階で調整できます。

距離の取り方はお客様との距離の設計でも整理しています。

子ども連れの場面

伝える相手は保護者にしてください。子どもに直接言わないでください。

子どもに注意すると保護者が責められたと感じるため、次から来店されなくなります。

そして、伝える相手は保護者です。「お足元が滑りやすいので、お近くでお願いできますか」。

なお、他のお客様から苦情が出たと伝えないでください。誰が言ったかを探す動きが始まります。

方針そのものはお子様連れの受け入れで整理しています。

摩擦は待つ時間に比例する
摩擦は待つ時間に比例する

においの問題

伝えにくいため後回しになりがちですが、個人ではなく店の問題として扱ってください。

香水やたばこのにおいは、本人には分かりません。指摘は届きにくく、傷つきます。

そのため、個人に伝えないでください。空気の入れ替えと、席の配置で対応します。

そして、店側のにおいも確認してください。薬剤のにおいは、慣れた側には分かりません。

なお、掲示で「香水はご遠慮ください」と書くと、該当する方が来店しにくくなります。効果と損失を比べてください。

体調が優れない方がいる場合

これは摩擦ではなく安全の話になるため、ほかより優先してください。

顔色が悪い、座っていられない、という状態なら、順番を先にしてください。他の方には、店から説明します。

そして、説明のときに理由を言わないでください。「ご案内の順番を変えさせていただきます」で足ります。

なお、待合で横になれる場所は多くの店にありません。無理に留めるより、日を改める提案のほうが親切です。

さらに、高齢の方には、立って待つ状況を作らないでください。席が埋まっているなら、時間をずらす形で受けてください。

相席をお願いする場合

狭い店では避けられませんので、頼み方を決めておいてください。

黙って並べないでください。「隣、よろしいでしょうか」と一言あるかどうかで、印象が変わります。

そして、断られたら引いてください。理由を聞かないでください。

次に、荷物の置き場所を先に示してください。荷物の行き場が無いと、隣の席に置くことになります。

なお、相席が続くようなら、席の数ではなく枠の取り方を見てください。同じ時間に集めすぎている可能性があります。

掲示の書き方

貼れば解決する、とはなりません。書き方によって、届き方が変わります。

禁止を並べると、店の印象が硬くなります。読む相手は、ほとんどが守っている方です。

そして、「〜しないでください」より「〜にご協力ください」のほうが届きます。

さらに、数を絞ってください。5つ以上並ぶと、読まれません。

なお、起きていないことを先回りして貼らないでください。実際に起きたものだけにしてください。

待合が無い店の場合

個人店や自宅サロンでは、そもそも待つ場所がないため、別の設計が要ります。

前の方と次の方が、玄関で顔を合わせる形になります。ここが摩擦の中心です。

そのため、枠と枠の間を空けてください。10分あれば、重なりません。

そして、押したときに連絡できる形にしてください。着く前に分かれば、外で時間を潰していただけます。

なお、自宅サロンでは、生活の空間が見える点も関わります。扱いは自宅サロンの住所とプライバシーで整理しています。

起きた後に、何を変えるか

対応で終わらせないでください。1件ずつ処理していると、同じことがいつまでも続きます。

同じ時間帯に起きているなら、枠の問題です。その時間の同時受け入れ数を減らしてください。

同じ組み合わせで起きているなら、予約の段階で分けてください。時間帯をずらせば、顔を合わせません。

そして、席の配置で起きているなら、向きか間隔を変えてください。1つ動かすだけで消える場合があります。

なお、記録が無いと、どれか分かりません。対応した日と内容を、短くて構わないので残してください。

見るところ変えること
同じ時間帯に集中その枠の同時受け入れ数を減らす
同じ組み合わせ予約の段階で時間帯を分ける
同じ席の並び向きか間隔を変える
待ち時間が長い日施術時間の見積もりを見直す

スタッフへの伝え方

判断そのものを任せると動けなくなるため、型を渡してください。

「気づいたら入る」を、まず伝えてください。様子を見る、を選ばせないでください。

そして、言い方は定型で用意しておく。その場で考えると、それだけ遅れます。

次に、収まらなければ責任者を呼ぶ形にしてください。1人で抱えさせないでください。

なお、対応した後は記録に残してください。同じことが繰り返されるなら、配置か時間帯の問題です。

VANNAでできること

VANNAでは、予約の時刻と担当がカレンダー上で並ぶため、誰をいつ呼ぶかが手元で分かります。順番の誤解は、案内する側が把握できていないときに起こります。カレンダー予約はMaxプランの機能です。来店前のメールリマインドは全プランで使えます。顧客の記録には、待合で起きたことをメモとして残せます。

一方で、待合の混雑そのものを解消する機能はありません。枠の取り方や席の配置は、店側で調整することになります。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

起きにくくする

対応を決めたら、次は入り口です。長い目では、ここがいちばん効きます。

待つ時間そのものを短くしてください。摩擦は、待つ時間に比例して増えます。

そして、枠の詰め方を見てください。施術が押すと、待合に人が溜まります。

さらに、同時に待つ人数の上限を考えてください。席の数を超えると、立って待つ方が出ます。

なお、待つ時間が読めるようにしてください。「あと15分ほどです」と言えるだけで、苦情は減ります。

写真や動画を撮られる場合

近年、増えている場面ですから、基準を先に決めてください。

自分の仕上がりを撮る分には問題にならず、実際に多くの方が撮られます。

一方、待合や他のお客様が写ると、別の話になります。写った側は、同意していません。

そのため、店の基準を1つ持ってください。「ご自身の分は撮っていただけます。他のお客様が写らないようお願いします」。

そして、掲示ではなく、その場で伝えるほうが届きます。掲示は、撮ろうとする瞬間には読まれません。

なお、こちらが撮る場合も同じです。店の投稿に他の方が写らないよう、角度を決めてください。

苦情として言われた場合

その場で終わらせないでください。ここからは、申し出への対応に切り替えます。

まず、言ってくださったことに対して受け止めてください。言うほうにも負担があります。

そして、その場で相手を特定しないでください。「あの方ですね」と言うと、話が広がります。

次に、店として何を変えるかを伝えてください。「席の配置を見直します」で構いません。

申し出への初動はサロンのクレーム対応で扱っています。

一度きりか、繰り返しかを見分ける

どちらなのかで対応の重さが変わるため、混ぜないでください。

一度きりならその場の対応で終わらせてよく、仕組みまで戻す必要はありません。

一方、同じ方が関わる形で繰り返されるなら、予約の段階で分けてください。時間帯をずらせば、顔を合わせません。

そして、特定の方が原因だと分かっても、その方を責めないでください。多くの場合、本人に自覚がありません。

なお、判断には記録が要ります。1件ずつ覚えておくことは、できません。

今日やる一つ

「気づいたら入る」を、スタッフに1度だけ言葉で伝えてください。多くの店で、待合の摩擦は判断の遅れで大きくなっています。入ってよいと分かっていれば、その場で動けます。

よくある質問

お客様同士に任せてよいですか

いけません。待合は店が用意した場所です。言い合いになると、どちらも来なくなります。店が黙っていた事実も残ります。気づいた時点で入ってください。

どう入りますか

店の都合として伝えてください。「席のご案内を変えさせてください」。動かす対象は場所か時間にし、人ではありません。片方だけを動かすと、一方が悪いという合図になります。

順番の誤解にはどう対応しますか

理由が見える形にしてください。「14時のご予約の方をお呼びしています」と言えば伝わります。「もう少しお待ちください」だけでは、理由が無いため納得されません。

常連が初めての方に話しかけていたら

店が会話に入り、話題を引き取ってください。常連の方に悪意はありません。その場で注意すると恥をかかせることになります。続くようなら、予約の段階で時間帯を分けてください。

子どもが動き回っている場合は

保護者に伝えてください。子どもに直接言うと、保護者が責められたと感じます。他のお客様から苦情が出たとは伝えないでください。誰が言ったかを探す動きが始まります。

においはどう扱いますか

個人に伝えないでください。本人には分からず、指摘は傷つきます。空気の入れ替えと席の配置で対応します。店側の薬剤のにおいも、あわせて確認してください。

掲示は効きますか

書き方によります。禁止を並べると印象が硬くなり、読む相手はほとんどが守っている方です。数を絞り、実際に起きたことだけにしてください。

スタッフには何を伝えますか

「気づいたら入る」と、定型の言い方を渡してください。様子を見る、を選ばせないでください。収まらなければ責任者を呼ぶ形にし、1人で抱えさせないでください。