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エステサロン運営ガイド

エステの化粧品と薬剤の管理|開封した日から、判断が始まる

公開: 2026年7月28日最終更新: 2026年8月1日

Summary

施術に使う製品の管理を整理します。扱える範囲の確認、開封日の記録、二つの期限の考え方、状態の見方、保管の条件、取り分けて使う運用、詰め替えの注意、事前の試験、記録、在庫の量、廃棄の方法を扱います。

開封してから、どのくらい経ったか分からない容器が並んでいます。使ってよいかの判断がつきません。

肌に触れるものは、状態が分からなくなった時点で使えません。だからこそ、管理の仕組みが要ります。

製品の期限を、未開封の期限・開封後の目安・実際の状態の三つに分けて示した図
製品の期限を、未開封の期限・開封後の目安・実際の状態の三つに分けて示した図

扱えるものの範囲を確認する

まず、前提を確認してください。エステで扱える製品には法令上の区分があり、化粧品として販売されているものと医薬品として扱われるものでは扱いが違います。そのため医薬品にあたるものを、資格なく施術に使うことはできません。

輸入した製品を使う場合は、国内での取り扱いの条件を確認してください。業務用と表示されている製品でも、区分は個別に確認が要ります。判断に迷うなら、仕入れ先か所管の窓口に問い合わせることです。

開封した日を記録する

これが、最も基本の運用です。容器に開封した日を書き、書く場所も蓋か側面かで統一してください。貼る札を使う方法も、あります。書き忘れると、その容器は判断できなくなるためです。開封していない在庫にも、届いた日を書いておきます。なお日付が読めなくなった容器は、使わないことです。

使用期限を二つに分けて考える

期限は、一つではありません。未開封の期限は表示されていますが、開封した後に使い切る目安は表示されていない場合があります。しかも未開封の期限内であっても、開封から時間が経てば劣化します。

製品ごとの開封後の目安は、仕入れ先に聞けば確認できます。だから聞いた目安を、容器か一覧に書いておいてください。期限が近いものは、手前に置きます。

確認する期限扱い
未開封の期限表示を確認する
開封後の目安仕入れ先に確認して記録
実際の状態期限内でも変化があれば使わない

状態の変化を見る

期限だけでは、判断できません。色が変わっていないか、においが変わっていないか、分離していないか、粘りや固さが変わっていないか。これらのいずれかがあれば、期限内でも使わないことです。使う前に必ず確認する習慣をつけ、迷ったら使わない判断をしてください。

容器から直接使わない運用を、取り分ける・戻さない・器具も洗う・詰め替えないの四つに整理した図
容器から直接使わない運用を、取り分ける・戻さない・器具も洗う・詰め替えないの四つに整理した図

保管の条件

置き方で、劣化の速さが変わります。だから窓際や機器の近くのように高温になる場所、直射日光の当たる場所、湿気の多い場所は避けてください。冷やす必要があるものは指定された温度で保管し、食品と同じ場所には置かないことです。

蓋は、確実に閉めてください。開いたままだと、変質が早まるためです。保管の条件が指定されている場合は、必ずそれに従います。

取り分けて使う

容器から、直接使わないでください。使う分だけを清潔な器具で取り分け、指を直接入れないことです。一度取り出したものは、もったいないと感じても容器に戻さず廃棄します。取り分ける器具も、使うたびに洗浄が要ります。この運用を守るだけで、劣化と汚染はかなり減ります。

詰め替えの注意

移し替える場面も、あります。ただし元の容器の表示が失われるため、何が入っているか分からなくなります。だから移し替えた容器には、製品名と日付を書いてください。古いものと新しいものを混ぜず、容器を洗って再利用する場合は完全に乾かします。とはいえそもそも詰め替えないほうが、管理は簡単になります。

パッチテストの扱い

製品によっては、事前の試験が推奨されています。まず、表示を確認してください。行う場合は時間を空ける必要があるため、当日には間に合いません。行った日と結果は、記録に残します。

なお過去に行っていても体質は変わるため、期間を決めて再度行う運用もあります。異常が出た場合は、その製品を使わず記録に残してください。事前の確認については、エステで施術を受けられるか迷ったときで整理しています。

保管の条件を、高温を避ける・日光と湿気・食品と分ける・期限順に置くの四つに分けた図
保管の条件を、高温を避ける・日光と湿気・食品と分ける・期限順に置くの四つに分けた図

記録に残すこと

使った製品を、記録してください。誰に、いつ、何を使ったか。これがあれば、異常が出た場合に原因を特定できるためです。同じ製品で複数の方に異常が出れば、その製品に問題があると判断できます。製品を変えた場合も、同じように記録します。記録の書き方は、サロンの施術記録の書き方で整理しています。

VANNAでできること

VANNAでは、顧客ごとに施術の内容をメモとして残せます。使用した製品や反応の有無も記録でき、次回の判断に使えます。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。

在庫や使用期限を管理する機能はありません。製品の管理は、別に行うことになります。この点は把握しておいてください。

料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。

在庫の量を決める

持ちすぎると、使い切る前に期限が来ます。だから1か月に使う量と、注文してから届くまでの日数を把握してください。その日数の間に使う量が、最低限持つべき在庫になります。まとめ買いで単価が下がっても、期限内に使い切れなければ損になります。高額な製品ほど、慎重に判断してください。在庫の考え方は、サロンの在庫と発注で整理しています。

廃棄の方法

そのまま捨てられないものも、あります。事業から出るものは家庭のごみとは扱いが違うため、液体をそのまま流さないでください。容器と中身を分ける必要がある場合もあり、区分は自治体によって違います。だから、所管の窓口に確認してください。詳しくは、サロンのごみと廃棄物の扱いで整理しています。なお廃棄した記録を残しておけば、在庫の差を説明する材料にもなります。

販売する製品との区別

店で売っているものも、あります。施術に使う製品と販売する製品は、置き場所で分けてください。販売する製品は未開封の状態を保ち、見本を出す場合もそれと在庫を混ぜないことです。販売する製品にも期限があるので、売れ残った分の扱いを決めておいてください。

効果を断定して、勧めないでください。表示に関する法令の対象になるためです。物販の考え方は、エステのホームケア物販で整理しています。

仕入れ先を確認する

どこから買うかも、管理の一部です。まず、正規の流通で入手してください。安価な並行の品には保管の履歴が分からないものがあるため、問題が起きたときに追跡できる先から買います。成分、保管の条件、開封後の目安。これらの情報を提供してもらえるかも、選ぶ基準になります。仕入れ先との関係は、サロンの仕入れ先との付き合い方で整理しています。

定期的に棚卸しする

見直す機会を、作ってください。月に一度は期限が近いものを確認し、年に一度はすべてを数えます。数えると、使っていない製品が見つかるためです。なぜ使わなかったのかを確認しておけば、次の発注に活かせます。期限の切れたものは、その場で分けてください。棚の奥も、必ず確認します。

製品を変えるとき

切り替えの場面には、注意が要ります。古い製品を使い切ってから、新しいものに移ってください。並行して使うと、反応が出たときにどちらが原因か分からないためです。切り替えた日を記録しておけば、製品の変更が原因である可能性を後から検討できます。

継続して来られている方には、変えたことを伝えてください。黙って、変えないことです。肌に合わない方が出た場合に備えて、古い製品を少し残しておく判断もあります。なお新しい製品を入れる前には、成分と使い方を確認してください。

表示と説明の注意

伝え方にも、制限があります。効果を断定する表現は使えず、医薬品のような効能を化粧品について述べることもできません。だから「治る」「改善する」といった言い方は、避けてください。この制限は書く場面だけでなく、来店される方に口頭で説明する場面でも同じです。製品の説明書に書かれている範囲を、超えないことです。判断に迷う場合は、専門家に確認してください。

一人で営業する場合

この場合、誰も指摘してくれません。だから開封の日付を書く習慣は、必ずつけてください。確認する日も、決めます。決めないと、見ないためです。在庫を持ちすぎないことも、重要になります。一人で使い切れる量には、限りがあるからです。判断に迷ったら、仕入れ先に聞いてください。無料で答えてもらえる場合が、あります。

スタッフがいる場合

運用を、共有してください。開封の日付を書く担当と方法を統一し、取り分けて使う運用は必ず守らせます。期限が近いものを見つけたら報告する形にし、勝手に新しい製品を開けないよう順番も決めてください。

異常が出た場合は、すぐ報告する形にしてください。隠されると、被害が広がるためです。報告があったときは、責める前に手順を確認します。守れない手順は、そもそも守られません。

決めること内容
開封の記録書く場所と方法を統一
取り分け容器から直接使わない
開ける順番期限の近いものから
異常の報告すぐ上げる。責めない

よくある質問

扱える製品に制限はありますか

法令上の区分があり、医薬品にあたるものを資格なく施術に使うことはできません。判断に迷う場合、仕入れ先か所管の窓口に確認してください。

開封の日付は必要ですか

書かないと、その容器は判断できなくなります。書く場所を決め、貼る札を使う方法もあります。未開封の在庫にも、届いた日を書いてください。

期限はどう確認しますか

未開封の期限と、開封後に使い切る目安の二つがあります。開封後の目安は表示されていない場合があるため、仕入れ先に確認して記録してください。

期限内なら使ってよいですか

色、におい、分離、粘り。いずれかに変化があれば、期限内でも使わないでください。迷ったら、使わない判断をしてください。

保管で気をつけることは

高温、直射日光、湿気を避けてください。冷やす必要があるものは指定の温度で、食品と同じ場所には保管しないでください。

容器から直接使ってよいですか

使う分だけを清潔な器具で取り分け、指を直接入れないでください。一度取り出したものは戻さないでください。この運用だけで、劣化と汚染が減ります。

詰め替えてよいですか

元の表示が失われます。移し替えた容器に、製品名と日付を書いてください。そもそも詰め替えないほうが、管理は簡単です。

パッチテストは必要ですか

製品によっては推奨されています。表示を確認してください。行う場合は時間を空ける必要があるため、当日には間に合いません。

過去に問題がなければ省略してよいですか

体質は変わるため、期間を決めて再度行う運用もあります。異常が出た製品は使わず、記録に残してください。

使った製品は記録しますか

誰に、いつ、何を使ったか。これがあれば異常の原因を特定でき、同じ製品で複数の方に異常が出れば、その製品に問題があると判断できます。

在庫はどのくらい持ちますか

1か月に使う量と、届くまでの日数から決めてください。まとめ買いで単価が下がっても、期限内に使い切れなければ損になります。

期限切れはどう捨てますか

事業から出るものは家庭のごみとは扱いが違うため、液体をそのまま流さないでください。区分は自治体によって違います。

販売する製品との区別は

置き場所で分けてください。販売する製品は未開封の状態を保ち、見本と在庫を混ぜないでください。効果を断定して勧めないでください。

仕入れ先の選び方は

正規の流通で入手してください。安価な並行の品には保管の履歴が分からないものがあるため、問題が起きたときに追跡できる先から買ってください。

製品を変えるときの注意は

古い製品を使い切ってから移ってください。並行して使うと、どちらの反応か分かりません。切り替えた日を記録し、継続の方には変えたことを伝えてください。

説明の言い方に制限はありますか

効果を断定する表現は使えません。「治る」「改善する」といった言い方は避けてください。この制限は、口頭でも同じです。

棚卸しの頻度は

月に一度は期限が近いものを確認し、年に一度はすべてを数えてください。使っていない製品の理由も確認します。棚の奥を必ず見てください。

スタッフには何を守らせますか

開封の日付を書く方法、取り分けて使う運用、開ける順番、異常の報告。守れない手順は守られないため、責める前に手順を確認してください。

出典

本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理であり、個別の法的助言ではありません。扱える製品の区分、保管や廃棄の要件は、製品や自治体によって変わります。仕入れ先、所管の窓口、または専門家にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。