ポータルの契約書を読む|止めたいときに止められるかを、先に確かめる
公開: 2026年7月29日最終更新: 2026年8月7日
Summary
サロン向けポータルの契約について、確認すべき六つの項目を整理します。契約の期間と自動更新、解約の予告の期限と方法、最低の利用の期間、中途解約の費用と割引の取り消し、手数料の対象の定義、顧客データ・口コミ・誘導・他社掲載・写真の権利の扱いを扱います。
やめようと思って連絡したら、あと半年は解約できないと言われました。契約書は、営業の方に説明されたまま署名していました。
止めたいときに止められるかは、契約の条件で決まります。始める前に、六つの項目を確認してください。

契約書は手元にあるか
まず、契約書そのものを手元に用意してください。紙の契約書か、画面上の同意の記録か、どちらかが必ずあります。見つからない場合は、ポータル側に写しを求めてください。
説明と書面が違う場合
原則として、営業の方の説明ではなく、書面の内容が契約です。「そう聞いていた」という主張は通りにくいものです。書面と違う説明を受けたなら、そのやり取りを記録に残してください。
六つの項目を確認する
確認するのは、契約の期間、自動更新の有無、解約の予告の期限、最低の利用の期間、途中でやめたときの費用、費用が変わる条件の六つです。この順に、書面の中を探してください。
| 項目 | 見るところ |
|---|---|
| 契約の期間 | 何か月・何年か |
| 自動更新 | 何もしないと続くか |
| 解約の予告 | 何か月前までに伝えるか |
| 最低利用 | いつまでやめられないか |
| 中途の費用 | 違約金や残りの支払い |
| 費用の変更 | 一方的に変えられるか |

契約の期間
最初に見るのは契約の期間です。1年、2年など期間が定められていて、その途中では原則やめられません。期間の終わりの日を控えておいてください。
自動で更新されるか
最も多い落とし穴が自動更新です。何も言わないと同じ条件で続く形が一般的で、やめるつもりなら期限までに伝える必要があります。黙っていると、そのまま次の期間に入ります。
なお、営業担当の方と話すときの構えはポータルの営業担当と話すで扱っています。
解約の予告の期限
「終了の3か月前まで」のような予告の定めは見落とされがちです。この期限を過ぎると、次の期間が確定してしまいます。期限の日をカレンダーに入れておいてください。
予告の方法も決まっている
伝え方の形式にも定めがある場合があります。電話ではなく、書面や所定の様式を求められることがあり、口頭で伝えても記録が残りません。方法を確認して、その形で行ってください。
最低の利用の期間
契約の期間とは別に、「最低〇か月」という縛りが定められている場合があります。導入の費用を割り引いた場合などに付きやすい条件で、その期間内にやめると費用が発生します。

途中でやめたときの費用
途中でやめた場合の金額も確認してください。残りの期間の費用を一括で払う形か、違約金として定額を払う形か、どちらかが書かれています。
割引の取り消し
見落とされやすいのが割引の取り消しです。「継続を条件に割り引いた分」を遡って請求される定めがあると、途中でやめた時点でその差額が発生します。割引を受けている場合は、必ず確認してください。
掲載の内容の変更の権利
掲載の見せ方や機能が、ポータル側の判断で変わる場合があります。その変更にこちらの同意が要るかどうかを見てください。要らない定めなら、一方的に変わることになります。
掲載の停止の条件
どのような場合に掲載が止まるかも確認しておいてください。支払いの遅れや規約への違反などが挙げられています。止まる基準を把握しておくと、不意の停止を避けられます。
費用が変わる条件
「当社の定めにより変更する場合がある」と書かれていることがあります。その場合、通知の方法と、変更を拒否できるかを確認してください。拒否できない定めなら、将来の値上げを受け入れる前提の契約になります。
値上げの通知が来たら
通知が来たら、時期と、いつから適用されるかを確認してください。その時点で解約できる定めがあるなら、続けるかどうかを考え直す機会です。考え方は、ポータルの掲載プランを見直すで整理しています。
手数料の計算の定義
「送客手数料」の対象がどこまでかは、金額に直結します。初回だけか、二回目以降も含むか。物販も含むか、施術だけか。定義の条項を確認してください。
何をもって送客とするか
送客の定義も確認が要ります。そのポータル経由で予約が入ったものだけか、ポータルを見て電話で予約したものまで含むか。後者まで含む定めだと、支払う金額が大きく変わります。
顧客データの扱い
ポータルに蓄積された顧客の情報を持ち出せるかどうかは、重要な確認です。多くの場合、そのまま持ち出すことはできません。対処は、ポータルの顧客リストを自社台帳に取り戻すで整理しています。
口コミの扱い
口コミも同じ構造です。そのポータル上の口コミはそのポータルのもので、やめると見えなくなります。備え方は、ポータルの口コミは持ち出せないで整理しています。
支払いの方法と時期
月額の請求日と手数料の請求の時期は、資金繰りに関わります。先払いか後払いか。繁忙期の翌月に大きく請求される形なら、その分の備えが要ります。
消費税の扱い
表示されている金額が税込か税抜か、手数料の計算が税込の売上に対してか税抜に対してか。一つひとつは小さくても、積み重なると差が出ます。
顧客の誘導の制限
ポータル経由で来た顧客を自店の予約に誘導することについて、制限の定めがある場合があります。あるなら、その範囲を確認してください。違反すると掲載が止まる場合があります。
他社への掲載の制限
他のポータルへの掲載を制限する定めがある場合もあります。複数に出す予定があるなら、先に確認しておいてください。
写真の権利
掲載のために撮った写真の権利がどちらにあるかも、見落とされやすい項目です。ポータル側にあると、自店のサイトで使えない場合があります。自分で撮った写真なら、この問題は起きません。
契約する主体を確認する
書面の名義も確認してください。個人事業なら屋号ではなく本人の名義、法人なら法人の名義になります。途中で法人にした場合は、契約の引き継ぎの手続きが要ります。
保証人を求められる場合
代表者個人の保証を求める定めがある場合は、慎重に判断してください。この形だと、店を閉じても個人に請求が残ります。保証の範囲と期間を確認してください。
更新のときに条件が変わる
自動で更新されるとき、条件が同じとは限りません。「更新時に改定する場合がある」と書かれていることがあります。更新の前に、次の期間の条件を確認してください。
分からない条項は聞く
読んでも分からない条項は、営業の方に聞いて構いません。ただし、その回答を記録に残してください。後で言った言わないになったときの材料になります。
署名の前に持ち帰る
その場で署名を求められても、持ち帰って構いません。むしろ急がせる相手には注意が必要です。一日置いて読み直すと、見え方が変わります。
相談できる先
判断に迷う場合は、商工会議所や中小企業向けの相談の窓口で、契約の内容について相談できます。一人で判断しなくて構いません。
更新の時期を記録する
契約の終わりの日と予告の期限。この二つを毎年見返す形にしてください。やめる場合の段取りは、ポータルをやめる時期で整理しています。
VANNAでできること
VANNAでは、月額のプランを自分で切り替えられます。予約や販売に対するVANNA側の手数料は0円で、最低の利用の期間や解約の違約金もありません。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。
ポータルの契約を管理したり、解約の手続きを代行したりする機能はありません。契約の確認は、ご自身で行うことになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
今日やる一つ
契約書を出して、契約の終わりの日を探してください。その日をカレンダーに入れ、予告の期限もあわせて入れてください。
よくある質問
契約書が見つかりません
ポータル側に写しを求めてください。紙の契約書か、画面上の同意の記録が、必ずあります。
説明と書面が違います
書面の内容が契約です。書面と違う説明を受けたなら、そのやり取りを残してください。
何を確認しますか
契約の期間、自動更新の有無、解約の予告の期限、最低の利用の期間、途中でやめたときの費用、費用が変わる条件の六つです。
契約の期間はどう見ますか
1年、2年など期間が定められています。その期間の途中では、原則やめられません。終わりの日を控えてください。
自動で更新されますか
何も言わないと、同じ条件で続く形が一般的です。黙っていると、次の期間に入ります。
予告の期限とは
「終了の3か月前まで」のような定めです。その期限を過ぎると、次の期間が確定します。
電話で伝えてよいですか
書面や所定の様式を求める場合があります。方法を確認し、その形で行ってください。
最低の利用の期間とは
契約の期間とは別に「最低〇か月」と定める場合があります。導入の費用を割り引いた場合などに付きます。
途中でやめるといくらかかりますか
残りの期間の費用を一括で払う形か、違約金として定額を払う形。どちらかが書かれています。
割引はどうなりますか
「継続を条件に割り引いた分」を遡って請求される場合があります。割引を受けているなら、必ず確認してください。
費用は変わりますか
「当社の定めにより変更する場合がある」と書かれている場合があります。通知の方法と、拒否できるかを確認してください。
値上げの通知が来たら
通知の時期と、いつから適用されるかを確認してください。その時点で解約できる定めがあるなら、判断の機会です。
手数料の対象はどこまでですか
初回だけか、二回目以降も含むか。物販も含むか、施術だけか。定義を確認してください。
何が送客になりますか
ポータル経由の予約だけか、見て電話した分も含むか。後者まで含む定めだと、金額が変わります。
顧客のデータは持ち出せますか
多くの場合、そのまま持ち出せません。契約の内容を確認してください。
口コミはどうなりますか
そのポータル上の口コミは、そのポータルのものです。やめると、見えなくなります。
自店の予約に誘導してよいですか
制限の定めがある場合があります。範囲を確認してください。違反すると、掲載が止まる場合があります。
他のポータルにも出せますか
他社への掲載を制限する定めがある場合があります。複数に出す予定なら、先に確認してください。
写真は使えますか
掲載のために撮った写真の権利が、どちらにあるかを確認してください。自分で撮った写真なら、この問題は起きません。
読んでも分かりません
営業の方に聞き、その回答を記録に残してください。後で食い違ったときの材料になります。
その場で署名を求められました
持ち帰って構いません。急がせる相手には注意してください。一日置いて読むと、見え方が変わります。
相談できる先はありますか
商工会議所や、中小企業向けの相談の窓口があります。一人で判断しなくて構いません。
どう管理しますか
契約の終わりの日と、予告の期限。この二つを、毎年見返す形にしてください。
掲載の内容は勝手に変わりますか
見せ方や機能が変わる場合があります。こちらの同意が要らない定めなら、一方的に変わります。
掲載が止まる条件は
支払いの遅れ、規約への違反などが挙げられています。止まる基準を把握してください。
支払いの時期は確認しますか
月額の請求日と、手数料の請求の時期を確認してください。繁忙期の翌月に大きく請求される形なら、備えが要ります。
消費税はどう扱われますか
表示されている金額が税込か税抜か、手数料の計算が税込の売上に対してか。積み重なると、差が出ます。
誰の名義で契約しますか
個人事業なら本人、法人なら法人の名義です。途中で法人にした場合、契約の引き継ぎが要ります。
保証人を求められました
代表者個人の保証を求める定めがある場合があります。店を閉じても個人に請求が残るため、範囲と期間を確認してください。
更新のとき条件は同じですか
「更新時に改定する場合がある」と書かれていることがあります。更新の前に、次の条件を確認してください。
今日は何をしますか
契約書を出して、契約の終わりの日と予告の期限を探し、カレンダーに入れてください。
出典
本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理であり、法的な助言ではありません。契約の条件は各社・各契約によって異なるため、必ず自身の契約書の原本でご確認ください。個別の判断が必要な場合は、専門家にご相談ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。



