ホームページの制作を依頼する契約|納品物と、あとで動かせなくなる条件
公開: 2026年7月29日最終更新: 2026年8月7日
Summary
ホームページ制作の契約で確認する項目を整理します。納品物の範囲、ドメインとサーバーの名義、データを受け取れるかの確認、独自の仕組みで作られる場合の制約、写真と文章の利用範囲、完成の定義と支払いの分割、保守の中身と解約条件、中止する場合の精算を扱います。
3年後、別の会社に頼もうとしました。データを渡してもらえず、作り直すことになりました。
契約の時点で確認していれば、防げたことです。作るときの条件が、やめるときの自由を決めます。

契約書を読む時間を取る
その場で署名しないでください。持ち帰って読む時間を取り、分からない項目は聞きます。聞いて答えが曖昧な会社とは、契約しないほうが無難です。読むのに30分かかりますが、その30分が数年を左右します。
何を納品してもらうか
最も重要なのが、納品物の範囲です。完成したサイトが動いている状態、それだけでは足りません。元になるデータ、写真の元の画像、ドメインとサーバーに入る情報。これらを受け取れるかを確認してください。
| 納品物 | 確認すること |
|---|---|
| サイトのデータ | 一式を受け取れるか |
| 写真の元の画像 | 加工前のものも含むか |
| ドメインの管理 | 自分の名義になっているか |
| サーバーの情報 | 入る手段を渡してもらえるか |
| 使った素材の条件 | 継続して使えるか |

ドメインの名義を確認する
見落とすと、後で確実に困る項目です。制作側の名義で取得される場合があり、その場合は契約が終わったときに使えなくなる可能性があります。自分の名義で取得してください。すでに制作側の名義になっているなら、移せるかを確認します。移す手続きに費用がかかることもあります。
サーバーの契約者を確認する
これも同じ構造です。制作側がまとめて契約している場合、その契約を解約するとサイトが消えます。自分の名義で契約するのが安全な形です。まとめて契約する場合は、解約時の扱いを書面に含めてください。
なお、「サイトは弊社のものです」と言われた場合の対応は「サイトは弊社のものです」と言われたで扱っています。
サイトのデータを受け取れるか
「データはお渡しできません」という契約があります。その場合、別の会社に移せません。移るには作り直すことになり、費用が二重にかかります。受け取れる形式まで確認してください。
独自の仕組みで作られる場合
その会社だけの仕組みで作られる場合は、特に注意が必要です。他社では扱えず、解約するとサイトが消えます。契約の前に、この点を必ず確認してください。安さの理由が、ここにあることがあります。
使われる素材の条件
写真や図案が、有料の素材である場合があります。その利用の権利がいつまで有効か、契約が終わった後も使えるかを確認してください。使えない場合、差し替えが必要になります。
写真を撮ってもらった場合
撮影を依頼した場合、その写真を自由に使えるかを確認してください。サイト以外でも使えるか。印刷物や投稿に使うことがあります。期間の制限はあるか。これらを契約に書いてもらいます。
文章の権利
制作側が文章を書いた場合も、その扱いを決めてください。別の会社に移したときにそのまま使えるか、一部を書き換えて使えるか。契約に書かれていないと、後で問題になります。
完成の定義を決める
「完成」がいつなのかを明確にしてください。公開した時点か、確認して承認した時点か。その時点から、修正の扱いが変わります。承認する期間も、「納品から2週間以内」のように決めておきます。

支払いの時期を分ける
一括の前払いは避けてください。着手のときに一部、完成のときに残り。この形が一般的です。全額を先に払うと、進まなくなったときに手立てがありません。分割の割合も、契約に書いておきます。
遅れた場合の扱い
公開の予定日に間に合わない場合、どうするかを決めてください。開業に合わせている場合は、影響が大きくなります。遅れた場合の連絡の期限も決めておきます。止まった場合の対応は、ホームページの制作が止まったときで整理しています。
公開後の対応期間
公開の直後は、必ず不具合が見つかります。その修正が無償の範囲かどうか、期間が定められているならその長さを確認してください。期間の後の対応も、決めておきます。
保守の契約を分けて考える
保守は、制作とは別の契約です。毎月の費用が発生する場合、その内容を具体的に確認してください。何が含まれ、何が別料金か。「保守」の中身が書かれていない契約は避けてください。
保守の解約条件
最低の契約期間が定められている場合があります。途中で解約した場合の負担も確認してください。自動で更新される契約かどうかも見て、更新の日を記録しておきます。
更新の作業を誰がするか
料金の変更、営業時間の変更、写真の差し替え。これらを自分でできる形か、毎回依頼する形か。依頼する場合は、1回あたりの費用と、対応にかかる日数を確認してください。考え方は、サロンのホームページの更新で整理しています。
追加の作業の費用を決める
進行中に「この機能も欲しい」という要望は必ず出ます。追加になる場合の費用をどう決めるか。作業の時間あたりの単価を先に決めておく方法もあれば、追加のたびに見積もりを取る形でも構いません。決めていないと、請求の段階で驚くことになります。
連絡の手段と返信の目安
やり取りをどの手段で行うか、返信までの目安は何日か、窓口になる担当者は誰か。これらを決めておくと、待つ時間が減ります。担当者が変わった場合の連絡も、あわせて求めてください。
制作の途中で見せてもらう
一度で完成させないでください。構成が決まった時点、デザインが決まった時点と、段階ごとに見せてもらいます。最後にまとめて見ると、直す範囲が大きくなります。段階ごとの確認を、契約に含めてください。
検収の手順を決める
納品されたら何を確認するかを決めておきます。すべてのページが表示されるか。小さい画面で崩れないか。予約の入口が動くか。料金と営業時間が正しいか。問題があれば、期間内に伝えてください。
秘密の保持
制作の過程で、店の情報を渡すことになります。その情報を他に使わないという定めを含めてください。顧客の情報を渡す場合は特に必要で、渡す範囲そのものを最小限にします。
途中で解約する場合
制作が始まった後で中止することもあります。その時点までの費用をどう精算するか、作りかけのデータを受け取れるか。これらを契約に書いてもらってください。
契約書がない場合
口頭や、簡単なやり取りだけで進める会社があります。その場合、揉めたときに根拠がありません。こちらから書面を求めてください。書面を出せない相手とは、契約しないでください。
見積もりの内訳を求める
「ホームページ制作一式 50万円」という見積もりには、署名しないでください。何にいくらかかるのかを、項目ごとに出してもらいます。設計、デザイン、コーディング、写真の撮影、文章の作成、初期の設定。この内訳があると、削れる部分と削れない部分が見えます。文章を自分で書けば下がる、写真を自分で撮れば下がる、といった調整もできます。内訳を出せない相手は、後から追加を請求してくる可能性が高いと考えてください。
実績を自分の目で確認する
提示された制作の実績は、必ず実際のサイトを開いて確認してください。手元の端末で崩れないか、表示が遅くないか、予約の入口が分かりやすいか。同じ業種の実績があれば、なお参考になります。画面の写真だけを見せられて判断すると、動きや速さは分かりません。可能なら、その店に一言聞いてみる方法もあります。
分からない場合の相談先
契約の内容に不安がある場合、一人で判断しないでください。各地に事業者向けの相談の窓口があります。金額が大きい場合は、弁護士に確認する価値があります。
VANNAでできること
VANNAでは、サイトと予約の受け口を店の契約として持てるため、制作を委託する場合の名義や納品物の問題が発生しません。顧客の記録もCSV形式で取り出せます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。
制作の契約書を作成したり、内容を確認したりする機能はありません。契約の確認は、別に行うことになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
署名の前に確認する五つ
ドメインとサーバーの名義が自分になっているか。サイトのデータを受け取れるか。写真と文章を他でも使えるか。毎月の費用と、その解約の条件。途中で中止する場合の精算。この五つが書かれていない契約書には、署名しないでください。
よくある質問
契約書はその場で署名してよいですか
持ち帰って読む時間を取ってください。分からない項目は聞き、答えが曖昧な会社とは契約しないでください。読むのに30分かかります。
何を納品してもらいますか
サイトのデータ一式、写真の元の画像、ドメインとサーバーに入る情報。動いている状態だけでは足りません。
ドメインの名義は
自分の名義にしてください。制作側の名義だと、契約が終わったときに使えなくなる可能性があります。移す手続きに費用がかかる場合もあります。
サーバーの契約者は
自分の名義が安全です。制作側がまとめて契約している場合、解約するとサイトが消えます。まとめる場合、解約時の扱いを書面に含めてください。
データを渡せないと言われました
その場合、別の会社に移せません。作り直すことになり、費用が二重になります。受け取れる形式も確認してください。
独自の仕組みで作られる場合は
他社では扱えず、解約するとサイトが消えます。契約の前に確認してください。安さの理由が、ここにある場合があります。
使われる素材は
有料の素材である場合があります。利用の権利がいつまで有効か、契約が終わった後も使えるかを確認してください。
撮ってもらった写真は
サイト以外でも使えるか、期間の制限があるかを確認してください。印刷物や投稿に使う場合があります。契約に書いてもらってください。
文章の権利は
制作側が書いた場合、別の会社に移したときにそのまま使えるか、書き換えて使えるか。契約に書かれていないと、後で問題になります。
「完成」はいつですか
公開した時点か、確認して承認した時点か。明確にしてください。承認する期間も「納品から2週間以内」のように決めてください。
支払いはいつですか
着手のときに一部、完成のときに残り。全額を先に払うと、進まなくなったときに手立てがありません。
遅れた場合は
公開の予定日に間に合わない場合の扱いを決めてください。開業に合わせている場合、影響が大きくなります。
公開後の修正は
無償の期間があるか、その長さを確認してください。公開の直後は不具合が見つかります。期間の後の対応も決めてください。
保守の契約は
制作とは別の契約です。何が含まれ、何が別料金か。「保守」の中身が書かれていない契約は避けてください。
保守の解約は
最低の契約期間、途中解約の負担、自動更新の有無を確認してください。更新の日を記録してください。
更新は誰がしますか
自分でできる形か、毎回依頼する形か。依頼する場合、1回あたりの費用と対応にかかる日数を確認してください。
途中で追加を頼む場合は
作業の時間あたりの単価を先に決めるか、追加のたびに見積もりを取る形にしてください。決めていないと、請求の段階で驚くことになります。
連絡の手段は決めますか
やり取りの手段、返信までの目安の日数、窓口の担当者の名前。決めておくと、待つ時間が減ります。担当者が変わった場合の連絡も求めてください。
途中で見せてもらえますか
構成が決まった時点、デザインが決まった時点。段階ごとに見せてもらってください。最後にまとめて見ると、直す範囲が大きくなります。
納品されたら何を確認しますか
すべてのページが表示されるか、小さい画面で崩れないか、予約の入口が動くか、料金と営業時間が正しいか。期間内に伝えてください。
秘密の保持は必要ですか
制作の過程で店の情報を渡します。他に使わないという定めを含めてください。渡す範囲は最小限にしてください。
途中で中止できますか
その時点までの費用の精算と、作りかけのデータを受け取れるかを、契約に書いてもらってください。
契約書がない場合は
こちらから書面を求めてください。揉めたときに根拠がありません。書面を出せない相手とは、契約しないでください。
見積もりの内訳は求めますか
「一式」で書かれた見積もりには署名しないでください。設計、デザイン、写真、文章、初期設定と項目ごとに出してもらうと、削れる部分が見えます。
実績はどう確認しますか
実際のサイトを開き、手元の端末で崩れないか、表示が遅くないか、予約の入口が分かりやすいかを見てください。画面の写真だけでは、動きや速さは分かりません。
署名の前に何を確認しますか
名義、データの受け取り、写真と文章の利用、毎月の費用と解約の条件、途中で中止する場合の精算。この五つです。
出典
本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理です。契約の内容と権利の帰属は、個別の契約書によって決まります。金額が大きい場合や判断に迷う場合は、弁護士などの専門家にご相談ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。



