サロンの仕入先との付き合い方|1社に依存しないための分散
公開: 2026年7月28日最終更新: 2026年8月7日
Summary
仕入先を1社に依存することのリスクと、分散の方法を整理します。条件の確認、価格の交渉、担当との関係、新しい先の探し方、正規の流通の確認、発注の手順、取引をやめるときまでを扱います。
1社からしか仕入れていない。担当の方とは長い付き合いで、断りにくい。
関係が良いことと、条件が良いことは別です。そして、1社に依存していると、その1社が止まったとき営業できません。

依存することのリスク
1社に集中している状態には、具体的な問題があります。その会社が扱いをやめれば急に代わりを探すことになり、そうなると条件は悪くなります。他の選択肢がないため、価格の交渉もできず、提示された条件を受けるしかありません。在庫が切れたときも、待つよりありません。災害や物流の停滞で供給が止まる可能性もありますし、担当の方が変わって条件が変わることもあります。
関係が長いほど、見直しにくくなります。この点が、最も大きな問題です。
| 起きること | 影響 |
|---|---|
| 扱いをやめる | 急に代わりを探すことになる |
| 価格の交渉ができない | 提示された条件を受けるしかない |
| 在庫が切れる | 待つしかない |
| 担当が変わる | 条件が変わることがある |
分散する方法
すべてを分ける必要はありません。主に使うものとそうでないものを分け、主力の商材だけ複数の仕入先を持つ形で足ります。同じものを2社から仕入れられる状態にしておけば、片方が止まっても続けられます。少量でも取引を続けてください。まったく取引がないと、急には頼めません。小口で買える先を1つ知っておくと、急に必要になったときに使えます。
在庫を持つ量も、依存の度合いで変わります。1社しかないなら、多めに持つ必要があります。ただし分散には手間がかかり、発注の窓口が増えて管理も煩雑になります。この負担と、比べてください。
条件を確認する
いまの条件が適切かを、定期的に見てください。単価は、同じものが他でいくらで買えるかと比べます。送料の条件も確認してください。いくら以上で無料になるか。支払いの条件、つまり締めと支払いの日、掛けの可否も確認します。最低の発注量も見てください。一定の量を下回ると買えない場合があります。納期は、注文してから届くまでの日数です。不良品が届いた場合に備えて、返品や交換の条件も確認しておいてください。

価格の交渉
条件を変えたい場合、伝える必要があります。年間でどれくらい買っているかという取引の量を示してください。数字があると、話が進みます。他社の条件を把握してから話すことも重要です。根拠がないと、交渉になりません。まとめて発注する形を提案する方法もあります。回数を減らす代わりに、条件を良くする形です。早く支払う代わりに単価を下げる、という提案もできます。
無理を言わないでください。相手の側にも事情があります。断られても、関係を悪くしないでください。次の機会があります。ただし、交渉しないと条件は変わりません。言わなければ、そのままです。
担当の方との関係
人との関係が、取引に影響します。長く付き合うと、急な注文や少量の対応で融通が利く場面があります。新しい商材、他店の動向、業界全体の状況といった情報も得られます。ただし、関係を理由に条件を受け入れないでください。仕事は仕事です。
担当が変わることも想定してください。その方個人との関係だけだと、変わったときに条件も変わるためです。会社としての取引条件を、書面で確認しておいてください。断るときも、丁寧に伝えてください。地域は狭く、評判は伝わります。
| 場面 | 対応 |
|---|---|
| 融通を利かせてもらう | 関係の価値。ただし条件とは分ける |
| 担当が変わる | 会社としての条件を書面で確認 |
| 断る | 丁寧に。地域では評判が伝わる |
なお、支払いでもめた場合の動き方は仕入先との支払いのトラブルで扱っています。
新しい仕入先を探す
いまの取引先だけを見ていると、選択肢が見えません。展示会や業界の催しに行けば、複数の会社を比べられます。同業に、どこから仕入れているか、条件はどうかを聞く方法もあります。通販で買える商材もありますが、正規の流通経路かどうかは確認してください。メーカーに直接問い合わせると、地域の代理店を紹介される場合もあります。
新しい取引を始める前に、小さく試してください。最初から大量に発注しないでください。問い合わせへの返答の早さや納品の正確さといった、対応の速さも確認できます。

商材を変えるときの注意
仕入先を変えると、商材も変わる場合があります。使い慣れたものと感触が違えば、施術の仕上がりも変わります。事前に試してください。いきなり本番で使わないでください。仕上がりや感触に影響するなら、お客様にも事前に伝えるべきです。在庫が残っている場合は、使い切ってから切り替えてください。新しいものが合わない場合もあるため、戻す可能性も残しておいてください。
記録も残してください。いつ、何から何に変えたか。仕上がりが変わったときに、原因を追えます。
VANNAでできること
VANNAでは、施術の記録にメモを残せます。使った商材を記録しておくと、変更の前後で比べられます。顧客ごとに記録が残るため、その方に合っていたかも確認できます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。
在庫や仕入れを管理する機能はありません。発注と在庫の管理は、別に行うことになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。決済を使う場合のStripe決済手数料は店舗負担で別途かかります。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
支払いの管理
取引先が増えると、支払いの管理が煩雑になります。締めと支払いの日は取引先ごとに違うため、一覧にしてください。引き落としの日も把握が要ります。残高が足りないと、取引に影響します。金額の誤りが生じることもあるので、請求の内容を確認してから支払ってください。支払いの記録も残し、未払いのものがないかを月に一度確認してください。
分散すると、この管理が増えます。手間と、リスクを減らすことの兼ね合いです。
在庫の持ち方
仕入先の状況によって、持つべき在庫が変わります。すぐ届く先があるなら在庫は少なくて済みますが、届くまでに日数がかかるなら多めに持つ必要があります。期限のあるものは、持ちすぎると廃棄になります。保管の場所も限られるため、置ける量には上限があります。
月にどれくらい使うかという頻度を把握すると、必要な量が計算できます。切れて困るものと、切れても代替がきくものも分けてください。優先順位が変わります。
取引をやめるとき
条件が合わなくなった場合、変える判断もあります。ただし急にやめないでください。在庫の状況を伝えたうえで、移行の時期を決めてください。理由も伝えてください。価格、納期、対応。具体的に伝えれば、改善される場合もあります。改善の余地があるなら、その機会を与えてください。長く取引した相手なら、なおさらです。
新しい先が確実に対応できることを確認してから、切り替えてください。両方が止まる状態は、避けます。未払いのものがあれば、精算してから終えてください。将来また取引する可能性も残るため、関係を断つ形にしないでください。
開業のときの選び方
始めるときは、判断の材料が少なくなります。複数から見積もりを取ってください。1社だけでは、条件が適切か分かりません。開業の支援があるかも聞いてください。初期の費用を抑えられる場合があります。ただし条件付きの支援には注意が要ります。長期にわたる取引を求められる場合があるためです。学校や前の職場で使っていたものから始める方法もあり、すでに使い慣れているという利点があります。
最初から大量に発注しないでください。使う量が読めない時期です。小口で買える先を最初から1つ確保しておくと、想定外の場面で使えます。開業のときに決めた先をそのまま使い続けている店は多くありますが、数年経ったら一度見直してください。始めた頃と、いまでは使う量が違います。量が増えていれば、条件を変えられる余地があります。
正規の流通かを確認する
安く買える経路には、注意が要ります。正規の流通でないものは品質が保証されず、保管の状態も分かりません。期限が近いもの、あるいは過ぎているものが流通する場合がありますし、人気のある商材では偽物が混ざる可能性もあります。事故が起きたとき、仕入れの経路を説明できないと責任の所在が問題になります。メーカーの保証が受けられず、不良品でも交換されない場合もあります。
安さだけで選ばないでください。何かあったとき、店が責任を負います。購入の記録も残してください。いつ、どこから、何を買ったか。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 正規の流通か | 品質と保管の状態 |
| 期限 | 近いもの、過ぎたものが流れる場合がある |
| 保証の有無 | メーカーの対応が受けられるか |
| 購入の記録 | 事故時に経路を説明できる |
発注の手順を決める
誰が、いつ、どう発注するかを決めてください。発注する日は「毎週月曜」といった形で固定します。思い出したときに発注すると、抜けます。在庫を確認する担当も決めてください。切れそうなものを書き出す場所も決め、気づいた人がその場で書ける形にします。発注した記録も残してください。何を、いつ、どれだけ注文したか。届いたかの確認にも使えます。
届いたら、数量、品目、状態を確認してください。誤りがあれば、すぐ連絡します。請求書と発注した内容も照合してください。金額が違う場合があります。これらを手順として書いておけば、人が変わっても同じ形で回りますし、自分が休んだときも代わりに頼めます。
値上げの連絡が来たとき
仕入れの価格は、変わります。連絡が来たら、いつから、どれだけ上がるかを確認してください。全品目か、一部かも確認します。
すぐ他社に切り替えないでください。他も同じ時期に上がっている場合があります。上がった分を自店の価格に反映するかどうかは、別の判断です。一件あたりの材料費がいくら増えるかを、先に計算してください。数円の差なら、吸収できる場合もあります。値上げの伝え方は、サロンの値上げの伝え方で整理しています。
よくある質問
1社からの仕入れは問題ですか
その会社が扱いをやめたとき、代わりを急に探すことになります。価格の交渉もできません。関係が長いほど見直しにくくなる点が、最も大きな問題です。
どう分散しますか
すべてを分ける必要はありません。主力の商材だけ、複数の仕入先を持つ形です。少量でも取引を続けてください。まったく取引がないと、急に頼めません。
何を確認しますか
単価、送料の条件、支払いの条件、最低の発注量、納期、返品や交換の条件。定期的に見直してください。
価格の交渉はどうしますか
年間の取引量を示し、他社の条件を把握してから話してください。まとめて発注する、支払いを早くする。代わりに条件を良くする提案もあります。交渉しないと、条件は変わりません。
担当の方との関係はどう扱いますか
融通が利く場面があり、情報も得られます。ただし、関係を理由に条件を受け入れないでください。担当が変わることを想定し、会社としての条件を書面で確認してください。
新しい仕入先はどう探しますか
展示会、同業への聞き取り、メーカーへの直接の問い合わせ。新しい取引は小さく試してください。対応の速さと、納品の正確さも確認します。
商材を変えると何が起きますか
施術の仕上がりが変わります。事前に試し、いきなり本番で使わないでください。在庫が残っている場合、使い切ってから切り替えます。記録を残すと、原因を追えます。
在庫はどれくらい持ちますか
仕入先の状況によります。すぐ届く先があるなら少なく、日数がかかるなら多めに。期限のあるものは、持ちすぎると廃棄になります。使う頻度を把握してください。
分散すると管理が大変になりませんか
なります。発注の窓口が増え、支払いの管理も煩雑になります。この負担と、1社に依存するリスクを比べて判断してください。
安く買える経路を使ってもよいですか
正規の流通かを確認してください。品質と保管の状態が保証されず、期限が近いものや偽物が混ざる可能性があります。事故が起きたとき、仕入れの経路を説明できる必要があります。
発注の手順はどう決めますか
発注する日を決めてください。思い出したときに発注すると抜けます。在庫を確認する担当、切れそうなものを書き出す場所、発注の記録。届いたら内容を確認し、請求書と照合してください。
取引をやめるときは
丁寧に伝えてください。地域は狭く、評判は伝わります。急にやめず、在庫の状況を伝えたうえで移行してください。将来また取引する可能性も残ります。
支払いの管理はどうしますか
締めと支払いの日を、取引先ごとに一覧にしてください。請求の内容を確認してから支払い、未払いがないかを月に一度確認します。取引先が増えるほど、この管理が重要になります。
値上げの連絡が来ました
いつから、どれだけ、全品目かを確認してください。すぐ他社に切り替えないでください。他も同じ時期に上がっている場合があります。一件あたりいくら増えるかを、先に計算してください。
出典
本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。適した取引の形は、業種、規模、扱う商材によって変わります。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。



