ヘアドネーションを受けるか|条件は団体ごとに違う
公開: 2026年8月4日
Summary
寄付用のカットを扱う方法を整理します。店が決める3つ(受けるか・料金・送る作業)、条件が団体ごとに違うこと、予約時の確認、切る前の手順、宣伝としての扱いの注意、断り方、子どもが希望する場合、伸ばしている期間の付き合い方を扱います。
「髪を寄付したいので、切ってください」と言われました。長さの条件も、束ね方も、その場では分かりませんでした。
寄付を扱うかどうかは、店が決められます。ただし受けるなら、事前の確認が要ります。

店が決めることは3つ
まず、扱う範囲を決めてください。ここが曖昧だと、当日に困ります。
一つは、受けるかどうか。すべての店が対応する必要は、ありません。手順を知らないまま受けると、条件を満たさない切り方をしてしまいます。
二つ目は、料金です。通常のカットと同じにするか、割引するか、無償にするか。それぞれに理由があります。
三つ目は、送る作業をどこまで担うか。切って渡すまでか、束ねるところまでか、こちらから送るところまでか。
| 決めること | 選択肢 |
|---|---|
| 受けるか | 受ける / 受けない |
| 料金 | 通常 / 割引 / 無償 |
| 送る作業 | 本人が送る / 店が束ねる / 店が送る |
| 対応する団体 | 特定の1つ / 本人の希望に合わせる |
条件は団体ごとに違う
最も重要な点です。受け入れの条件は、団体によって異なります。
長さの下限、髪の状態、束ね方、送る方法。これらが団体ごとに違うため、「一般的にはこう」という説明ができません。
だから、本人が送り先を決めてから切ってください。先に切ってしまうと、条件に合わず使えない場面が起きます。
団体の案内は、その団体が公開しています。最新の条件は必ずそちらで確認してください。こちらが記憶で答えると、古い情報になっている場合があります。
予約の段階で確認する
当日に「どこに送りますか」と聞くのでは、遅くなります。予約の入口で確認してください。
予約の画面に、一言添える方法があります。「寄付をご希望の方は、送り先の団体とその条件を事前にご確認ください」。これだけで、当日の確認が短くなります。
所要の時間も、通常より長めに見てください。束ねる作業と、条件を確認する時間が加わります。
初めて受ける場合は、その旨も伝えてください。「当店では初めてのため、条件を一緒に確認させていただきます」と言えば、無理に取り繕う必要がありません。

切る前にやること
作業の順序が、結果を決めます。切ってからでは、戻せません。
まず、長さを測ってください。団体の条件を満たすかを、切る前に確認するためです。ここで足りなければ、伸ばしてからの来店を提案する判断もあります。
次に、束ね方を確認してください。多くの場合、複数の束に分けて縛る形が求められます。ゴムの位置と本数が、条件に含まれることもある。
乾いた状態で切るか濡れた状態かも、団体によって指定があります。ここも、事前の確認が要ります。
最後に、本人の希望も聞いてください。寄付の後にどういう髪型にするか。ここを決めずに切ると、仕上がりで困ります。
料金の考え方
無償にする店も、通常どおりいただく店もあります。どちらも成り立ちます。
無償にするなら、その理由を持ってください。社会への貢献として位置づける、あるいは新規の来店につながると考える。理由がないと、続きません。
通常どおりいただくなら、それも説明できます。切る作業と束ねる作業には、時間がかかります。むしろ通常より長くなる場面もあります。
割引にする場合も、範囲を決めてください。カットだけか、その日のすべてか。曖昧にすると、人によって扱いが変わります。
いずれにしても、予約の段階で示してください。当日に知ると、そこで印象が決まるためです。料金表の作り方は、サロンのメニュー表の作り方で整理しています。
送る作業をどこまで担うか
ここも、決めておいてください。担う範囲が広いほど、手間と責任が増えるためです。
本人が送る形が、最も軽くなります。束ねて渡し、そこから先は本人にお任せする形です。
店が送る場合、送料の負担と、届かなかったときの扱いが問題になります。追跡できる方法で送るなど、決めておいてください。
まとめて送る形にする店も、あります。一定数が溜まってから送る形です。ただし、預かっている間の保管が必要になります。

宣伝としての扱いに注意する
集客の材料にする場合、書き方に注意が要ります。ここは判断が分かれる領域です。
「寄付に協力しています」という事実の説明は、書けます。一方で、団体の名前を出す場合は、その団体の許諾が要ることがあります。
寄付そのものを強く打ち出すと、来店の動機を誤って伝える場面もあります。あくまで施術の一部として扱ってください。
写真を載せる場合も、同意が要ります。切る前と後の写真は、通常の施術より個人が特定されやすくなります。同意の取り方は、サロンの写真と同意で整理しています。
断る場合の伝え方
受けないと決めた店も、あります。その場合の伝え方を用意してください。
理由を説明すれば、多くの方は理解されます。「条件を満たす切り方に自信がないため、対応している店をご案内します」という形です。
近隣で対応している店を、把握しておく方法もあります。断るだけより、印象が残るためです。
ホームページに書いておけば、問い合わせのたびに断る場面が減ります。「寄付用のカットは承っておりません」と一行あるだけで、違うはずです。
記録に残す
受けた場合は、記録を残してください。次回の来店に、使えるためです。
いつ、どのくらいの長さを切ったか。どの団体へ送ったか。本人が覚えていない場合も、あります。
寄付の後は、髪型が大きく変わります。その方の好みも、変わる場面がある。次回のカウンセリングで、この記録が役に立ちます。
記録の残し方は、カラー履歴の記録の残し方で整理しています。項目を増やしすぎず、必要な分だけ残してください。
スタッフがいる場合
誰が受けるかを、決めてください。手順を知らない人が受けると、条件を満たさない切り方になります。
対応の手順を、紙1枚にしてください。予約時の確認、切る前の測定、束ね方、送る作業。この4つを書きます。
初めて受ける人には、責任者が付いてください。1回目を一緒にやれば、次から任せられます。
料金の扱いも、統一してください。人によって無償にしたりしなかったりすると、それが伝わるためです。
| 決めること | 内容 |
|---|---|
| 受ける人 | 手順を知っている人に限る |
| 手順 | 予約時の確認・測定・束ね方・送る作業 |
| 初回 | 責任者が付いて一緒にやる |
| 料金 | 全員で統一する |
伸ばしている期間の付き合い
寄付を決めた方は、長い期間をかけて伸ばします。ここに、店として関われる場面があるためです。
伸ばす間も、手入れは要ります。毛先が傷んだままだと、条件を満たさない場合があるためです。定期的に整える来店が、そのまま定着につながります。
ただし、切りすぎないでください。伸ばしている目的があるため、通常のカットとは提案が変わります。「いつ頃までに何センチ」という目標を、記録に残しておいてください。
途中で気が変わることも、あります。そのときに責める必要は、ありません。目的が変わったなら、そこから通常の提案に戻します。
予約が重なる時期
寄付を目的とした来店は、時期が偏る場面があります。ここも知っておいてください。
長期の休みの前後に、集まる傾向があります。学校の休みに合わせて切る方が、多いためです。
所要が通常より長いため、その時期に何件受けられるかを決めておいてください。決めていないと、他の予約を圧迫するためです。
繁忙の日と重なるなら、別の日を提案する形もあります。「この日は枠が長く取れます」と具体を出せば、動いていただけます。枠の考え方は、サロンの予約枠の配分で整理しています。
寄付以外の理由も聞く
長い髪を切る場面には、寄付とは別の背景があることもあります。ここは踏み込みすぎないでください。
治療の前に切る方、生活の変化で切る方。事情はさまざまです。こちらから理由を尋ねる必要は、ありません。
話されたなら、聞くだけで足ります。励ましや助言を、こちらから足さないでください。求められていない場面が多くあります。
必要なのは、その日の施術を丁寧に行うことです。会話の距離の取り方は、サロンの会話が苦手でも困らないで整理しています。
VANNAでできること
VANNAでは、メニューを分けて設定でき、所要の時間も個別に決められます。寄付用のカットを別のメニューにしておけば予約の段階で分かり、枠も長めに確保できる形です。予約の画面には注意事項を掲載でき、事前の確認を促せます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。
一方で団体の条件を調べたり、送る作業を支援したりする機能は、ありません。手順の運用は、店で行うことになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
子どもが希望する場合
年齢が低い方からの希望も、あります。ここは確認が増えます。
保護者の同意を、必ず確認してください。本人の意思だけで進めると、後で問題になります。同伴していただく形が、確実になります。
学校の規則も、確認の対象です。大きく髪型が変わるため、後から困る場面があります。ただし、こちらが判断する立場ではありません。
切った後の変化に、本人が驚く場面もあります。鏡で長さを示しながら、どうなるかを先に伝えてください。
髪の状態による判断
条件を満たしていても、状態によっては使えない場合があります。ここも団体の定めによります。
薬剤の履歴が問われる場合が、あります。カラーやパーマの有無、ブリーチの履歴。条件はそれぞれ違うため、団体の案内で確認してください。
こちらが「使えます」と断定しないでください。判断するのは、受け取る側です。「条件を確認してから切りましょう」が、正確な言い方になります。
満たさない場合も、寄付以外の選択があります。長さを変えるだけでも、気持ちの区切りにはなります。無理に条件へ合わせようとしないでください。
続けるかどうかを見直す
一度始めたら固定、ではありません。年に一度は、続けるかを判断してください。
件数と、かかった時間を確認してください。無償にしている場合、その分の売上を諦めていることになります。
団体の条件が変わることも、あります。前と同じつもりで受けると、条件を満たさない場面が起きます。年に一度は、最新の案内を見てください。
やめる判断をしても、構いません。その場合は、ホームページの記載も同時に直してください。書いたまま受けない状態が、最も困らせます。
今日やる一つ
「寄付用のカットを受けるか」を、いま決めてください。受けるなら、対応する団体を1つ調べて条件を印刷します。受けないなら、その旨をホームページに一行足してください。
よくある質問
寄付用のカットは受けるべきですか
すべての店が対応する必要はありません。手順を知らないまま受けると、条件を満たさない切り方になります。受けないなら、その旨を書いておくと問い合わせのたびに断る場面が減ります。
条件は決まっているのですか
団体によって異なります。長さの下限、髪の状態、束ね方、送る方法。すべて違うため、本人が送り先を決めてから切ってください。最新の条件は、その団体の案内で確認します。
切る前に何をしますか
長さを測って条件を満たすか確認し、束ね方を確認します。乾いた状態か濡れた状態かも団体の指定があります。そのうえで、寄付の後にどういう髪型にするかを聞いてください。
料金はどうしますか
無償・割引・通常のいずれも成り立ちます。無償にするなら理由を持ってください。通常どおりいただくのも説明できます。切る作業と束ねる作業で、むしろ長くなる場面もあります。
送るのは誰ですか
本人が送る形が最も軽くなります。店が送るなら、送料の負担と届かなかったときの扱いを決めてください。まとめて送る形にするなら、預かっている間の保管が必要です。
宣伝に使ってよいですか
「協力しています」という事実の説明は書けます。ただし団体の名前を出す場合は許諾が要ることがあります。写真を載せる場合も、通常の施術より個人が特定されやすくなります。
子どもが希望した場合は
保護者の同意を必ず確認してください。同伴していただく形が確実です。切った後の変化に本人が驚く場面もあるため、鏡で長さを示しながら先に伝えてください。
カラーをしていても寄付できますか
団体の定めによります。こちらが「使えます」と断定しないでください。判断するのは受け取る側です。「条件を確認してから切りましょう」が正確な言い方になります。
伸ばしている間はどう関わりますか
毛先が傷んだままだと条件を満たさない場合があるため、定期的に整える来店が要ります。ただし切りすぎないでください。「いつ頃までに何センチ」という目標を記録に残しておくと、提案がぶれません。
予約が集中する時期はありますか
長期の休みの前後に集まる傾向があります。所要が通常より長いため、その時期に何件受けられるかを決めておいてください。繁忙の日と重なるなら、別の日を提案する形もあります。
切る理由は聞くべきですか
こちらから尋ねる必要はありません。治療の前や生活の変化など、事情はさまざまです。話されたなら聞くだけで足り、励ましや助言をこちらから足さないでください。
一度始めたら続けるべきですか
年に一度、件数とかかった時間を確認して判断してください。団体の条件が変わることもあるため、最新の案内も見ます。やめる場合は、ホームページの記載も同時に直してください。



