サロンのごみと廃棄物の扱い|事業系の区分・刃物や薬剤の分け方・委託業者の選び方
公開: 2026年7月28日最終更新: 2026年8月1日
Summary
事業から出たごみは家庭ごみとは扱いが違います。事業系廃棄物の区分、刃物や血液が付着したものの分け方、薬剤の廃棄、委託業者の選び方、費用と保管の考え方、見落としやすい品目までを整理します。
店から出るごみを、家庭のごみとして出していませんか。
事業として出たごみは、家庭のごみとは扱いが違います。自治体の収集に出せないものがあるため、知らずに出していると指摘を受けます。

家庭のごみと事業のごみは違う
事業活動から出たごみは、事業系の廃棄物として扱われます。
自治体の家庭ごみの収集は、家庭から出るごみを対象としています。ですから事業から出たごみをそこへ出す扱いは、想定されていません。
事業系のごみは、事業者が自ら処理するか、許可を受けた業者に委託して処理することとされています。
処理の費用は、事業者の負担です。家庭ごみと違い、量に応じた費用がかかるためです。
自宅で営業している場合も、事業から出た分は事業系として扱われます。ただし生活のごみと混ざりやすいため、注意が要ります。
| 区分 | 扱い |
|---|---|
| 家庭から出るごみ | 自治体の収集 |
| 事業から出るごみ | 事業者が処理。許可業者への委託が基本 |
| 自宅で営業 | 事業から出た分は事業系 |
なお自治体によって、運用が異なります。少量であれば、一定の条件で自治体の収集を利用できる場合もあります。ですから営業する場所の自治体に、確認してください。
出るものを分けて把握する
まず、店から何が出ているかを書き出してください。
紙やビニールの包装、使い捨ての用品、タオルの洗濯で出るもの。これらは、可燃のものが中心です。
薬剤の容器、ボトル、缶。これらは、素材ごとに分けます。
使用済みの薬剤そのもの。液体をそのまま流すことには、制限があります。
刃物や針。カミソリの刃、まつげエクステで使う道具の一部。これらは切創のおそれがあるため、分けて扱ってください。
髪の毛、爪。多量に出る場合は、まとめ方と出し方を業者に確認してください。
血液が付着したもの。感染のおそれがあるため、分けて扱う必要があります。
分けて扱うべきもの
すべてを同じ袋に、入れないでください。分けるべきものが、あるためです。
刃物や針は、貫通しない容器に入れてください。袋のまま出すと、収集する人が怪我をするためです。専用の容器を用意するか、硬い容器で代用します。
血液が付着したものは、別に扱ってください。感染のおそれがある廃棄物として、扱いが定められている場合があるためです。取り扱う業者に、確認してください。
薬剤は、種類によって扱いが違います。ですから容器に記載された廃棄の方法を、確認してください。分からない場合は、購入した先に問い合わせます。
液体をそのまま排水に流すことには、水質の規制がかかる場合があります。少量なら問題ないとされるものもありますが、確認せずに流さないことです。
電池や蛍光管も、通常のごみと分けます。自治体の区分に、従ってください。

委託する業者を決める
事業系のごみを継続して出すなら、業者との契約が要ります。
まず、許可を持っているかを確認してください。営業する自治体の許可を受けた業者である必要が、あるためです。
契約の形も、確認します。収集の頻度、1回あたりの費用、袋やコンテナの用意。
取り扱う品目も、確認してください。すべてを1社で引き受けるとは、限らないためです。刃物や薬剤の扱いは、別になることがあります。
料金の形も、確認してください。量に応じるのか、それとも定額なのか。出る量が少ない店では、定額だと割高になるためです。
近隣の同業に聞くのが、早い方法です。同じ地域で営業している店は、同じ業者を使っていることが多いためです。
自治体に問い合わせることで、許可を持つ業者の一覧を案内される場合もあります。
費用を見込んでおく
処理の費用は、営業を続ける限り毎月かかります。
ですから開業の計画に、入れてください。見落とされやすい、項目です。
出る量を減らすことで、費用も減ります。包装の少ない仕入れ、使い捨てを減らす運用。これらは、費用に直結します。
タオルを使い捨てにするか、洗って使うか。これは洗濯の費用と廃棄の費用の両方で、比べてください。
まとめて出すことで、安くなる場合もあります。収集の頻度を減らせるなら、保管の場所と相談してください。
ただし保管が長くなると、臭いや衛生の問題が出ます。特に髪の毛や薬剤が付着したものは、早めに出してください。
| 減らす方法 | 注意点 |
|---|---|
| 包装の少ない仕入れ | 単価と比べる |
| 使い捨てを減らす | 洗濯の費用と比べる |
| 収集の頻度を下げる | 保管の場所と衛生 |
保管の場所を決める
出す日まで置いておく場所も、要ります。
店内に置く場合は、お客様の目に触れない場所にしてください。施術のスペースから見える位置は、避けます。
臭いへの対策も、要ります。薬剤や髪の毛は、時間が経つと臭いが出るためです。蓋のある容器を、使ってください。
店外に置く場合は、持ち去りや動物による散乱への対策が要ります。
集合住宅の一部で営業している場合は、共用のごみ置き場を使ってよいかを確認してください。事業のごみを出せない場所が、あるためです。
賃貸の物件では、契約書にごみの扱いが定められていることもあります。ですから契約前に、確認してください。
自宅で営業する場合は、生活のごみと事業のごみを分けて置いてください。混ざると、どちらとして出すべきかが分からなくなるためです。

記録を残す
委託して処理する場合は、記録が残る仕組みがあります。
産業廃棄物にあたるものを委託する場合、管理票による記録が求められます。何を、いつ、どれだけ、誰に渡したか。
ただしすべてのごみが、産業廃棄物にあたるわけではありません。何が該当するかは、種類によって分かれます。ですから委託する業者に、確認してください。
契約書も、保管してください。業者との契約は、書面で残す必要があるとされているためです。
これらの記録は、一定の期間の保存が求められる場合もあります。ですからまとめて保管する場所を、決めてください。
記録は、後で確認を受けたときに必要になります。日々の営業では使いませんが、なくなると説明できないためです。
VANNAでは、日々の業務の記録は残せますが、廃棄物の処理を管理する機能はありません。契約書と管理票は、紙かファイルで別に保管することになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。決済を使う場合のStripe決済手数料は店舗負担で別途かかります。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
スタッフと共有する
分別の方法は、決めただけでは守られません。
ですから置き場所に、表示をしてください。何をどこに入れるかが、見て分かる状態にします。
刃物の扱いは、特に共有してください。怪我に、つながるためです。どの容器に入れるかを、明確にします。
出す日と出す場所も、共有してください。担当を決めるか、当番にするか。誰の役割か決まっていないと、溜まるためです。
新しく入った人には、最初に伝えてください。前の職場と方法が違うことが、あるためです。
分からないものが出たときの相談先も、決めておきます。判断できずにとりあえず可燃に入れる状態を、避けるためです。
年に一度、方法を見直してください。使う商材が変われば、出るものも変わるためです。新しい機器を入れたときやメニューを増やしたときも、見直しの機会になります。
守られていない状態を見つけたら、責める前に理由を聞いてください。表示が分かりにくい、容器が遠い、そもそも聞いていない。仕組みの問題であることが、多いためです。
見落としやすいもの
日常の営業では、意識されにくいものもあります。
一つは、使わなくなった機器。大きなものは、通常の収集では出せません。処分の方法を、確認してください。
二つ目は、期限が過ぎた商材。販売用の商品や、使わなくなった薬剤です。捨て方を、確認してください。
三つ目は、什器や家具。入れ替えのときにまとめて出るため、事前の手配が要ります。
四つ目は、パソコンや周辺の機器。区分が別に定められている場合が、あります。
そして、段ボール。量が多くなりやすく、まとめて出す場合の方法が別になることがあります。
これらは頻繁には出ませんが、出たときに困ります。あらかじめ確認しておくことで、慌てずに済みます。
| 見落としやすいもの | 確認すること |
|---|---|
| 使わなくなった機器 | 大きなものの処分方法 |
| 期限切れの商材 | 薬剤ごとの捨て方 |
| 什器・家具 | 入れ替え時の処分 |
| パソコン・周辺機器 | 別の区分の有無 |
| 段ボール | まとめて出す方法 |
開業のときに確認すること
始める前に済ませておくことで、後で慌てずに済みます。
まず自治体の窓口に、事業系のごみの出し方を確認してください。担当は、環境や清掃の部署です。
物件の契約でごみの扱いがどうなっているかも、確認します。共用の置き場が使えるか、業者の指定があるか。
業者と契約する場合は、開店に間に合うよう手配してください。開店してから探すと、その間のごみが行き場を失うためです。
出る量も、見込んでおきます。1日の来店数から、おおよその量が推測できるためです。
保管の場所は、内装の計画に入れてください。後から置き場を作ろうとすると、収まる場所がないためです。
刃物用の容器や分別のための入れ物も、用意してください。開店してから買いに行くと、その間の運用が定まらないためです。
| 開業前に済ませること | 相手 |
|---|---|
| 事業系ごみの出し方 | 自治体の窓口 |
| 物件でのごみの扱い | 貸主・管理会社 |
| 収集の契約 | 許可を持つ業者 |
| 保管の場所 | 内装の計画に含める |
減らす工夫
出る量が減ることで、費用も手間も減ります。
まず、仕入れの単位を見直してください。小分けの包装が多いと、その分だけごみが出るためです。
詰め替えのある商材を選ぶ方法も、あります。容器を繰り返し使うことで、出る量が減ります。
使い捨てと洗って使うものも、比べてください。タオル、シート、器具のカバー。廃棄の費用と洗濯の費用の両方で、判断します。
段ボールは、まとめて出す方法を確認してください。かさばるため、量が多いと保管の場所を取るためです。
販売用の商品は、売れ残ると廃棄になります。ですから仕入れる量を、実績に合わせてください。
期限のある商材は、期限の近いものから使う運用にしてください。奥に古いものが残ると、そのまま廃棄になるためです。
これらは費用の削減としては小さく見えますが、毎月続くため年で見ると差が出ます。
よくある質問
店のごみを家庭ごみとして出せますか
事業から出たごみは、家庭ごみの収集の対象として想定されていません。事業者が処理するか、許可を受けた業者に委託することとされています。自治体によって運用が異なるため、営業する場所の自治体に確認してください。
自宅で営業している場合も同じですか
事業から出た分は事業系として扱われます。生活のごみと混ざりやすいため、置き場所を分けてください。
業者はどう選びますか
営業する自治体の許可を持っているかを確認してください。収集の頻度、費用の形、取り扱う品目も確認します。近隣の同業に聞くか、自治体に問い合わせると業者の情報が得られます。
カミソリの刃はどう捨てますか
貫通しない容器に入れてください。袋のまま出すと、収集する人が怪我をします。専用の容器を用意するか、硬い容器で代用してください。
薬剤はそのまま流してよいですか
種類によります。液体を排水に流すことには規制がかかる場合があります。容器の記載を確認し、分からない場合は購入した先に問い合わせてください。
血液が付着したものはどうしますか
感染のおそれがある廃棄物として、扱いが定められている場合があります。通常のごみと分け、取り扱う業者に確認してください。
費用はどれくらいかかりますか
出る量と契約の形によります。量に応じる形と定額の形があり、出る量が少ない店では定額が割高になることがあります。開業の計画に入れておいてください。
記録は必要ですか
産業廃棄物にあたるものを委託する場合、管理票による記録が求められます。契約書も書面で残す必要があるとされています。一定期間の保存が求められる場合があるため、保管の場所を決めてください。
使わなくなった機器はどうしますか
大きなものは通常の収集では出せません。処分の方法を、業者か自治体に確認してください。什器やパソコンも、区分が別に定められている場合があります。
開業のときに何を確認すればよいですか
自治体の窓口に事業系ごみの出し方を、貸主か管理会社に物件でのごみの扱いを確認してください。業者との契約は開店に間に合うよう手配し、保管の場所は内装の計画に入れてください。
出る量を減らすには
仕入れの単位、詰め替えのある商材、使い捨てと洗って使うものの比較。段ボールのまとめ方や、期限の近い商材から使う運用も効きます。毎月続くため、年で見ると差が出ます。
出典
本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。廃棄物の区分や処理の方法は自治体によって運用が異なり、出るものの内容によっても判断が変わります。営業する場所の自治体および委託する業者にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。



