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多店舗展開・事業承継

2店舗目の人員をどう用意するか|既存店から抜くと、両方が落ちる

公開: 2026年7月29日最終更新: 2026年8月1日

2店舗目の物件を決めてから、人を探し始めた。開店の日までに揃わず、家賃だけが出ていきます。

人員は、物件より先に決めるものです。誰を置くかが決まっていない状態で契約すると、止まります。

2店舗目の人員計画を、開店直後・3〜6か月・採用の期間・育てる場所の四行で整理した図
2店舗目の人員計画を、開店直後・3〜6か月・採用の期間・育てる場所の四行で整理した図

物件より先に決める

これは、順番の問題です。良い物件は待ってくれないので、物件から決めたくなります。ただし、人がいなければ開けられません。誰をどの役割で置くかを決めてから、物件を探してください。決まっていない状態で契約すると、家賃だけが発生します。

必要な人数を先に出す

ここは、具体的に計算してください。席の数、営業の時間、想定の来客数。この三つから、必要な人数が出ます。受付を分けるか施術者が兼ねるかも、決めておきます。開店の直後と軌道に乗った後では、必要な人数が違います。両方の人数を、出してください。

時期人数の考え方
開店直後来客が少ない。最小限で始める
3〜6か月来客に応じて増やす
軌道後席と営業時間から算出した人数
既存店から人を抜く代償を、顧客が離れる・残る人の負担・通勤の条件の三つに整理した図
既存店から人を抜く代償を、顧客が離れる・残る人の負担・通勤の条件の三つに整理した図

開店から満席を前提にしない

これが、最も多い失敗です。軌道に乗った後の人数を開店の日から揃えると、人件費だけが出ていきます。開店の直後は、来客が少ない状態だからです。最小限の人数で始めて、来客に応じて増やしてください。ただし少なすぎると、来店された方を待たせます。その加減は、予約の受付の枠で調整してください。

既存店から抜くか、新しく採るか

方法は、二つあります。一つは、既存店から人を移す形で、すぐに戦力になります。もう一つは新しく採用する形で、既存店の人員が減りません。どちらにも、代償があります。多くの場合、両方を組み合わせることになります。

既存店から抜く場合の影響

ここを、軽く見ないでください。抜いた人が担当していた顧客が、離れる場合があります。残った人の負担も、増えます。既存店の売上が落ちれば、2店舗目を支えられなくなります。抜く人数は、既存店が回る範囲にとどめてください。抜いた分の補充も、同時に進めます。

抜く人の選び方

技術だけで、選ばないでください。新しい場所で判断ができる人が、要ります。既存店の手順を理解していて、それを再現できる人です。ただし指名されている方が多い人を抜くと、既存店の売上が落ちます。本人の意思も、確認してください。通勤の時間が伸びる場合、断られる可能性もあります。

通勤の条件を確認する

ここも、見落とされます。2店舗目の場所によって、通勤の時間が変わるためです。大きく伸びる場合は、本人の生活に影響します。交通費の負担も、変わるでしょう。転勤の可能性について雇うときに説明していたかを、確認してください。説明していない場合、一方的には決められません。

新しく採る場合の期間

こちらは、時間がかかります。募集から採用まで、1か月から3か月。その後に、育てる期間が要ります。開店の3か月から6か月前には、動き始めてください。開店の直前に採用すると、教える時間がありません。求人の出し方は、一人サロンが初めてスタッフを雇うときの求人票の書き方で整理しています。

既存店で先に育てる

これは、有効な方法です。新しく採った人を、まず既存店に入れてください。そこで、手順と雰囲気を覚えてもらいます。開店の時点で、既存の人と一緒に移る形です。新しい店でゼロから教える形は、避けてください。教える人も、開店の準備で忙しくなるためです。

責任者を決める

これも、物件を決める前に決めてください。2店舗目に、誰が責任を持つか。オーナーが常駐するのか、店長を置くのか。決まっていない状態で開けると、その場の判断が滞ります。店長を置く場合の役割は、サロンに店長を置くで整理しています。

オーナーがどちらにいるか決める

両方には、いられません。開店の直後は2店舗目に入る時間が長くなるため、その間は既存店が手薄になります。既存店を任せられる人がいるかを、先に確認してください。いない場合、2店舗目を開ける時期ではありません。

開ける前に決める四項目を、責任者・人数の内訳・既存店の担当・足りない場合の対応に分けた図
開ける前に決める四項目を、責任者・人数の内訳・既存店の担当・足りない場合の対応に分けた図

行き来する時間を計算する

これは、費用として扱ってください。週に何回、どちらの店に入るかを決めます。移動の時間は、売上を生みません。距離が遠いほど、この費用が大きくなります。距離の判断は、2店舗目をどこに出すかで整理しています。

応援に入る仕組みを作る

急な欠勤に、備えてください。片方の店で人が足りない日は、必ず出ます。行き来できる距離なら、応援に入る形が作れます。その条件を、先に決めておいてください。移動の時間を労働の時間として扱うかも、決めます。交通費の扱いも、明示してください。

シフトを分けて組む

一体で、組まないでください。店ごとにシフトを組み、応援は例外として扱います。一体で組むと、どちらの店の人員か分からなくなるためです。労働時間の管理も、店ごとに行ってください。組み方は、サロンのシフト作成の基本で整理しています。

人件費を店ごとに分ける

分けないと、数字が読めなくなります。給与をどちらの店の費用とするかを、決めてください。応援に入った分は、入った店の費用にする形が扱いやすくなります。合算すると、どちらの店が赤字か分かりません。月ごとに、店別の人件費を出してください。

既存店の顧客に説明する

抜いた人の担当だった方々には、説明が要ります。担当が変わることを、事前に伝えてください。移った先の店を伝えるかどうかは、判断が分かれます。伝えるとその方が2店舗目へ移る場合があり、伝えないと後から知って不信につながる場合があるためです。方針を決めて、全員に同じ説明をしてください。

求人の出し方を分ける

2つの店で同時に募集する場合の話です。どちらの店の募集かを、明示してください。勤務地が曖昧な求人は、応募が減ります。「将来的に異動の可能性がある」場合は、その旨も書いておきます。書いていないと、後から異動を求められません。

開店の前に一度、全員を集める

これは、やっておく価値があります。両方の店のスタッフを、開店の前に一度集めてください。顔を知っていると、応援に入りやすくなるためです。決めごとの共有も、その場でできます。半日で、足ります。閉店後の時間でも、構いません。

待遇の差を作らない

待遇は、必ず比べられます。同じ役割なら、店が違っても条件を揃えてください。差がある場合は、理由を説明できる形にします。2店舗目のほうが条件が良いと、既存店から不満が出るためです。移動した人だけ手当を付ける場合も、その理由を明示してください。

開店の日に人が足りない場合

ここも、先に決めてください。採用が間に合わない可能性は、常にあります。その場合、営業の時間を短くして開けるか、開店を延ばすか。どちらにするかを、事前に決めておきます。無理な人数で開けると質が落ちて、初期の評価が下がります。

開店の直後の負担

負担は、一時的に重くなります。新しい場所、新しい手順、慣れない客層。その状態が、数か月続くためです。休みを、削らせないでください。無理をさせると、開店から半年で辞められます。休憩の取り方は、サロンの休憩と食事で整理しています。

VANNAでできること

VANNAでは、店舗ごとに予約と顧客の記録を分けて持てるため、どちらの店の実績かを分けて確認できます。管理画面の利用者を複数設定できるため、店ごとの担当者に権限を分けられます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。

シフトを作成したり、人件費を配分したり、採用を支援したりする機能はありません。人員の計画と労務の管理は、別に行うことになります。この点は把握しておいてください。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

物件を探す前に決める四つ

これだけは、決めてください。2店舗目に誰が責任を持つか。既存店から何人抜き、何人を新しく採るか。既存店を誰に任せるか。開店の日に人が足りない場合、どうするか。この四つが決まっていない状態で、契約しないことです。

よくある質問

物件と人員、どちらが先ですか

人員です。良い物件は待ってくれませんが、人がいなければ開けられません。決まっていない状態で契約すると、家賃だけが発生します。

必要な人数はどう出しますか

席の数、営業の時間、想定の来客数から出してください。開店の直後と軌道に乗った後で違うため、両方の人数を出してください。

開店から満席の人数を揃えますか

揃えないでください。開店の直後は来客が少なく、人件費だけが出ます。最小限で始めて、来客に応じて増やしてください。

既存店から抜くか、新しく採るか

多くの場合、両方を組み合わせます。既存店から抜けばすぐ戦力になり、新しく採れば既存店は減りません。どちらにも代償があります。

既存店から抜く影響は

抜いた人の顧客が離れる場合があり、残った人の負担が増えます。既存店の売上が落ちると、2店舗目を支えられなくなります。

誰を抜きますか

技術だけで選ばないでください。手順を理解して再現できる人です。指名の多い人を抜くと、既存店の売上が落ちます。本人の意思も確認してください。

通勤の条件は

大きく伸びる場合、本人の生活に影響します。交通費の負担も変わります。転勤の可能性を雇うときに説明していたかを確認してください。

採用にはどのくらいかかりますか

募集から採用まで1か月から3か月、その後に育てる期間が要ります。開店の3か月から6か月前に動き始めてください。

新しい人はどこで育てますか

まず既存店に入れて、手順と雰囲気を覚えてもらってください。新しい店でゼロから教える形は避けてください。教える人も忙しくなります。

責任者はいつ決めますか

物件を決める前です。オーナーが常駐するのか、店長を置くのか。決まっていないと、開けてから判断が滞ります。

オーナーはどちらにいますか

両方にはいられません。開店の直後は2店舗目に入る時間が長くなり、既存店が手薄になります。任せられる人がいるかを先に確認してください。

移動の時間はどう扱いますか

費用として扱ってください。週に何回どちらに入るかを決め、移動の時間が売上を生まないことを計算に入れてください。

応援に入る仕組みは

片方で人が足りない日は必ず出ます。応援に入る条件、移動の時間を労働時間とするか、交通費の扱いを先に決めてください。

シフトは一体で組みますか

店ごとに組み、応援は例外として扱ってください。一体で組むと、どちらの店の人員か分からなくなります。

人件費はどう分けますか

給与をどちらの店の費用とするかを決めてください。応援分は入った店の費用にする形が扱いやすい形です。合算すると赤字が見えません。

既存店の顧客にはどう説明しますか

担当が変わることを事前に伝えてください。移った先を伝えるかどうかは判断が要ります。方針を決めて、全員に同じ説明をしてください。

求人はどう出しますか

どちらの店の募集かを明示してください。勤務地が曖昧だと応募が減ります。異動の可能性がある場合、その旨も書いてください。

開店の前にすることは

両方の店のスタッフを一度集めてください。顔を知っていると、応援に入りやすくなります。半日で足ります。

待遇に差を付けてよいですか

同じ役割なら、店が違っても条件を揃えてください。2店舗目のほうが良いと、既存店から不満が出ます。差がある場合、理由を明示してください。

開店の日に人が足りなかったら

営業の時間を短くして開けるか、開店を延ばすか。事前に決めてください。無理な人数で開けると、初期の評価が下がります。

開店の直後に気をつけることは

新しい場所と手順で、負担が数か月続きます。休みを削らせないでください。無理をさせると、半年で辞められます。

何人抜いてよいですか

既存店が回る範囲です。抜いた分の補充を、同時に進めてください。

契約の前に決めることは

責任者、既存店から抜く人数と新規採用の人数、既存店を任せる人、人が足りない場合の対応。この四つです。

2店舗目が軌道に乗る前に人を増やしてよいですか

来客に応じて増やしてください。先に増やすと、人件費だけが出ます。予約の受付の枠で、待たせない範囲を調整してください。

出典

本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。必要な人数や配置は、業種、席数、営業時間によって変わります。転勤や労働条件の変更については、社会保険労務士などの専門家にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。