サロンの決済の運用|選んだ後に決めておくこと
公開: 2026年7月28日最終更新: 2026年8月1日
Summary
決済の日々の運用を整理します。会計の流れの固定、使える手段の掲示、端末の設置、入金の時期と手数料の把握、現金を残す判断、止まったときの対応、返金の手順、事前の決済、記録の突き合わせを扱います。
端末が反応せず、会計で3分待たせました。次の方の施術も、その分ずれました。
決済は、選ぶところまでで終わりません。日々の運用と、止まったときの備えが要ります。

会計の流れを決める
まず、手順を固定してください。金額は、相手が確認できる形で示します。支払いの方法は、こちらから選択肢を挙げて聞いてください。端末の操作は、毎回同じ順序にします。控えを渡すかどうかも決めておいてください。次回の案内をする場面があれば、ここで行います。
順序を決めると迷いが減り、時間が短くなります。複数の人が担当する場合は、特に統一してください。
| 段階 | 決めること |
|---|---|
| 金額を伝える | 相手が確認できる形で示す |
| 方法を聞く | 使える手段を挙げる |
| 処理を行う | 毎回同じ順序で操作する |
| 控えを渡す | 渡す範囲を決めておく |
使える手段を掲示する
会計の場で聞かれないようにしてください。使える手段を店頭と会計の場所に示し、ホームページにも書いておけば、来店の前に分かります。使えないものも明示してください。「一部使えません」では判断できません。追加の料金が生じる条件や、高額の場合に扱いが変わるなら、その旨も先に示してください。
事前に分かっていれば、その場での確認が減ります。
端末の設置
場所と配線が、使い勝手を決めます。探す時間が生じるので、会計の場所に固定してください。電源の位置も確認が要ります。電池式の場合、充電の習慣が必要です。電波の弱い場所では処理が遅くなるため、通信の状態も確認してください。相手が操作する場面があるなら、向きと高さを考え、画面が他の方から見えない配置にしてください。濡れた手で触る場面も、想定しておきます。

入金の時期を把握する
売上が立った日と、入る日は違います。手段ごとに入金までの日数が違うため、締めの日と入金の日を一覧にして、月末の支払いに間に合うかを確認してください。手数料が引かれるので、入金の額は売上と一致しません。差額の理由を、毎月確認してください。
現金の動きの考え方は、サロンの資金繰り表で整理しています。
手数料を把握する
割合が、利益に直接効きます。手段ごとの割合は同じではないので、確認してください。割合だけでは実感が湧かないため、月の決済額に掛けて金額で把握し、売上に対する比率を毎月見てください。手数料を上乗せして請求できるかは契約の条件によるので、そちらも確認が要ります。現金以外を増やすと手数料も増えますが、会計の時間と現金を扱う手間は減ります。
比較の考え方は、サロンのキャッシュレス決済を比較で整理しています。
現金も残す
すべてを電子にしないでください。端末や通信が止まる日があるため、現金だけで受けられる状態を残しておく必要があります。釣り銭も用意してください。切らすと、会計が止まります。現金の扱いは、サロンの現金の扱いで整理しています。逆に現金を減らす利点もあり、詳しくはサロンの防犯で扱っています。
両方を持つことが、現実的な備えになります。

止まったときの対応
必ず起きると考えてください。端末が反応しない、通信が切れる、電池が切れる。まず落ち着いて相手に状況を伝え、現金や別の端末といった手段を案内します。現金をお持ちでない場合、後日の支払いを受ける判断もありますが、条件を明確にしてください。未収の扱いは、サロンで代金が支払われない場合で整理しています。
二重に処理していないかも、必ず確認してください。反応がないと思って繰り返すと、二重になります。
VANNAでできること
VANNAでは、Stripeを使った事前の決済に対応しています。予約の時点で支払いを受けられるため、来店時の会計そのものを減らせます。VANNA側の手数料は0円ですが、Stripeの決済手数料は店舗の負担で別途かかります。カレンダー予約はMaxプランの機能で、来店前のメールリマインドは全プランで使えます。
店頭の決済端末を提供する機能はありません。対面の決済は、別に用意することになります。この点は把握しておいてください。
料金はPro月額3,300円、Max月額5,500円、Max+月額11,000円で、いずれも税込です。初期費用は0円、予約や販売に対するVANNA側の手数料も0円です。現在はプレオープン期間として、2026年7月31日までの申し込みで2か月無料、以降の申し込みは1か月無料です。条件は変更される場合があるため、最新の内容はVANNA公式 料金でご確認ください。
返金の手順
必要になる場面があります。現金で返すと記録が合わなくなるため、決済した手段に戻すのが原則です。手数料が戻るかは契約の条件によるので、確認してください。返金の期限が設けられている場合もあり、期間を過ぎるとその手段では戻せません。金額、日付、理由、対応した人を記録に残してください。会計上の処理は、税理士に確認します。
やり直しや返金の判断は、やり直しと返金の基準で整理しています。
事前の決済を使う場合
来店前に受け取る形です。会計の時間がなくなるため、混み合う時間帯で効きます。返金の条件を明示したうえで、キャンセルの扱いを決めてください。当日に追加の料金が生じた場合の扱いも決めておきます。すべてに適用する必要はなく、高額なメニューだけにする形もあります。
抵抗を持つ方もいます。強制しないでください。
待たせない工夫
会計は、最後の印象になります。処理に時間がかかる手段を、混み合う時間帯に勧めないでください。金額の確認と端末の準備を施術の終わり際に済ませておく方法もあります。次の方が待っている場面では、次回の案内を短くしてください。会計の場所が狭いと、待つ人が滞留します。配置の考え方は、サロンの配置と動線で整理しています。
会計に何分かかっているかを、一度測ってください。想像より長い場合があります。
高額の会計への備え
金額が大きい場面には、別の注意が要ります。上限が設定されている場合があるので、事前に確認してください。分割の扱いと、その場で通らなかった場合の対応も、先に決めておきます。金額を口に出すときは、周囲に聞こえない配慮をしてください。高額な回数券や前払いを扱う場合、法令上の規制の対象になることがあるため、専門家に確認してください。
領収の書類を求められる頻度も上がります。用意しておいてください。
記録を合わせる
日々の確認です。その日の売上と端末の記録が合うか、現金は実際の額と記録が合うかを確認してください。合わない場合、放置すると積み上がるので、その日のうちに原因を探してください。締めの作業は、毎日同じ手順で行います。記録は会計の処理にも使うため、捨てないでください。
契約の内容を年に一度見直す
決めたまま放置しないでください。手数料の率が変わっている場合や、使っていない手段の契約が月額で残っている場合があります。入金の頻度を変えられることもあり、回数が増えると資金の回りが良くなります。解約の条件と機器の返却の要否も確認してください。他の事業者の条件と比べる機会にもなりますが、乗り換えには手間がかかります。
契約している内容を一覧にしておくと、この確認が早くなります。詳しくは、サロンのアカウント管理で整理しています。
一人で営業する場合
会計も自分で行います。施術の直後に会計が続くため、手順が短いほど楽になります。事前の決済を使えばその場の作業が減りますし、現金を扱う量を減らすと締めの時間も短くなります。端末が止まっても代わりに動く人がいないので、現金で受けられる状態は必ず残してください。
締めの作業を、閉店後にまとめる形でも構いません。ただし、毎日行ってください。
スタッフがいる場合
任せる範囲を決めてください。返金や取り消しを行える人を限定し、端末の操作は全員が同じ手順で行えるようにします。止まったときの対応も事前に伝えてください。その場で判断させないでください。金額を間違えた場合に、隠さず報告できる状態にしてください。締めの作業も、一人に任せきりにしないでください。
| 決めること | 内容 |
|---|---|
| 返金・取り消し | 行える人を限定する |
| 端末の操作 | 全員が同じ手順で |
| 止まったとき | 対応を事前に伝える |
| 締め | 一人に任せきりにしない |
家族や知人からの支払い
身近な相手ほど、扱いが曖昧になります。無料にするのか、割引するのか、通常どおり受けるのか。先に決めてください。その場で決めると、毎回変わります。
無料や割引にする場合も、施術の記録は通常どおり残してください。売上として計上するかどうかは扱いが変わるため、税理士に確認してください。曖昧なまま続けると、他の方との公平さも保てなくなります。
よくある質問
会計の流れはどう決めますか
金額を伝える、方法を聞く、処理する、控えを渡す。毎回同じ順序にしてください。複数の人が担当する場合、特に統一します。
使える手段はどこに示しますか
店頭と会計の場所、ホームページ。使えないものも明示してください。「一部使えません」では判断できません。
端末の置き場所は
会計の場所に固定してください。電源と通信の状態を確認し、画面が他の方から見えない配置にします。
入金はいつですか
手段ごとに日数が違います。締めの日と入金の日を一覧にし、月末の支払いに間に合うかを確認してください。
入金額が売上と合いません
手数料が引かれています。差額の理由を、毎月確認してください。
手数料はどう把握しますか
割合だけでなく、月の決済額に掛けて金額で把握してください。売上に対する比率を毎月見てください。
手数料を上乗せしてよいですか
契約の条件によります。確認してください。
現金は残すべきですか
端末や通信が止まる日があります。現金だけで受けられる状態を残し、釣り銭も用意してください。
端末が止まったら
落ち着いて状況を伝え、別の手段を案内してください。二重に処理していないか、必ず確認してください。反応がないと思って繰り返すと、二重になります。
現金も持っていないと言われたら
後日の支払いを受ける判断もあります。条件を明確にし、記録を残してください。
返金はどうしますか
決済した手段に戻すのが原則です。現金で返すと記録が合わなくなります。返金の期限がある場合もあります。
事前の決済は導入すべきですか
会計の時間がなくなり、混み合う時間帯で効きます。ただし、キャンセルの扱いと、当日の追加の料金の扱いを決めてください。
会計で待たせてしまいます
処理に時間がかかる手段を、混み合う時間帯に勧めないでください。金額の確認と端末の準備を、施術の終わり際に済ませる方法があります。何分かかっているか、一度測ってください。
高額の会計で気をつけることは
上限が設定されている場合があります。事前に確認し、通らなかった場合の対応も決めてください。金額を口に出すとき、周囲への配慮も要ります。
日々の確認は何をしますか
その日の売上と端末の記録、現金の実額と記録。合わない場合、放置すると積み上がります。締めは毎日同じ手順で行ってください。
スタッフに任せる範囲は
返金や取り消しを行える人を限定してください。止まったときの対応も、事前に伝えます。その場で判断させないでください。
金額を間違えた場合は
隠さず報告できる状態にしてください。早いほど直せます。責めると、次から報告されません。
契約は見直しますか
年に一度、確認してください。手数料の率が変わっている場合や、使っていない手段の月額が残っている場合があります。入金の頻度を変えられることもあります。
一人で営業しています
施術の直後に会計が続くため、手順が短いほど楽になります。事前の決済を使うと、その場の作業が減ります。端末が止まったとき、代わりに動く人がいません。
家族や知人からはどう受けますか
無料か、割引か、通常どおりか。先に決めてください。その場で決めると毎回変わります。無料にする場合も、施術の記録は通常どおり残してください。
出典
本記事は2026年7月時点の一般的な情報の整理であり、個別の税務の助言ではありません。手数料や入金の条件、返金の扱いは、契約している事業者によって変わります。契約の内容と、税理士にご確認ください。VANNAの料金・機能・キャンペーン条件は変更される場合があります。



